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【真剣!野良仕事】[165=暑中お見舞い申し上げます]

2011.7.30(土)
儚い命に乾杯!
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↑畑の仲間の阿部さんから暑中見舞いをいただきました。ボクだけで留めおくのはまことにもったいないので、ここにご披露します。
 
 暑中お見舞い申し上げます。
 ところで、7月29日(金)、畑の仲間の阿部冨美子さんから封書です。うれしいなあ、私信で封書ってのはまことにうれしいものです。開封すると和紙の巻物。おお! 暑中見舞い! ふつう、季節のご挨拶は簡略第一のハガキが一般的ですが、なんと封書。しかも巻き紙に絵筆で描かれています。
 旦那様はふるさと山形へ戻っていて、帰ってくるのは明日なのだといいます。旦那様は2信前の「【真剣!野良仕事】[163=混沌その後]」、そのまた2信前の「【真剣!野良仕事】[161=スイカ栽培の途中経過]で紹介した海坂藩作事奉行とボクが勝手に思っている方で、小さい頃からサボテンにぞっこんなんだそうです。ふるさとに帰るにあたって、用事を済ませ、このサボテンが花を咲かせる頃までには帰ってくると言って、出かけられた気にかかって仕方のないそのサボテンの花が描かれています。
 いい夫婦の日って、11月22日。全くの語呂合わせですが、ボクはこんないい夫婦と知り合えて、まことに幸せです。
by 2006awasaya | 2011-07-30 20:52 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[164=一緒に米作り、しませんか ⑨ 栄養過多]

2011.7.16(土)
緑の濃さは栄養過多の証明
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↑6月25日、新品の除草機を使っての除草。このように条を挟みながら条と条の間の雑草を刈り倒していく。
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↑新規の除草機。アルミ製でとても軽い。
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↑6月25日。猪股さんが0.5反をほぼ一人で除草。「水さえ入っていれば、軽いから1時間ほどで終えられる」と。
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↑7月16日(土)。田んぼの色はご覧の通り、かなり違う。左がレンゲを鋤き込んだ1反の田んぼ。緑の色が濃いと思いませんか。
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↑農道の草を刈る小関さん。7月16日(土)。
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↑同じく農道の草を刈る鈴木さん。7月16日(土)。
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↑用水にたまった草を熊手で取り除く阿川さん。7月16日(土)。
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↑草丈と分蘗数を調べている猪股さん。7月16日(土)。
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↑7月16日(土)の田んぼチームが汗みずくで惚けていると、スイカの差し入れをしてくれる飯島さん。田んぼで食べるスイカのおいしいこと。

 米作りって、本当に水管理なんだなあ。水の調整が自在にできれば、いいお米ができるんだなあと、つくづくそのように思います。昨年、水が欲しいときには水はなく、それゆえに畑で見かける雑草にはびこられ、米作りとは草取りと見つけたりと、収穫するまで雑草取りに追いかけ回されました。
 そのような思いが刷り込まれていますから、水が欲しいときに潤沢にある今年の田んぼはパラダイスそのもの。
 なんと、6月18日と25日に1反、0.5反とも、たった1回、除草機で丹念に除草したら、ほとんど完璧に近い状態で推移しています。

 ところが、本日、田んぼ作業を始める前に、飯島さん、こんなことを。

飯 島 皆さん、この暑さの中、ご苦労様です。水分補給をしっかりとって、事故のないようやりましょう。実は最近、ポンプから水を田んぼに上げ、さらにその先をパイプで繋いで0.5反まで持っていっているんですが、そのパイプが盗まれて。信じられないことですが、この辺り、どこも水不足で、各自がポンプで水を汲み上げているんです。そんなこともあって、水当番の方はすこしだけ注意を払ってください。

