【真剣!野良仕事】[84=4日目の徹底]

2008.7.25(金)
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↑今年からオクラ収穫に採用されたハサミ。切れ味シャープで、切断面がとてもきれい。ハサミの切っ先から7センチのところにガイドラインが引いてあり、さらに8センチにもう一本。オクラ収穫用のすべてのハサミにブルーのガイドラインが2本引いてあるので、カットする前にこのスケールを添わせれば、だれが収穫しても規格寸法に達しない寸足らずのオクラを収穫することがない。しかも、この3日間で、取りこぼしと言うか、見逃されて大きくなったオクラもなくなり、いよいよきちんとした寸法のオクラを収穫する条件は整ってきた。こんな簡単な道理にいたるのに3日掛かった。写真中央のスケールの右となりのオクラは先っちょから肩までが8センチ弱あり、寸法規格に合格品。ただし、肩から伸びた蔕(へた)が少し長過ぎ。ゆえに、収穫時にこの肩から蔕を1センチに切り詰めて化粧バサミを入れる必要がある。右端のオクラは先っちょから肩まで9センチあり、十分に合格品。化粧バサミもきれいに決まっている。

スケールと規格

 今朝も5:30の時点ですでに30度を超している。好人舍に車を置いて、豊富墓苑の脇から梨園を巻き、山口の畑へ。途中、雑木の森をくぐると、足音に驚いて蝉が何匹も飛び立っていった。梨園のあたりからウグイスの声。啼き上手がずいぶんと増えてきた。
 オクラの畑ではすでに飯島さんが畝に身を潜めるようにして収穫作業中。作業を始める前に、飯島さんに疑問を解決してもらおう。わずか3分で済む話。

長谷川 おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。ところで、飯島さんに質問があるんです、追肥のことで。昨日、このオクラの品種のことでタキイのホームページを見ていたら、このアーリーファイブってオクラは、第一回の収穫を終えた時点で追肥をしなさいって書いてあったんです。去年、8月に入ってガクって収量が減りましたが、その理由は追肥をしなかったからと竜平さんが言ってたのを思い出したんです。でも、追肥ってどんな肥料なんだか、分からなくて。それと、どんな風に追肥をするんでしょうか。
飯 島 長谷川さん、ここ数日の作業で、なにか気がついたこと、ありますか。
長谷川 去年に比べて畝の間が10センチ増えたとはいえ、収穫作業で葉が折れているのが結構多く、来年はもう5センチ増やして115センチにしたらいいなあと、そんなことをぼんやり考えながら収穫していたんですが、それ以外、べつに気がついたこと、あったかなあ。
飯 島 新芽が少ないってこと、それに花数が少ないってことが私には気になるんです。追肥が必要かなと。それにお湿りと言うか、今晩くらい、たっぷりの雨が欲しいですね。ここ数日、まともな雨がないですから。ええと、追肥についてですが、魚カスや堆肥などをもう準備しています。今日にもやろうと思っていたんです。やり方はこの畝の間に蒔くだけです。それはさておくとして、いま、生長の記録を取ってるんです。コレを見てくれますか。

 東から10畝目の手前の株に油性ペンで24.5と書いてある。いまの陽気で、どれくらいのスピードでオクラは生長するのか。記録して、収穫の目安にしようというのだ。

飯 島 24.5とは7月24日の朝の時点で5センチという意味なんです。いま、丸一日経って7センチあります。ということは1日2センチの割で大きくなる勘定です。ということはですよ、規格の上限の10センチまでまだ1日あるってことになるのかな。それと、ハサミのスケールを添えてもなかなか判断がつかない7センチ弱のオクラが結構ありますが、無理して今日中に収穫しなくても、あと1日か2日は待てるってことが分かる。この待てるってことが分かるって、凄いことだと思いません?

 なるほど。多人数でオクラ収穫をすると、どうしても収穫量を競う心理に陥り、無理して寸足らずを収穫し、数を増やしがち。結果として規格外のオクラを出荷整理後に残すことになる。
 ウーン、4日も同じ作業をすると、当たり前のことがよく理解できてくる。
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↑農業者にとって記録は本当に大切、というか知的財産。5センチのオクラが1日で2センチ生長したからと言って、2日で4センチとバイバイゲームで大きくなるかどうかは、やはり実験してみないことには分からない。生長曲線がどうなるかはまた明日、ご報告します。
by 2006awasaya | 2008-07-25 12:36 | 真剣!野良仕事


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