【真剣!野良仕事】[22=ほっかむりの真実]

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↑11/11、多古町に行った帰り、越冬キャベツの苗を植えてきました。正月が明けてからいただく予定です。
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↑11/11、同じく越冬キャベツの隣りに植えてきたスナックエンドウ。こちらもお正月過ぎのお楽しみ。
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↑11/11、みごとに成長した青首ダイコン。土を洗って、いつものように、助手席に。「大切なものは母の手から」なんていう慣用句がありますが、ボクの大切は助手席に。


『さと屋(砂糖屋)の前』後日譚

 『さと屋(砂糖屋)の前をほっかぶりして通ってつくった味噌ピーナツだ』

 結局、このたとえ話がよく分からないまま、勝手に独り合点をしていたんですが、どうにも得心できず、クドいとは知りつつも飯島さんに問い合わせをしてみました。

長谷川 シマさんがおっしゃっていたと言うたとえ話、『さと屋(砂糖屋)の前をほっかぶりして通ってつくった味噌ピーナツだ』というあの話、実はどうにも意味がつかめずにいるんですが、ほんとうのところ、どんな意味なんでしょうか?
飯島 どんな意味って? 
長谷川 たとえば、こんな意味なんでしょうか。砂糖屋さんは他にも何軒もあるし、お宅でばかり買い求めているわけじゃない。今回はよそさんで買い求めた砂糖を、ほんとにたくさん使って作ったので、結構おいしいのが出来たんですよ。それで今回に限り、お宅で買い求めた砂糖を使った訳ではないので、それでバツも悪いし、美味しくできた顔が分からないように、ほっかむりしてお宅の前を通り過ぎますが、そんな理由ですので、お許しください。というようなことでしょうか。どうにもこうにも、ほっかむりする理由がいまひとつ、分からないんです。
飯島 ああ、そういうこと。
長谷川 ええ。
飯島 そうですか。多分、意味は正反対だと思いますよ、シマが言ったのは。今回作った味噌ピーナツの味が今ひとつだって言ってましたから。それはどうしてって聞き返したら、いつもより砂糖の分量が少なかったからで、その砂糖の分量が少なかったことを、あのたとえ話で分かってもらえるだろうと考えて、シマは昔を思い返しながら、そう付け加えて意味を補強したんだと思いますわ。
長谷川 えっ!砂糖の分量が少なかったってことなんですか。
飯島 ええ、そのとおり。砂糖の分量が少なかった。
長谷川 砂糖の分量が少なかったことが、どうしてほっかむりをして砂糖屋の前を通ることになるんでしょう。「ほっかむり」は「挨拶をしない」、あるいは「挨拶がしたくない」という意味だとして、どうしてなんでしょうね。
飯島 シマの世代は砂糖は高価な甘味料ですわ。大量に使うなんてことも出来なかっただろうし、第一、大量にストックしておくなんてことも出来なかったでしょうね。小さな砂糖ツボはいつもいつもカラだったに違いない。できることなら砂糖ツボを持って砂糖屋に買いに走りたい。お金に余裕があれば、砂糖ツボがいっぱいになるところまで大量に買い込みたい。味付けも砂糖を存分に、ふんだんに使っておいしい料理を子供たちに作ってあげたい。でも、いつもいつも砂糖ツボはカラに近かった。
長谷川 砂糖が高価な時代の話だったんですか。
飯島 だと思いますわ。味噌ピーナツは作ったけど、思い通りに砂糖を使うことができなかった。それでちょっぴり恥ずかしくもあって、砂糖屋の前を、顔を隠すように、なにも隠す必要もない訳ですが、ほっかむりして通り過ぎていく。そんなことが昔はあったんだと思いますわ。それで、今回作った味噌ピーナツは砂糖が若干少なめで、思ったよりも美味しくできなかった。それで昔の喩え話を引き出してきたんだと思います。まあ、回りくどい話ですが、そんなところで勘弁いただけますか。
長谷川 藤沢周平さんが書く海坂藩下級武士の清貧な暮らしのひとこまみたいなエピソードですね。

 いやはや、まったく驚いた。
 この伝でいくと、ボクは今後、妻のヨコを通る時に備えて、ほっかむり用の手ぬぐいを腰に下げて歩かねばなるまい。夫婦の会話に思いやりと甘さが足りないんじゃないのと指摘されているので。いやはや。(hasegawa tomoaki)
by 2006awasaya | 2006-11-28 23:37 | 真剣!野良仕事


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