 一同、信じられないって顔で飯島さんの話を聞いている。

飯 島 ところでです。コシヒカリという品種では、標準の生育葉色チャートという色見本帖があって、東北の米どころではその色見本帖を田んぼの稲と見比べながら成長具合をチェックしているそうです。この1反の稲の葉の色、周辺の稲に比べて緑が濃い、と思いませんか。分蘗も進みすぎているように思われます。これは明らかに栄養過多。周囲の田んぼとなにが違うかっていうと、この1反はレンゲを鋤き込んでいることだけが違いといえば違い。これ以外、考えられない。栄養過多だと、この時期、稲は茎や葉を茂らせるので、かえって実りに結びつくかどうか。今後を見守りましょう。
長谷川 丈夫な茎や葉になったら、養分が実に送られる量も多くなり、大きな米粒になるとは考えられないのですか?
飯 島 コシヒカリの場合、草丈は何センチ、分蘗数はいくつで、田植えから何日目に穂が出て、それから何日目に田んぼの水を切りなど、成長スケジュールが確立されているんです。その標準とも言える成長スケジュールから見て、どうも葉の色が濃すぎる。今後を見守りましょうか。水の加減でしっかりと調整できるはずですから。

 隣の田んぼと見比べてみて、やはり緑の濃さが違う!
 この飯島さんからの評価を受け、猪股さんがこんなことを。

猪 股 長谷川さん、飯島さんが言ったこと、確認してみましょうか。
長谷川 ええ、レンゲを鋤き込んだ故に栄養過多になったんだとすると、何のためにレンゲをやったのか、意味も失われてしまいますもんね。
猪 股 ええ、同感です。そこでです。レンゲを鋤き込んだ1反、前年と全く同じ環境の0.5反、それぞれ10カ所の株をランダムに選んで、草丈と分蘗(ぶんけつ)を調べてみませんか。あとあと、計算と評価がしやすいように10株ずつ、ランダムに選んで、今後、継続してカウントしていくってのはどうでしょう。
長谷川 1反は手植えだったので、手前1/2は苗3〜4本を1株として植えましたよね。奥1/2は田植えに疲れてきたこともあり、苗4〜6本を1株として植えていたように記憶しています。そんな背景を考慮すると、1反の分蘗調査は基本本数のバラつきがあるので、検証価値は低いかもしれないですが、でも、やってみますか。
猪 股 機械2条植えの0.5反の方は苗数を2.5〜3で調整しましたから、05反の方は水の入り具合で分蘗数が関係してくるのかということも検証できますね。

 そこでメンバーが畦の草刈りをしているさなか、我ら2名は分蘗数と草丈調査を実施。
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↑(図1)分蘗数と草丈の調査。

 その結果は図1を参照していただくとして、1反の手前1/2は22〜28株。奥1/2は30〜40株。機械植えの0.5反の分蘗数は全面ほぼ24株平均。草丈は1反、0.5反とも80センチ前後。調査した株のすぐ近くに目印として葦を立てた。今後の除草の折は目をつつかないよう、要注意。以上です。
by 2006awasaya | 2011-07-17 00:28 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[163=混沌その後]

2011.7.16(土)
混沌その後
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↑「スイカ畑を空中で交差するこれ、受粉などの管理をするための渡り廊下、ですか?」と阿部さんに尋ねると、「尾瀬沼などに敷いてある木道ってところかな。ミカンのネット、見えます? あれ、スイカの空中栽培。それから、葉っぱだらけでどこにスイカがあるか、分からない。そこで、スイカの在処が分かるように、棒を立てたの。すぐわかるでしょ」。
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↑「先週か、スイカの蔓を踏んずけちゃって、せっかくここまで大きくなったのに。庄内では、スイカのみそ漬けや粕漬けがあるから、この未熟なスイカ、それにしてみようか」と、奥様の冨美子さん。

