【真剣!野良仕事】[5=大収穫]

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↑キューリ、カボチャ、シシトウ、ピーマン、ナス。この日の収穫一覧です。キューリは葉の陰に隠れるように実っていて、1週間放ったらかし。するとこんなに巨大化! さて、どうやって食べようか。皮をむいてお味噌汁の具にしてみたら、意外といけました。ズッキーニだと思えば、いろいろな調理の素材としてもかなりいけるはず。標準タイプのキューリはそのままバリバリといただく。さすがにおいしい。ナスも傷だらけだけど、みそ汁に入れたらとってもおいしかったです。カボチャは収穫が早すぎたのか、甘みが足りませんでした。もうすこし畑に放ったらかしにしておこう。


収穫時期をはずしてしまった

 基本的には毎週土曜日の午後に畑に出かけて、歯が浮くような物言いですが、カチカチになった心を耕しています。土をいじっていると、ほんとうに心がほぐれてくるのが分かります。
 農家の方に話を聞くと、今年は日照不足で思ったような収穫が期待できないそうですが、ボクのような野良遊びのアマチュアには日照不足の影響はほとんど感じられません。暢気なものです。
 それよりも、むしろ三本立てにしたナスとか、ネットに這わせたキューリがのびのびと枝やツルを延ばし、葉を茂らせ、ぐんぐん成長。これらの夏野菜の収穫に追われるという嬉しい悲鳴を上げたいくらいです。一週間に一度しか畑に出向かないので、収穫時期を失うとどれもこれもが巨大に成長して、どうやって食べたものか思案に暮れてしまいます。口では「収穫は重量に比例する」なんて自慢していますが、ほんとうはもっと前に、尋常の姿のときに収穫してあげたかった。お化けキューリとお化けナス。まったく申し訳ない気持ちでいっぱいなんです。

トウモロコシが花盛り

 先々週から先週に掛けて、夏野菜の収穫と雑草取り、それに隣りの空いた畝に落花生を植え、これで農業本来の姿になりつつあります。春は夏を思い、夏は秋を、秋は冬をそれぞれ思いながら、いまを営む。ここが漁業と基本的に異なるところ。先を見越しながら計画的に仕込んで行く。次の季節に実る野菜を夢みながら、種や苗を植える。漁業者が農業者を羨むシーンなのでしょう。
 ただし、漁業も農業も、お日様への感謝と言うか、日照時間の長短でこれほど左右される業種はないんじゃないでしょうか。収穫直前にヒョウなど降られたら、ただただ茫然と立ち尽くすだけ。
 さて、帽子を被って作業をしていると、頭の中も髪の毛も汗びっしょり。眼鏡も汗で曇ってくる。ここらでひと休み。頑張らないのがいま流の野良遊び。
 汗を吹き拭きすぐお隣の畝を見ると、トウモロコシが花を咲かせ、盛んに花粉を散らしています。花粉は茎のてっぺんで咲いていますから、その下で顔を覗かせているトウモロコシのおヒゲというか雌蕊に、まるで灰神楽のように降り掛かり、これで受粉は万全、完了なのでしょう。受粉を済ませたトウモロコシは、これ以後、ずんずんと成長を重ね、整然とツブツブを並べたあのトウモロコシとなって収穫を迎える訳ですが、不運にも束になったおヒゲのうちの1本が受粉できないと、整然と並ぶ実の列に一カ所だけ穴があいたようなトウモロコシとなってしまいます。その欠損の理由はいま、この受粉作業に問題があったが故の不実なのだと、はらはらと花粉を降らせるトウモロコシを見つめながら、なんだかとても神聖な現場に立ち会っているような、妙に深刻な気分になってしまいました。

夏は秋を思う

 秋の収穫を夢みて、落花生を植えましたが、甘皮を被った種を二粒、種の大きさの3倍の深さに埋め、上に土を軽く被せました。殻を割ってでてくる甘皮付きのあの落花生。結構乾燥していて、なんだかとっても頼りなげな重量。ところが、一週間後、落花生は芽を出し、二週間後はさらに葉の数を増やしています。根元を見ると植えた種の甘皮がはじけていて、その実を栄養源として成長しているのが見て取れます。野鳥がきて、この種をつついて食べてしまうと飯島さんが言っていました。種をつつかれて食べられてしまった落花生の芽は、その時点で成長できずにいるそうです。そういえば、農家の方の作っている落花生の畝を見てみると、約30メートルくらいある一畝の中で1カ所2カ所、葉を出していないところがあるのは、きっと野鳥に食べられてしまったのでしょう。
 8月に入ると花を付け、その花が落下して地中に潜り込み、実を付けるので落花生というそうですが、まだ実際に見たことがないので、落花生の生育状況は今後、折々に報告することにしましょう。[hasegawa tomoaki]
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↑落花生の種を植えて1週間目の、芽を出したところです。すごい力で地表に顔を出したのがわかります。甘皮が割れて、栄養源の顔が土の中に見えます。
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↑芽を出して後さらに1週間が経過した落花生。この状態でも、野鳥に種を食べられたりするとその後の生育が危ぶまれ、ま、ほとんどダメだそうです。野鳥たちも必死でしょうが、どうかよその畑に行ってください。

新連載コーナー プロからの一言
畑日誌 by  IIJIMA
スイカの異変(1)
 スイカの季節です。スイカ生産者と話して、初めて知りました。普通のスイカはみどり色に黒のシマが入って丸いものですが、ようく観察すると、黒いところが、周りにくらべ、わずか凹んでいます。
 今年の早い時期にビニールハウスで栽培されたスイカは丸く、つるつるで、この凹みがあまりなかったんですって。そして、美味しさに欠けていたそうです。冬から春にかけての日照不足の影響によるとみています。最盛期を迎えたいまのスイカには、この凹凸が結構ついているそうです。ふつうは叩いた音で美味いか否かを判断していますが、今年は撫でてみて凸凹が感じられるスイカが美味いと覚えてください。
 でも、確認をとった訳ではありませんので、この判別法は今後の研究テーマかも。
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↑スイカの花です。カボチャもキューリもゴーヤ(苦瓜)も同じ仲間なので、みんな同じような花です。ツルに産毛のような毛を纏っていて、なんだか創造主からスイカだけがとっても大切にされているようにも見えます。
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↑味菜畑の同じメンバーが育てているスイカです。写真は直径12センチ前後のまだまだ小さなスイカですが、畑日誌の凸凹理論で行くと、このスイカはツルンツルンですから、結構甘いかも。品種はお店で売られている小玉スイカかもしれません。そうだとすると、皮が薄くてとってもおいしいはず。何かお手伝いすれば、一つぐらい分けてもらえるかなあ。
by 2006awasaya | 2006-07-08 15:37 | 真剣!野良仕事


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