【真剣!野良仕事】[9=情報の入手先]

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↑植えたときにはピーマンかシシトウか、唐辛子か、全然判りませんでした。飯島さんも「大きくなれば見分けがつきますから」と鷹揚に笑って、これは何、あれはだれだれの子供時代、といった厳密な分類差別には取り合ってくれません。しらじらと明けてくる朝の光の中では「彼はたれ」というぼんやりとした認識で十分で、誰それの三男、と言うところまで細部にわたっての正確な情報は必要なく、ぼんやりとした認識、つまり犬や猫ではなく人間の男の子と判るだけで十分で、それ以上の情報はおいおい判ってきた時点で獲得すれば、それでよろしいではないかというゆったりとした構えでいることも、ときには大切な場面もあると理解しました。なるほど、ピーマンか唐辛子か、不明のまま成長を重ね、8月に入ると、この鮮やかなグリーンが唐辛子の形となってきました。緑の爪がやがて紅に染まり出し、辛みを増して、だれが見ても立派な唐辛子に変身。さっそく刈りとって直射日光のもとで乾かすと、いかにも辛そうな唐辛子!
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↑天日干しで1週間。重量も1/4に減って、さあ、この1/2は輪切りにして保存しておこう。1/4はいつでも使えるように、さらに微塵にカットして瓶詰め。1/8は部屋のあちこちにインテリア代わりに散らかしておこう。ご近所に配るのは1/8

情報の入手先

 みなさん、農業関連の情報入手先はどんなところなのでしょうか。家の光の家庭菜園雑誌「やさい畑」などの雑誌、あるいは単行本を読んでいらっしゃると思いますが、今回はボクのお気に入りのwebを紹介します。

□だんだんたんぼ
 共同通信社の運営している「だんだんたんぼ」というホームページの「全国農業担当者リレーエッセイ」というのが、いま、ボクの一番のお気に入りです。各地方新聞の農業担当者が地元の生産者が抱えている問題点を取り上げ、地元の読者に読んでもらいたいと書いた記事だけに、イキがいい。いわゆる顔が見えている企画記事。2004年度では、琉球新報の記者・山城祐樹さんが書いた「地中から掘り出された原石」、岩手日報の記者・佐藤洋一が書いた『「安全・安心産地」確立のために』は一読をお勧めしたい。ほかにもしっかりした記事が満載で、なんだか、罰が当たりそうな幸福感でいっぱいになる。なぜって、webの利用ができなかった少し前のことを考えると、苦労せずにここまでの情報に接することは到底無理だったから。国会図書館か日比谷図書館、あるいは中野のサンプラザの上のほうの階の地方新聞閲覧室まで行って、申請書類を出すなど、かなり面倒な手続きを経てやっと現物か縮刷版を閲覧できる。喉も乾くし、トイレにも行きたくなる。でも、そんな時は大抵トイレは使用中で、早く空かないかなと、気もそぞろで閲覧どころではない。でも、webだと自分の好きな時間に好きなお茶を入れて、「さて」なんて申し訳程度に声掛けをしてからお気に入りのページに入っていき、許す限りの時間で読んでいられる。しかも、バックナンバーのデータもかなり古い年度の記事までストックされているので、これも大いなる魅力となっている。
URLはhttp://kk.kyodo.co.jp/pr/juon/essey/index.html

□食卓の向こう側
 西日本新聞社の管理運営する「食卓の向こう側」。全国紙には負けない地元密着型の新聞社がたくさんありますが、九州の雄、西日本新聞社もそのひとつ。こちらの特徴は「食卓」という風景に点在する部品をとおして見えてくるもの、見えにくいもの、見えないように巧妙に隠されたもの、それらを食卓の風景として点描している。そもそも新聞社が大好きな職業意識そのもの丸出しで食卓の上を這い回る。いいですね、こういう記事。
http://www.nishinippon.co.jp/nbl/shoku/

□異業種から八百屋さんを開業した社長さんのブログ
 問題意識という点ではこのブログもかなり新鮮。NPOの活動とどこが違うの?というくらい、考え方も収支勘定も透明でフェア。おいしい「野菜」をもっと身近にという八百屋屋さんのブログです。
http://blog.livedoor.jp/nepahiro/
 それと、農家の方を紹介しているページがあって、飾らないインタビューになっている。何ゆえにネギを作っているんですかという質問に、「お金のためさ」と答える正直さ。お金のため故にしっかりしたものを作る、安全なものを作る。その資本主義的な職業倫理にボクは惚れ惚れ。そのページは以下のアドレス。
http://www.venesty.net/santi/index.htm

□週末百姓の無農薬野菜
 手元に植物図鑑がなかったりしたときには、たいてい、このページのお世話になります。それこそ、食卓の周りで目にする野菜なら、このページでもう十分の情報量です。しかも、学名、種や苗を植えてからその途中途中での成長過程写真まで掲載されているので、畑の初心者としては嬉しい応援団を味方に付けた時の安心感がある。
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/miyake/hana/hana.html
 なお、畑に出ていると、見馴れない虫たちがいっぱい。デジカメで撮ってこのページで照合したりしていると、おお、こいつが悪さをしていたカア! 知らず知らずに眉間にシワを寄せたりして、いっぱしの農業者になったような、そんなひと時も味わえる。宮沢賢治の羅須地人協会の玄関脇に「下の畑に居リマス」と書かれた黒板がありますが、ボクもいつかは真似をしよう。「畑に出て居リマス」と。ほんとうの行き先は本屋さんだったり、ラーメン屋さんだったり、病院だったりですけど。
http://star.gs/~miyake/musi.html
by 2006awasaya | 2006-08-29 11:33 | 真剣!野良仕事


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