【真剣!野良仕事】[195=巳年の干し芋、できました]

2013.1.4(金)
巳年の干し芋

 十干十二支でいうと今年平成25年は癸巳、みずのとみ。この読み方は以前から知ってはいたのですが、あらためて「みずのと」という字を書こうとするも、情けないことに書けない。みずのと、みずのと、と頭の中を探し回ってもいっこうに見つからない。三つ葉葵の「葵」という字に似ていたけど、なにかが不足なのか、過剰なのか。仕方なく、広辞苑をひく。ああ、そうだった、癸だったか。葵から草冠を外すんだったか。

 う〜ん、まてよ、「癸」は訓読みならば「みずのと」だけど、音読みだとなんと発音するんだろう。訓読みで「みずのとみ」と発音する「癸」の音読みが分からない。
 分からない漢字に出会ったら白川静先生の『字統』を引けの喩えどおり、さっそく引いてみると、「音は、キ。訓は、はかる、みずのと」で、意味は「水、四方より流れて地中に入るの形に象る」とある。なお、こんな説明で括っている。「十干の最後にある。十干は序数のための記号であるから、これらを字形・字義によって特別に意味づけようとするのは誤り」と。広辞苑にも十干の十番目くらいで、語源についての説明はない。漢和辞典も同様、説明の仕様がない文字らしい。でも、「癸=キ」は分かった。
 つづいて、「巳」はなんと読んだらいいのか。同じように『字統』を引くと、ヘビの形。十二支の第六、「み」に用いるとある。その説明は以下のよう。「四月、陽気巳に出で、陰気巳に納まる。万物現れて文章を成す。故に巳を蛇と為す」と。肝心の発音は「シ」、訓は「やむ、ああ、み」。
 ン? すると「癸巳=キシ」と読むのか。
 う〜ん、日本語はケースバイケースで読みがいくつもあり、そのひとつひとつを覚えていかなくてはいけないから、日本語を学んでいる外国の皆さん、心底大変だろうな。頑張れ!

 ところで、韓国語を勉強しだして8ヶ月経つけど、遅々として進まない。
 さまざまな壁が立ちふさがってきて、くじけそうになる。
 もうとっくにくじけているけど、一応、くじけそうになると言っておくことにしている。習いはじめは複合母音に悩まされ、少し前の秋口は書き取りができず、いまは連音に苦しんでいるのです。子音と母音が上下か左右に並んでいる状態に、下支えするように子音が入り込んでくる。これを下で支えるという意味でパッチムと言うのですが、このパッチムは子音。だから、日本語のように、子音と母音がワンセットになっていない。日本人だから母音がついていない子音だけの発音が出来ない。しかも、その子音のパッチムが次の語の母音に癒着して別な音になるから、書かれた単語と発音とが違ってくる。

 ややこしいでしょ。説明もシドロモドロだから余計にややこしい感じになっちゃう。お許しを。

 具体的に言うと、[韓日辞典]という言葉はハングル表記で[한일 사전]と書くのですが、発音はハンイル サジョンと一語一語読むのではなく、フランス語のリエゾンのように融和癒着しながら[ハニル サジョン]。한のパッチムが일の母音に流れ込んでハニルと滑らかに発音される。
 発音と表記が食い違っているのは、まだまだたくさんあり、こんなことで騒いでいる時間なんてないのですが、いま、この連音でつまずいているのです。

 それはそうと、韓国でも当然のことながら日本のように干支がある。中華の傘下に入っている漢字文化圏の一員ですから、韓国でも今年は巳年。それはそうと、さて、巳年をなんというんだろう。手元にある『デイリーコンサイス韓日・日韓辞典』で調べたら、[사 년]。発音は[サニョン]。「ニョン」は「年」で、「サ」はイル(一)、イ(ニ)、サム(三)、サ(四)のサ。でも、なんで「サ」が「巳」なのだろう。今度、先生に聞いておこう。

 実は新年早々、青天が続いていたので、「巳年の干しイモ」でも作ろうかと思い立ち、暮に仕舞い込んだ蒸篭をとり出し、再チャレンジ。
 前回は蒸しあがったお芋があまりにも熱く、薄く切るところをだいぶ厚めに切ってしまい、それで市販の干し芋のようにならなかったという反省もあり、手順を前後して、蒸す前に薄く切ってから蒸し器に入れれば、蒸し時間も短縮でき、仕上がりもきれいになるに違いない。
 そうそう、棒状の干し芋を作り、これを巳年の干し芋に見立てれば、なんともめでたいお正月菓子になるはずと、作業にかかる。
 以下、写真を並べます。
 そうそう、写真を並べながら気がついたのですが、面取りをしてから干物カゴに並べれば、もうすこし巳年の干し芋に近づけたのにと、ちょっぴり反省。ま、いいか。今年もいろいろ多岐にわたって後悔したり悔やんだり、自省したりすることになりますが、これをもって「反省始め」としましょうか。
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↑蒸篭の一段目には棒状にカットしたタマユタカを並べる。蒸篭の二段目には薄く切ったタマユタカを並べる。
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↑蒸し始めて30分の一段目。もうもうと立ち上る湯気を吹き払うと、おお、こんな状態。
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↑干物専用ネットに並べる。これで丸一日経過した状態。
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↑でき上がった巳年の干し芋。これはこれで十分うまいが、火で炙るとさらに美味かった。表面はパリッとしていて、内部はほくほくの芋羊羹状態になっていた。あやうく火傷するところだった。桑原クワバラ。
by 2006awasaya | 2013-01-04 17:01 | 真剣!野良仕事


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