【真剣!野良仕事】[6=無農薬とは]

f0099060_22304698.jpg

↑今週の収穫野菜。ナスが異様なほど光り輝いて、むかしタバコを吸っていた時分のことを思い出した。両切りのピースを愛飲していて、これを1日5箱、左指の人差し指と中指にいつもはさんで煙らせたいた。指先はニコチンのタールで茶色に染まっていた。ああ、あのピースの箱の色が茄子紺。まさしくこの色だった。


農薬について考える

 ボク、有吉佐和子さんの著作が好きで、『紀ノ川』などの小説も大好きですが、ドキュメントというか、レポートもの、報告ものが好きです。なかでも『中国レポート』はとても興味深く読んだ覚えがあります。いま読み返しても驚かされることばかりなんですが、1961の第1回訪問、文革中の第2回目、文革後の第3回、中国民航からの招待として第4回、そして、1978年の5回目にしてやっと書いた中国レポート。いま読み返しても驚かされることばかりですが、特に取材に入ってすぐ、遵化県の果樹栽培農家で花にDDTを吹きかけている場面に遭遇。DDTの毒性についても、レイチェル・カーソンの著作すら誰も知らなかったことにショックを受ける場面が鮮やか。

 DDTといえば、ボクは戦後すぐの生まれで、いま話題の団塊の世代なんですが、そんな団塊共通の悪夢なのか、ボク個人の悪夢なのか、確認したことはないのですけど、小学校の低学年時、校庭に整列させられて白い粉を噴霧器のようなもので頭から吹き掛けられた覚えがあります。そのときの教師の説明では「これからはじめる検査は衣類の縫い目に潜んでいるダニやシラミのタマゴ除去。それと、再発生を防止するためにこの薬をフンムする。こうすると、からだにもこの薬が着いて、虫などに刺されなくなる」、そんな説明をされた後、首の回りに吹きかけられ、そのまま下校した真っ白い記憶が、塊となって頭蓋の隅のほうで固着しているのです。

 家に帰ってもボク一人がノミやシラミから守られている特別な存在となったことがとても嬉しかった記憶があります。その白い粉がDDTだったとは後年、知らされる訳ですが、幸いなことに特段の異常もなく、ただし、白い粉には異常な反感を抱くようになっていたんです。効果効能だけを一方的に説明され、肝心の薬品の名前もいっさい告げられていなかったことに反感を覚えたのかもしれません。

 その反感を別な意味で自覚したのは、中学になり、いたずらがバレて先生に黒板の前に立たされ、黒板消しで頭からバフーンと叩かれた時のことでした。頭から顔まで白墨の粉だらけ。イタズラをして得た名誉か不名誉か、友達同士でも意見が分かれた白い粉の処分ですが、無味無臭にしてザリザリする白墨の粉が口の中まで入り込んで、その口中感触がきっと、小学校の低学年時のDDT噴霧とあまりにも似ていたのでしょう、急に目眩がして気分が悪くなり、保健室で2時間、死んだように横になっていたことがありましたが、きっと、白い粉に対する拒絶反応のようなものがしっかり記憶に浸透していたんだと思います。

 そんな記憶があるものですから、中国の果樹栽培農家でいまも盛んにDDT散布がなされ、農薬を浴びた果物が日本に輸入され、野菜も同じように農薬を散布され、スーパーなどに国内産と比べてはるかに安価な価格で並んでいるのかと思うと、多いに考え込んでしまうのです。

 要するに、なぜ農薬を使うかというと、病害虫の駆除に必要だからなのですが、この話は生産者の考え方、姿勢と密接にリンクしていますから、もう少ししっかりとお話を聞いてから報告することにします。
f0099060_22312967.jpg

↑飯島さんが指導している市民グループの、今日は田圃の雑草取り。「田の草とり」という作業。腰を屈めて雑草を取り除くと言う結構しんどい仕事。「子どもたちにこんな経験をしてもらうと、ご飯を粗末に扱わなくなるからね」と、飯島さん。

畑日誌 by IIJIMA
スイカの異変(2)
 大玉スイカ(ごく普通のすいかですが)は花が咲き、交配して約50日ほどで成熟し、出荷となります。しかし、この天候で、出荷寸前の1週間、10日前で、割れてしまうスイカが多いのです。情報によると千葉から東北までこの現象だそうです。
 今年のスイカは値段が下がらない。貴重な旬の味になりそうです。
f0099060_2232108.jpg

↑7月に入った最初の土曜日、味菜畑では参加希望のこどもたちとジャガイモ掘り体験。地上部分の葉はすでに枯れていて、作業はしやすくなっていた。でも、茎を力任せに引っ張ると、ブチッと音を立てて地中のジャガイモの茎が切れてしまう。引いてダメならどうするか。軍手をして、根のあたりに両手を突っ込む。すると、ゾロゾロって顔を見せてくる。両の手をスコップ代わりにしている感じ。どうです、みんなの前に収穫したジャガイモが小さな山になって見えるけど、新ジャガで皮が薄く、とってもホクホクのお芋でした。写真には収穫した山が二山見えていますが、一山が一家族で掘った分量です。この一山で2週間ぐらいは子供たちもお父さんもジャガイモ責めに会うだろうな。そんなことを知ってか知らぬか、はじめての体験で子供たちは大喜び。
f0099060_20395538.jpg

↑子供たちが大喜びをしている脇で、ちょっと変わり者発見。なんだかトマトみたいな実がなっています。ジャガイモ畑にトマトというのはやはり変ですから飯島さんに、これなあに? すると、地上にできたジャガイモの実だとか。トマトもジャガイモも同族とかで、似ていて当たり前なんだとか。ひとつちぎって割って味見をしましたが、とっても酸っぱくて、苦くって、ペッっと吐き出してしまいました。でも、トマトそっくりだなあ。
f0099060_20495475.jpg

↑これは畑の別な場所で作っているトマト。また赤みが差してない青年期のトマトです。まだまだ青いなって感じ。でも、ヘタの部分とか、鈴なり状態とか、よく似ています。
by 2006awasaya | 2006-07-14 22:54 | 真剣!野良仕事


<< HAWAIIのKAUHI 【真剣!野良仕事】[5=大収穫] >>