【真剣!野良仕事】[218=スイカの授粉開始]

2014.5.29(木)
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↑西瓜の雄花です。直径15mmくらいの小なさ花です。
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↑西瓜の雌花です。スケールモデルのように小さな西瓜が花びらのすぐ下に見えますね。産毛に包まれて、もう一端の西瓜の形をしています。花の直径は10mmでした。

西瓜の雄花と雌花

 季節は巡り巡って、もう半月もすると梅雨。ですから、その前にスイカの花で露払いをしておきましょう。4月初旬に定植したスイカは、ほぼ2カ月を経た5月下旬、ビニールのトンネルの中でチラホラと咲き始めています。かなり小さなこの花を見ていると、鮮やかな明るい黄色が網膜に残り、心から癒されますね。
 カボチャもキュウリもメロンもズッキーニも、みな同属ですから、ほぼ同じように明るい黄色の花ですが、改めて『色の手帖』でこのスイカの花の色の名前を調べたところ、雄花はカナリヤ色、雌花はレモン色が近いようでした。色を形容する言葉はなかなか実態を形容しておらず、各人の記憶に蓄えられているイメージの鮮度にも左右されるので、雄花がレモン色で雌花がカナリア色と感じる方もいるでしょうし、感じ方の幅が実に幅広いのが面白いなあと、今年もそんなことを考えながら授粉作業をしていました。
 ところで、トンネル内に咲く西瓜の株数40のうち、雄花が20花、雌花が5花くらいで、全くの不釣り合いでした。こんなに雌雄で数に差があると自然授粉はほとんど不能で、それゆえ人工授粉が当たり前なのですね。

秋海棠西瓜の色に咲きにけり

 初物好きで、食いしん坊な芭蕉だけに、西瓜と言えばみずみずしい水果のイメージしかなかったのでしょうね。ピンク色の秋海棠(しゅうかいどう)の花を見て西瓜を真っ先に空想した芭蕉ですが、可憐なレモンイエローの西瓜の花を身近に何遍も見ていれば、レモンイエローに輝く別の句を残してくれたはずです。芭蕉没後7回忌にあたる元禄14年に成立した支考編『東西夜話』にこの句が収められていて、それによると芭蕉最後の年の元禄7年に詠まれたとあります。全国を行脚した芭蕉でも、所詮は農家出身ではないので、花までは知らなかったに違いありません。ああ、誠に残念です。
by 2006awasaya | 2014-05-29 23:12 | 真剣!野良仕事


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