 人生を面白く楽しんでいる人たちが、畑にはいっぱいいるなあ。
 スイカ作りに励んでいる阿部さんとのおしゃべりから。
長谷川 この橋のような廊下のような木片、なんです?
阿 部 受粉をしたり、雑草を刈り取ったりするとき、蔓を踏んだりしてせっかくのスイカをだめにしちゃうでしょ。それで考えたのが木道。尾瀬の湿原では環境保護の観点から木道しか歩いちゃいけないでしょ。それをヒントに差し渡したんだけど、あはは!
長谷川 あははっていうことは、つまり?
阿 部 そう、木道の幅が狭すぎて落っこちそうになって。もし転げていたら、スイカの蔓の大半がだめになっちゃってたはず。
長谷川 ボク、この木片では阿部さんの体重を支えられないって感じがするんですけど。
阿 部 う〜ん、そうね。

 いま、阿部家のスイカ畑では、宮崎の完熟マンゴー「太陽のタマゴ」で一躍脚光を浴びた空中ネット栽培をそっくりまねた「空中ネットスイカ」を栽培中。

 もう一人。大村さん。
 今年の七夕は生憎の曇り。天の川も見られなかった。その翌々日の土曜日、7月9日のこと。
 朝から枝豆のバックヤード仕事は始まっていて、ガンガンゴロゴロ、脱穀機が絶叫している。
 で、久しぶりに枝豆作業のお手伝いでもしてみっかと、脱穀機「マメモーグ」作業に入る。脱穀機の騒音で、周囲3メートル以内ではふつうの会話はほとんど聞こえない。騒音に加えて猛烈な暑さ。頭の中が無政府状態。気分転換をしなくてはと、朔太郎の「月に吠える」を真似て、オオカミのような大声を上げて暑気払いをしてみた。誰も聞こえないしと、さらにオオカミを真似る。意外と頭がすっきりしてきた。さらに吠えてみる。ウ〜ン、いい感じ。するとその遠吠えを聞きつけたか、大村さんがつかつかと歩み寄ってきて、ボクの顔を心配そうにのぞき込んで、耳元めがけてこう言うんです。

大 村 おとといは曇りだったけど、今日は晴れているから、今夜は会えると思うよ。
長谷川 ということは、ボク、彦星?
大 村 そう。織り姫とは今夜は会えるから、心配しないで!

 ボクも大村さんの耳元に叫び返す。

長谷川 あはは。欲求不満の雄叫びと、そのように大村さんは解釈したの?
大 村 それ以外に、どんな解釈があるの?

 このような「いじり合い」って、いいもんです。とりあえず、暑中お見舞い申し上げます。
by 2006awasaya | 2011-07-16 22:59 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[162=はじめて実を付けた枇杷!ジャムに]

2011.7.7(木)
はじめて実を付けた枇杷! ジャムに
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↑今年は枇杷の当たり年? 日陰でもよく実を付けてくれました。
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↑手で届く範囲の枇杷を穫り、塩水で洗う。
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↑塩抜きをかねて、真水で洗いながら皮を剥き、種を抜き、渋皮を取り除く。
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↑枇杷と等量の砂糖で煮詰める。水分が飛んだらレモン汁加える。枇杷特有の香りがキッチン全体に漂う。我が家の枇杷は市販されている高級フルーツの枇杷とは比ぶべくもない小振りの枇杷だが、結構おいしい枇杷ジャムになった。

 今年は枇杷の当たり年なのでしょうか。
 毎朝の犬の散歩コースにも、オレンジ色の実をたわわに付けた枇杷の木が目に付きます。
 この家を建てた時に植えた枇杷の木です。枇杷の葉が健康茶によいという記事があり、ああ、そういえばウチにも枇杷があったな、その程度の関心しかなかった枇杷なのです。
 昨年まで、冬になると白く小さな花を付けはしましたが、実を結ぶことはなかったのです。ほとんど関心も集めなかった枇杷の木ですが、ああ、やっと大人の木になったのだと、感慨も一入。

 手の届く低いところの実を摘んで食べてみると、小さいながらもしっかりと枇杷の香りがします。でも、買って食べる枇杷に比べると、果肉も薄いし、瑞々しさにも物足りないものがあります。陽当たりが悪いので、求めるものを多くしても、申し訳ない思いでたわわに実を付けた枇杷を眺めながら、でもなあ、こんなにたくさんの実を付けてくれたんだから、なんとかしないともったいないし、女性誌をパラパラやっていたら、「枇杷でジャム、つくりました」という記事が目に付きまして、その記事中にもあった作り方でやってみたんです。
 なんと、嬉しいことに、出来上がったジャムはピクルスが入っていた中振りのビン一杯。
 季節の成りものはまったくありがたい。

