【真剣!野良仕事】[164=一緒に米作り、しませんか ⑨ 栄養過多]

2011.7.16(土)
緑の濃さは栄養過多の証明
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↑6月25日、新品の除草機を使っての除草。このように条を挟みながら条と条の間の雑草を刈り倒していく。
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↑新規の除草機。アルミ製でとても軽い。
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↑6月25日。猪股さんが0.5反をほぼ一人で除草。「水さえ入っていれば、軽いから1時間ほどで終えられる」と。
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↑7月16日(土)。田んぼの色はご覧の通り、かなり違う。左がレンゲを鋤き込んだ1反の田んぼ。緑の色が濃いと思いませんか。
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↑農道の草を刈る小関さん。7月16日(土)。
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↑同じく農道の草を刈る鈴木さん。7月16日(土)。
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↑用水にたまった草を熊手で取り除く阿川さん。7月16日(土)。
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↑草丈と分蘗数を調べている猪股さん。7月16日(土)。
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↑7月16日(土)の田んぼチームが汗みずくで惚けていると、スイカの差し入れをしてくれる飯島さん。田んぼで食べるスイカのおいしいこと。

 米作りって、本当に水管理なんだなあ。水の調整が自在にできれば、いいお米ができるんだなあと、つくづくそのように思います。昨年、水が欲しいときには水はなく、それゆえに畑で見かける雑草にはびこられ、米作りとは草取りと見つけたりと、収穫するまで雑草取りに追いかけ回されました。
 そのような思いが刷り込まれていますから、水が欲しいときに潤沢にある今年の田んぼはパラダイスそのもの。
 なんと、6月18日と25日に1反、0.5反とも、たった1回、除草機で丹念に除草したら、ほとんど完璧に近い状態で推移しています。

 ところが、本日、田んぼ作業を始める前に、飯島さん、こんなことを。

飯 島 皆さん、この暑さの中、ご苦労様です。水分補給をしっかりとって、事故のないようやりましょう。実は最近、ポンプから水を田んぼに上げ、さらにその先をパイプで繋いで0.5反まで持っていっているんですが、そのパイプが盗まれて。信じられないことですが、この辺り、どこも水不足で、各自がポンプで水を汲み上げているんです。そんなこともあって、水当番の方はすこしだけ注意を払ってください。

 一同、信じられないって顔で飯島さんの話を聞いている。

飯 島 ところでです。コシヒカリという品種では、標準の生育葉色チャートという色見本帖があって、東北の米どころではその色見本帖を田んぼの稲と見比べながら成長具合をチェックしているそうです。この1反の稲の葉の色、周辺の稲に比べて緑が濃い、と思いませんか。分蘗も進みすぎているように思われます。これは明らかに栄養過多。周囲の田んぼとなにが違うかっていうと、この1反はレンゲを鋤き込んでいることだけが違いといえば違い。これ以外、考えられない。栄養過多だと、この時期、稲は茎や葉を茂らせるので、かえって実りに結びつくかどうか。今後を見守りましょう。
長谷川 丈夫な茎や葉になったら、養分が実に送られる量も多くなり、大きな米粒になるとは考えられないのですか?
飯 島 コシヒカリの場合、草丈は何センチ、分蘗数はいくつで、田植えから何日目に穂が出て、それから何日目に田んぼの水を切りなど、成長スケジュールが確立されているんです。その標準とも言える成長スケジュールから見て、どうも葉の色が濃すぎる。今後を見守りましょうか。水の加減でしっかりと調整できるはずですから。

 隣の田んぼと見比べてみて、やはり緑の濃さが違う!
 この飯島さんからの評価を受け、猪股さんがこんなことを。

猪 股 長谷川さん、飯島さんが言ったこと、確認してみましょうか。
長谷川 ええ、レンゲを鋤き込んだ故に栄養過多になったんだとすると、何のためにレンゲをやったのか、意味も失われてしまいますもんね。
猪 股 ええ、同感です。そこでです。レンゲを鋤き込んだ1反、前年と全く同じ環境の0.5反、それぞれ10カ所の株をランダムに選んで、草丈と分蘗(ぶんけつ)を調べてみませんか。あとあと、計算と評価がしやすいように10株ずつ、ランダムに選んで、今後、継続してカウントしていくってのはどうでしょう。
長谷川 1反は手植えだったので、手前1/2は苗3〜4本を1株として植えましたよね。奥1/2は田植えに疲れてきたこともあり、苗4〜6本を1株として植えていたように記憶しています。そんな背景を考慮すると、1反の分蘗調査は基本本数のバラつきがあるので、検証価値は低いかもしれないですが、でも、やってみますか。
猪 股 機械2条植えの0.5反の方は苗数を2.5〜3で調整しましたから、05反の方は水の入り具合で分蘗数が関係してくるのかということも検証できますね。

 そこでメンバーが畦の草刈りをしているさなか、我ら2名は分蘗数と草丈調査を実施。
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↑(図1)分蘗数と草丈の調査。

 その結果は図1を参照していただくとして、1反の手前1/2は22〜28株。奥1/2は30〜40株。機械植えの0.5反の分蘗数は全面ほぼ24株平均。草丈は1反、0.5反とも80センチ前後。調査した株のすぐ近くに目印として葦を立てた。今後の除草の折は目をつつかないよう、要注意。以上です。
by 2006awasaya | 2011-07-17 00:28 | 真剣!野良仕事


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