【真剣!野良仕事】[40=早朝の畑でお宝ザクザク]

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↑どうです、この色彩!レッドムーンと言う名前の赤いジャガイモ。ジャガイモの本場・北海道でも人気のジャガイモなんだそうです。

ブロッコリー畑にて青虫談義

 本日6/22(金)。仕事に追われ、前夜からがんばっての徹夜明け。テンションが下がらないまま寝てしまうと嫌な夢を見たりするので、こんな時こそ、畑でクーリングダウン!という訳でもないのですが、もうすっかり明るくなった朝5時、車で飯島農園へ。道も空いていて、普段はカーナビ表示で25分(ただし法定速度での到着予定時間で、この時間で着いたことなし)かかるところ、なんと13分で到着。
 さっそく、自分の畑に行き、収穫し忘れて巨大化したキューリ5本とナスを収穫し、周辺の雑草を引き抜いて、お隣の大内さんも、「え、これが長谷川さんの畑?」と、びっくりして声をあげてくれそうなほどきれいにしてから、「さて」なんて声を発して、そろそろ引き上げようかと草刈り鎌と収穫したキュウリとナスを持って戻りかけると、ちょうどそこに飯島さんが軽トラで登場。ブロッコリーの収穫をはじめるところでした。ちょうど6時少し過ぎたところ。農家の朝は早いんです。
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↑大方、収穫を済ませたブロッコリー畑。一面にキャベツの匂いが漂うのは、ブロッコリーもキャベツも、ケールを祖先に持つ兄弟だから。

 この時期、ブロッコリーは蕾が半分開いたような状態で、飯島さんが言うには「本来、蕾を食べるブロッコリーですから、その蕾が開いちゃっているのは商品価値がないんです。売り物にはならないんだけど、注文があれば、農家はそれに応えなくちゃいけないの。で、まだ硬い蕾状態のブロッコリーを探して出荷するんです」とのこと。
 ブロッコリーの収穫は今年の冬に、ほんの数時間、お手伝いしたことがあるので、
「ぼくにも手伝わせてください」
「ええ、願ったりかなったりですわ」
 スパッと切れ味の鋭い包丁を手に、蕾み状態のブロッコリーを探しに、ブロッコリー畑へ。
 でも、大半が収穫時期後半に差し掛かったいま、なかなかそんなブロッコリーは見当たらない。冬場には指定された大きさ(直径10センチ)を探すのに苦労したが、いまはほとんどが大きく生長したブロッコリーばかりで、成長が遅れた硬い小さなブロッコリーはそうそうない。
 それでも、コンテナーに3つは収穫出来た。
 この時期は虫もよく付いていて、ブロッコリーのグリーンとほとんど同じ色の青虫が一匹付いていたという理由で返品されてくるんだとか。まったく傲岸不遜な、というか、理不尽な返品理由。「ブロッコリーを頼んだので、虫まで注文したんではないんだから」と。ボクの中では、このセリフがシェクスピア『ベニスの商人』の「肉1ポンド」とどこかで通じているように思える。肉1ポンドだけを取り出すことの不可能さ。無農薬なんだから虫が付いていることが安全の証明だって、近い将来、どこかの農協が「青虫による安全確認済みブランド」として堂々と売り出してくれないかしら。
 さらに、さすがはアメリカという話を。
『沈黙の春』を書いたレイチェル・カーソンの指摘を真正面から受け止めたアメリカ、最近のアメリカでは、青虫をはじめとする虫類が付いていたということでは返品の対象とはしないという流通業界のコンセンサスが確立されているのだとか。早く、日本もそうなればいいのに。

「いやあ、虫たちも大変なんですわ。たえず鳥に狙われているから、この時期、ブロッコリーに隠れるのが一番安全。虫たちも考えたもんですわ、生き残りをかけているだけにね」
 なんだか、清澄の朝にふさわしい青虫談義でした。

飯島  ところで、手伝ってもらったお礼と言ってはなんだけど、ジャガイモ、いろいろあるからもってかない?
長谷川  いろいろって、先々週、お土産にいただいた『キタアカリ』はとっても美味しかったですが、それ以外の種類があるんですか
飯島  長谷川さん、多分初めて見るジャガイモじゃないかなあ
 ブロッコリー畑からおよそ50メートルほど離れたジャガイモ畑へ。そこでひと株引き抜くとウヒャー、美しい色彩。まるで赤殻の玉子。大きさもほぼ同じ。
飯島 これ、レッドムーンて言うんですよ。それからこれがインカのめざめ。それにこれ、キタコガネ。で、これがキタアカリ。ほんとうはこれにシンシアって言うのがあったんですが、先週、収穫してしまって、いまはこの4種類。食べてみてください

 ああ、先週、仕事が忙しくても畑に来るべきだった!

 畑の外周を囲む森ではうぐいすが鳴き始めた。そろそろ切り上げますかと飯島さん。時計を見ると8時。
 ジャガイモ、ニンジン、枝豆、サヤインゲン、それにジャムにすると誠に酸味がほどよいルバーブもいただいて、早起きは三文どころか、お宝ザクザクの気分で帰宅。
 さっそく、電子レンジでレッドムーンを3分チン。いやあ、ほくほくして甘みのある美味しいジャガイモでした。赤い皮は桜貝のような淡いピンクになり、皮ごと食べても全然気にならない。身はほんのりとした甘みで、色はクリーム色でした。生憎無塩バターしかなかったのですが、塩味の強いブルーチーズでも上に乗せていただいたら、さぞビールがうまいでしょうね。

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↑左からレッドムーン、インカのめざめ、ホッカイコガネ、キタアカリ。ジャガイモについてはジャガイモ品種解説で調べて見ました。品種について、栽培法についてなど、おすすめのページです。
by 2006awasaya | 2007-06-23 00:44 | 真剣!野良仕事


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