枇杷を食むぽろりと種二つ
星野立子
by 2006awasaya | 2011-07-07 18:14 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[161=スイカ栽培の途中経過]

2011.7.5(火)
混沌の中でスイカは育つ
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↑阿部さんがスイカのために用意した遊び場
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↑直径10センチに育ったスイカ。品種はマダーボール。

 7月2日(土)。午前は田んぼの水当番。午後、東海林さんと阿部さんを講師に迎えての「農業講座」。第1回目は耕耘機や刈り払い機の運転の仕方、燃料は刈り払い機が混合油で、その他はすべてガソリン、ということなど、今さら聞くに聞けない基本中の基本を教えていただいていたんです。
 ところが、講習開始直後、急な呼び出しが入り、挨拶も出来ぬまま、引き上げてきてしまいました。非礼、お詫び申し上げます。

 で、一夜明けた日曜日。朝の田んぼ水当番を済ませ、好人舎に戻り、エダマメ選別の作業をほんの少し手伝い、ラベンダー畑で昼食。その後われらのスイカパラダイスがある区画の奥へ、スイカの整枝をするべく檜山さんと移動。

 整枝の手順については檜山さんから手ほどきを受けるとして、その檜山さん、ちょっと困った顔つき。どしたんだろう。スイカのかまぼこトンネルを前にして、困った表情が納得できた。

檜山 こうなってしまってからでは、完全にお手上げですな。
長谷川 まったく。

 「まったく」。素直に首を上下する。これ以外、なんとも返事のしようもないほど、かまぼこトンネルの中は混乱を極めていた。
 混乱とは何か。
 お店に並んでいるスイカは知ってはいても、あのスイカがどんな環境で生育しているのか、ほとんどの方は知らないだろう。ボクも知らなかった。
 幅1メートルの畝を作り、マルチシートを張り、その中央に90センチ間隔で苗木を植え、透明ビニールでトンネル状に覆う。スイカは強い日差しが大好きながら、雨に弱い。この作業を5月15日に終え、その後、33日目に開花。受粉を済ませ、しばらく様子を見ていた。
 この「様子見」すなわち管理が甘かったのか。
 スイカ栽培の教科書とした「やさい畑Early Summer2010」によると、親蔓の整枝、子蔓の整枝をしっかり実行していかないと、大きく甘いスイカは期待できないとある。
 ところが、様子見の時間が長かったのか、受粉に神経を使ってしまったからか、スイカ本蔓と子蔓が入り乱れ、それぞれ勝手に黄色い花をつけ、あるものはすでに結実して握りこぶしほどのミニスイカになり、そのミニスイカが本蔓上に結実したものなのか、子蔓状に結実したものか、それすらわからない状態となっている。混乱と言葉で言うのは簡単ながら、どんな様相を呈すると、混乱という文字を当てるのか、なかなか人によって解釈の違いはあるが、これぞ「混乱」という状態なのだと胸を張れるほどの錯綜ぶり。
 そうした混乱を目の前にして、さて、なんと返事をしていいものか、しばし自失。「まったく」という返答はそんな心のうちを反映した、一種吐息のようなものだとご理解ください。

檜山 とりあえず、スイカは雨が嫌いですから、ビニールのトンネルからはみ出しているスイカはトンネルの中に戻し、蔓もトンネルに戻しましょうか。
長谷川 ええ、そうしましょうか。

 呆然としている長谷川。てきぱきと手を動かしている檜山さん。日差しが強い日曜日の午後でした。じっとりと額に汗が浮かび、眉を分けて目に入る。塩分濃度が高い。目が痛い。

