【真剣!野良仕事】[110=猛暑の中の草刈り]

2009.8.22(土)

残暑お見舞い申し上げます

 寝苦しいので、クーラーを入れて寝る日が続いています。ところがひんやりした空気が直接カラダに当たっていたからか、風邪を引いたようです。ノドの奥が妙にいがらっぽく、コホコホと咳は出るは、偏頭痛に見舞われるは、どうにもすっきりしません。こんな状態が2週間ほど続き、畑に出るのも億劫。どたっとソファーに横になって終日、なにするでもなく時間を過ごす。そんなこんなの数日が過ぎ、痰と洟水が治まってくると、現金なもので、「さて」なんてヒトコエ、自分に声掛けしただけで気分も一気に回復。で、久しぶりに畑に出て汗をかいてきました。
 いやあ、久しぶりの畑は気持ちいいものですね。

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↑草刈りをやっていると、雑草たちはなんでこんなに旺盛なんだろうと、つくずく感じ入ります。野菜たちも、雑草たちの旺盛さを見習ってほしいものだと思います。作業をしていると、さて、時間にして2時間くらいのものですが、全身、汗みずく。スポーツジムで汗を流すより、数等倍、いい汗がかけます。ただし、両手が塞がっているので、したたる汗が眼に入り放題。痛いのなんの。眼鏡は曇るし、したたる汗で視界は歪むし、困ったものです。エンジン音が激しいので、耳元に蚊が飛来してきたことも分からず、吸われる一方。耳の後を刺されるのも痒いけど、マブタを刺されるのもかなわない。オデコを刺されるのもしんどいし、ああ、痒くて発狂しそう。持参したタオルを首筋に巻いても数分でぐっしょり。この朝、3本目のタオルに替えて、精一杯のさわやかさを表情に作ってのち、この写真を撮ってもらいましたが、いま、写真を改めて見直すと、ズボンもシャツも汗を含んで色が変わっています。でも、これだけ汗をかくと体調回復を証明したような気分です。こうして暑さにもめげずに元気に働いている姿って、我ながらウットリ!


 収穫されてきたオクラを好人舍で選別していたら、裏のほうで草刈り機の音がします。そうか、大村さんと阿部さんの顔が見当たらないので、ふたりして竹林前の草刈りをやってるんだろう、そろそろ交代しないとバテちゃうだろうしと、竹林に行ってみると、あれれ、一帯は雑草の海。この5月にガムランコンサートを開いたとき、聴衆の皆さんが座っていたあたりは人の背丈まで雑草が茂っています。そのむっとする熱気と蚊が支配する雑草の海でだれかが溺れないようにと、もがくように格闘しているのが阿部さんと大村さんでした。

 草刈り作業中はエンジン音で周囲の音はほとんど聞こえません。回転する鋭利な刃先を振り回しているわけですし、複数で作業をする場合は、特に注意が必要です。阿部さんがこちらを振り向く一瞬を捉えて、「交代しましょう」と身振り手振りで伝えます。エンジンを止めた阿部さんを見ると、全身、汗みずく。むしろ、交代が遅かったくらいです。申し訳ない。
 こんな交代を繰り返して、午前中で大村さん、阿部さんとでほぼ草刈りを完了。お昼のお弁当を買いに、近くのコンビニに3人で。

 その道中のおしゃべりを再録して、お二人の人となりを紹介しましょうか。

長谷川 草刈り機のハンドルをずっと握っていたせいか、掌が痺れてるんですが、阿部さん、痺れてません?
阿 部 長谷川さん、それは長谷川さんがまだ若いから痺れてるんですよ。私らくらいの年齢になると、普段なにもしない時には痺れているけど、この作業を始めると血液循環がよくなるのか、むしろ痺れがとれるようですよ。

 阿部さんて、こんな冗談が好きみたいです。自分のことを棚に上げておしゃべりする人が多い中、棚に上げた自分を卸して笑いの対象にする、そんなおしゃべりの仕方が好きみたいです。

 さて一方、大村さんはどんな方かって言うと、海外生活が長かったからか、こんな冗談が好きなようです。

大 村 ねえ、長谷川さん。向こうの人間て、こんなことを理想と思ってるんですってよ。

 耳の奥で草刈り機のエンジン音がまだ鳴り響いているようで、大村さんの言葉がよく聞き取れません。掌もまだジンジンと痺れています。それをもって「お若い」と阿部さんからお褒めの言葉をいただいたばかりですが、聴覚まで若やいでしまったのか。はて、向こうの連中がどうしたっていうんだろう。

長谷川 え?いま、なんておしゃった?
大 村 いえね、向こうの男の理想の話なんですが。

 ボク、困ってしまって。だって、お腹をすかせて、フラフラよたよたしながらお弁当を買いにいく途中で、「理想」について、しかも、「向こうの連中」という限定の「理想」です。こちらの世界しか知らない身としては、はて、なんて答えてよいものか。

 すると、ボクの困惑顔を楽しむように、

大 村 向こうの連中って、うら若き乙女にヴィンテージワインを注いでもらっての一献が理想なんですって。

 ああ、そういう話だったのか。よかった、まじめな話で。深刻な話だったら、聞こえない振りをしなくちゃと、表情を硬くしたものか、迷っていたんです。眉間のシワを弛緩させて、

長谷川 ああ、いいでしょうね。ボク、ビールならいけるんですが、ワインはどうにも好きになれないので、その理想の半分の部分にしか賛意を表せないのが残念ですけど。
大 村 ぼくなんか、悲惨ですぜ。ヴィンテージものの女性に若きワインを注がれて飲んでいる次第。まったく、とほほな人生ですわ。

 阿部さんも大村さんも、どちらかというと「おばさん」が通常のおじさんより多めの「おじさん」で、結果、すこぶるおしゃべりが大好き。長谷川はそんなおしゃべりを聞いてそばでニヤニヤしてるのが大好きなタチなので、この日も、精神生活は極上。肉体もペットボトル3本分は代謝促進できたし、好ましい畑時間でした。

 ますます残暑厳しき折柄、どちらさまも、お体ご自愛くださいませ。
by 2006awasaya | 2009-08-23 11:37 | 真剣!野良仕事


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