【真剣!野良仕事】[136=おいしいものは母の手から]

2010.10.3(日)
巨大な「未熟」をおいしくいただく

 10月2日(土)、ダイコンの間引きをしようと少し遅めに畑にいきました。タネ播き時、タネ袋には1穴に3〜4粒とありましたので、万一を考え5〜6粒を播いてしまい、発芽率はほぼ100%。播いたタネの数だけ、発芽しています。双葉から本葉に替わっていて、しっかりした本葉だけを3本残し、他を間引きます。
 この間引きを終えた頃、坂本さんから「おおまさり、1株、もってかない」と、うれしいお誘い。
 昨年もこのジャンボ落花生「おおまさり」を作っていて、今年は前年の栽培上の問題点を克服する2回目のトライアル。ご本人も結構満足な出来だとか。

 ところで、「おおまさり」については、千葉県農林総合研究センターの主任研究員・清島浩之さんの研究論文「極大粒・良食味なゆで豆用落花生品種『おおまさり』の育成について」が公開されているので、そちらを見てください。栽培についての問題点、食味、成分分析など、見事なレポートです。

 このレポートを見ていてボクが面白く感じたのは「おおまさり」の系譜。人の家系でいうところの母系社会そのものです。CMのキャッチコピーに「おいしいものは母の手から」でしたか、「美しきものは母からもらう」でしたか、正確性を欠きますが、落花生の系譜も、優れた長所は母から受け継いでいるようです。
 エダマメなど完熟する前に茹でていただく調理法の仲間入りを果たした落花生ですが、この「おおまさり」は開発時点ですでに大きさだけではなく、食味でも、茹で豆用のトップブランドを目指していたようです。とはいえ、ローストしてカリカリ状態でいただく従来通りの香り高い落花生の代表品種「千葉半立」が3代前にいるのです。そこが母系社会と感じた所以です。

 坂本さんからいただいた1株からどれくらいの収量があるのか。
 きちんと調べて報告しないと、「調べ魔」のような坂本さんのこと、いい加減な「ありがとう」などの返事で澄まし顔をしていると、機嫌を損ねてしまうかもしれません。以下に写真を添えましたので、見てください。まだ水洗いを済ませたばかりですが、1株で1253gでした。この収量から大粒だけを選別しても800gは優にありました。来年もぜひ、チャレンジして、もっともっと良品の収量をあげて、また、「一株、もってかない!」と声をかけてください。よろしくお願いいたします。
 

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↑坂本さんからいただいた「おおまさり」1株です。
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↑脱穀が済んだ「おおまさり」です。
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↑「おおまさり」の拡大写真です。右上にグリーンの莢が見えますが、これ、何だと思います? いたずらが大好きな大村さんが超未熟なニガウリを「珍種のおおまさり、見つけたよ」と持ってきてくれたものです。我らが飯島農園には、ジョーク好きの不思議な人が多いんです。
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↑デジタル秤で計量すると、1253gありました。
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↑家に帰って、2/3をさっそく近所に配り、のこり1/3を茹でると、どんぶり鉢に山盛りでした。写真に撮ると、ごく平均的な2粒入りの莢で50〜60mm。1粒の莢でも30mmはありました。ちなみに、茹で方ですが、ボクは海水に近い濃度の塩水で茹でますが、普通のお鍋で茹でると40〜50分かかるのです。そこで、圧力鍋があれば10分でokです。冷めるのが待ちきれないほど、おいしいんです。上品な甘納豆をいただいている気分です。
by 2006awasaya | 2010-10-03 18:21 | 真剣!野良仕事


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