 檜山さんを見習って、4畝あるスイカのトンネルを見回り、トンネルからはみ出した蔓をトンネル内に戻し終える。

檜山 当初の予定では本蔓が延びてきて、本葉が5枚出てきたら、その先の蔓をカット、つまり摘芯するという段取りでしたよね。
長谷川 そうでした。本蔓に5枚の葉っぱを確認したら、その先を摘芯。やがて、子蔓が延びてくるので、これらの子蔓を3〜4本残して、あとの子蔓ははすべてカット。そんな段取りでした、よね。
檜山 ええ。それらを経ずに、一気にこの混乱を迎えたという感じがしますね。
長谷川 先週でしたか、先々週でしたか、受粉で盛り上がった週がありましたね。あの時点で摘芯した覚えがボクにはないのです。
檜山 6月25日という日付が書かれたタグが受粉した蔓に着いていますし、その前の週の6月18日というタグも着いていますから、段取りでいうと、摘芯はその前に行なわなくてはいけなかった、んです、よね。
長谷川 ええ、そのとおりですが、ボクは摘芯した覚えがないんです。

 そんな会話を交わして、スイカパラダイスをチェックしてから自分の区画に戻り、草を引き抜き、東に目をやると、阿部さん夫妻の姿が見える。

長谷川 阿部さんもスイカに挑戦していたんですか。
阿部 ええ、孫たちにこの夏、プレゼントしてやりたいと思いましてね。でも、見てくださいよ。収拾がつかないほどの混乱ぶりでしょ。
長谷川 われわれのスイカパラダイスでも、全く同様の混乱を呈していて、いまも檜山さんと慰め合っていたんです。
阿部 教えていただいた通り、やっていたはずなんですが、この大混乱。なにが混乱しているのかというと、スイカの蔓が大混乱。ボクの頭の中を見るようです。
長谷川 むかし、綾取りしてて、どうやっても取れない綾ってあったでしょ。頭のあっちにも、こっちにも蝶結びができて、どうしようもない有様、といったらいいんでしょうか。
阿部 茫然自失。お手上げ。八方ふさがり。いろんな喩えがまさしくこんがらがっちゃって。そういう有様って、見ようによっては美しかったりするのね。あるいはこういう混乱を見るのって結構面白いって思いません? なぜって、自分そのものを見るようで。なかなか自分を見つめるってチャンス、ないもんですから。

 こういう自己分析が阿部さんの素敵なところと、いつも感じる。いまの世の中、自分を棚に上げ、モノをおっしゃる方が多い中で、まったく棚上げせず、むしろ棚から卸して引き寄せて楽しんでいるふう。おしゃべりしていて、心が軽くなる。爽快になる。

阿部 せっかく、わらを敷き詰めて、遊び場を作ってあげたのに、夜な夜な、夜遊びで出る。まったく困った子たちだ。
長谷川 あはは。親の忠告、子は聞かずってところですか。
阿部 まったく言うことを聞かない。ふかふかベッドみたいなワラを敷き、ここで遊ぶんだぞと言い聞かせて帰っても、翌日見回りにくると、他所に遊びに行っちゃってる。ああ、こういう自由、いいなあと思う一方で、もう少し指示に従ったらどうだって、上から目線で威張っちゃっている自分もいる。こういう混沌、いいなあ。

 畑には今、第一の人生を終え、退職して第二の人生を過ごす人たちが多い。第一の人生では「倫理」と「秩序」で自分を管理してきたはずだ。他者に迷惑をかけてはならないと自分を律してきたはずだ。混乱とはその倫理と秩序が失われている状態を指す。もっとも忌み嫌ってきた場面だ。
 ところが、第二の人生では、妙な価値観や倫理観を持ち込まず、混乱をただ単に入り交じって区別がつかない状態、すなわち「混沌」と見なして楽しむ余裕が感じられる。考え方に余裕のある人とのおしゃべりは実に愉しいものだ。

長谷川 混沌ですか。
阿部 ええ、混沌の中でスイカは育つ。そう思うことにしませんか。

 ああ、早く、阿部さんの混沌スイカ、食べてみたいな。
by 2006awasaya | 2011-07-06 19:36 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[160=一緒に米作り、しませんか ⑧]

2011.6.23(木)
アオミドロとアミミドロ
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↑2011.5.21の1反の田んぼです。昨年は水不足で畑でよく見るような雑草がこの時期から目につくようだったが、今年は水がたっぷり。苗ももうしっかりと活着しているようで、多少の風も気持ち良さそうに見える。
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↑2011.6.4の1反の田んぼです。苗はもうしっかりと活着しているようで、雑草は熊手のようなこの整地用フォークで手前に引いて取り除くことができます。ほんとうは、このフォーク様の熊手より、落ち葉をかき集める熊手の方が有効に除草できる。写真を撮っていないのでここの紹介はできませんが、実証済みです。昨年、ボクが作った竹製の除草具(除草の顛末参照)は好人舍のバックヤードにもうなく、除草の本格運転ができず、誠に残念。
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↑2011.6.4の0.5反の田んぼです。雑草は熊手のようなフォークでひと通りこすってきました。
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↑2011.6.18の1反の田んぼです。今年は水がたっぷり田んぼにあり、昨年のような除草に汗みどろになって作業をしなくてもよいので助かるが、田んぼの表面を覆うこの藻のようなものは何だろう。取り除いてもよいものか、インストラクターの鷹島さんに確認する。
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↑2011.6.18の1反の田んぼです。手前半分がこの藻のようなものに覆われています。小林さんは素手でこの藻を掻き集めてはお団子のように丸めて畦道へ。
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↑高橋さんは「投網を投げて、網を引き上げている感じ」と、印象を語る。

 田んぼは藻のようなものが表面を覆っています。
 この藻はこのままにしておくか、それとも除去するか。インストラクターの鷹島さんに携帯で電話。

長谷川 田んぼの表面に藻が覆っているんですが、取り除いた方がいいでしょうか
鷹 島 ま、いいんじゃない!
長谷川 え?よく聞き取れなかったんですが、取り除いてもよいのか、そのままにしておいてもいいのか、どっち?

 とくどいようですが、再度、確認する。

鷹 島 うーん、わからないけど、取り除きましょう!

 鷹島さんの判断をみなに伝え、参加者全員でこの藻を取り除くということで一致。
 その除去作業は写真で紹介しましたが、結構な量。畦道も農道も投網を打ったような案配で、結構な量。
 でも、なんという名前の藻なのかが、わからない。ちょうどお昼になったので、作業を中断して好人舍に戻る。すると、ありがたいことに生物多様性の先生、理学博士の是永さんが好人舍から出てくるではありませんか。ラッキー。さっそく事情を説明して、あの藻は何なのか、質問しつつ、今後どうしたらよいかの説明を乞うと、
「それ、すぐそこの神田にも発生しています。アオミドロですよ。除去してもしなくても別に心配いりませんが、ここ数日お天気がいいので、どんどん増える傾向にあります。取り除いてきた? そうですか、ご苦労様です」ですって。
 そうか、アオミドロというのか。帰宅してwebで検索すると、「緑藻類ホシミドロ目の淡水藻。春から夏、水田や川辺の止水に生育。細い円筒形の細胞の連なった糸状の個体が集まって、もつれた毛髪状をなす。細胞内には螺旋状の葉緑体がある。繁殖は分裂によるが、接合による有性生殖も知られる」と。
 広辞苑によると「青味泥」。
 我々と同じ、無農薬で田んぼを作っている方のページなどをチェックしていくと、「アミミドロ」という淡水の藻も出てくる。アオミドロとアミミドロ。
 ところが、なんとこのアミミドロ(アオミドロも)は「日差しを遮ることで雑草の生長を抑制する働きがあるので、そのまま放置すること」とある。
 あれれ、除去しちゃった。でも、是永先生は、除去してもしなくてもどちらでも良しといっていたし、影響はないってことに、とりあえず、そういうことにしておこう。
by 2006awasaya | 2011-07-01 20:16 | 真剣!野良仕事