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【真剣!野良仕事】[229=竹林のJazz men]

2015.6.1(月)

竹林のJazz men
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↑9:30位からボツボツとJazz menたちが集まりだし、10:00には大半のメンバーが竹林でリハーサルを始めていました。リハーサルは、大いなる緊張が感じられて、単なる音合わせではなく、指導してくれる先生の要求をしっかり表現できているかどうか、自分のパートを確認しながら音を出し、他者の出す音を聞き、「そこはタンタンタンタンと同じレベルで出すんじゃなく、最後のタンを強く強調して」とか、もっぱら表情作りの修正確認。いいですね、こうした緊張感って。

 第8回薫風コンサート、昨日、予定通り開催できましたので、そのご報告まで。

 思えば、この薫風コンサートは、田植え作業を終え、ひと段落する初夏の、ほんのひと時を皆で楽しく過ごそうよ、との農園主・飯島幸三郎さんの思いから始まったイベントですが、朝鮮半島でも田植えを終えると、ひと段落するということが、『朝鮮歳時記』(許南麒著)を読んでいて、あれ、日本と全くそっくりな心情じゃないのと、驚くばかりでした。
 少し長い引用になりますが、「田植え」という夏の章から。

 日本語では、田植えうたを皐月節とか、早乙女うたとも言うそうであるが、朝鮮では、田植えだけでなく、農作業のうた全体を、「メナリ」と言った。
 田植えの時は、メナリのうまいひとがふたり、あぜ道の上に上って綱をひっぱって植えるところを教えながら揷秧の動作にあわせて、「さあ、一歩さがって」などと口令をかけ、続けて、

   来いとよ 来いとよ
  山辺の村の 娘ごが
  粟の御飯に 塩辛そえて
  一緒に食べようと 誘いに来たとよ


 と、野良中にひびきわたるようにうたったものだ。
 いまでも南朝鮮では、まだうたわれているに違いない。しかし、いま誘いに来るのは、山辺の村の娘ごではなく、「新しい村(セマウル)」がすすめる耕耘機や田植え機という名の「借金」ではないか。「新しい村」運動で、耕耘機や田植え機を買うようにすすめるといっても、それがそのまま借金になるとすると、買っていいかどうか、考えねばならなくなるからだ。


 1979年の2月から1980年1月までの四季折々を「朝鮮時報」に綴ったエッセイ。ということは発表からもう35年も前の風景。でも、農家に機械という名の借金を残すばかりの構図は、日本とほぼ相似の構図だったことが、このエッセイからも感じられる。高齢化とTPPという外圧で、さらなる「借金」を蓄えざるを得ない日本の状況を前に、今年も飯島農園の竹林で「薫風コンサート」が開催できたことに深謝感謝の一念でした。

 しかも、今回8回目の「薫風コンサート」は相当にヒヤヒヤものでした。このところ週間天気予報の的中精度が上がり、5月に入ってほとんどハズレなしでしたので、すっかり諦めていたのです。

 1週間前にあたる5月24日(日)の週間天気予報では5月31日(日)は「曇りのち雨」。楽器に雨は禁物でしょうから、あれれ、残念なことになりそうだなあとの不快な思い。4日前の週間天気予報では「曇りところにより雨」。やはり雨になるらしい。どうせなら、コンサート終了の14:00から雨ならば、大急ぎで会場を撤収すればいいんだけど、そうは問屋が下すまい。3日前の週間天気予報でも「曇りのち雨」。中止告知のポスターを作っておかないといけないなあ。2日前の金曜日でも変わらず「曇りのち雨」。夜中に作った中止告知ポスターを関係者に回覧して、中止の段取りを確認。

 すると前日の土曜日、予報では「曇り」となり、農園主の飯島幸三郎さんと協議して「どうやら、『曇り』ならばいけそうですね」「開催できそうですね。実は雨天の場合にキープしてあった公民館ですが、前日ならばキャンセル料が発生しないので、本当に助かります。開催できそうで、本当に良かった」と、これ、土曜日の昼のこと。

 中止の場合、僕のブログと、船橋農産物供給センターのホームページで中止の告知ポスターを貼り付け、当日の朝は産直の店「味菜畑」にて9:00から電話による問い合わせに応えるべく、店内で電話番をする予定でした。

 そしてなんとも嬉しいことに、雲間から日差しも溢れて、晴れ渡ってきたではありませんか。おまけに、なんだか暑くなりそう。ビールの生樽を3つオーダーしてよかった!

 9:00に好人舎に着くと、川口さんが額に汗して山盛りのサニーレタスを整理して小分けに袋詰めにしています。なんでも1時間も前から、川口さん一人でレタス畑に入り込み、黙々と収穫作業をしていたんだそうです。ものすごい汗は、これで納得。本当にご苦労様でした。このサニーレタスはJazz menへのお礼を兼ねたお土産です。大変な作業を黙々とこなす。頭が自然と下がります。

 10:00も近くなると、おいしい野菜公園2007のメンバーも集まってきて、顔を合わせる度に、誰もが「良かったですね」の安堵の一言を挨拶代わりに交わしていました。誰もがヤキモキする1週間だったのです。本当に良かった、良かった。

 やがて会場の準備も整い、定刻の13:00、飯島さんのオープニングメッセージで薫風コンサートはスタートしました。実施か中止か、ヤキモキする時間が長かった分だけ、今年のオープニングメッセージは特別感動的でした。思いの丈の竹くらべではないでしょうが、当初は5分の予定が15分。飯島さんも嬉しかったのでしょうね。写真で見ると、胸の張り方が実に堂々としていて、それゆえでしょうか、マイクを通した音声もボリュームがあり、メッセージも明晰で、まさしく薫風コンサートの幕開けを告げるに相応しいものでした。

 今回は「竹林のJazz men」という括り方で写真選びをしましたが、ここに至る主催「おいしい野菜公園2007」のメンバー各位に一層のお礼を申し上げます。

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↑まるでスポットライトを浴びるような絶好のポジションでマイクを持つ飯島さん。
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↑会場では端然と伏せてJazzに聞き入る7歳の女の子。名前は聞いたのですが、今に至るも思い出せません。ごめんね。
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↑コンサート終了後、Jazz menとJazz fanの交歓シーンがあちこちに。おちゃめで可愛らしい女の子でした。
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↑「高かったんですよ、このトランペットは」と、大いに自慢するJazz men 。
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↑お二人とも、とてもハーモニックな演奏でした。
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↑このお二人がこのメンバーを仕切っているらしい。だって、かなわないでしょ、この可愛らしさ。
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↑演奏の後、近くの藁小屋で海鮮バーベキューパーティ。前回も今回も、築地市場勤務の、東の山と書いて「とおやま」さんからマグロのカマ、サンマ、イカ、タコ、ドンコなどの差し入れあり。全くありがたい。「来年はマグロ、サオで持ってきますよ」と。嬉しい! そして歓談ののち、散会。竹林はまた、元どおりの凜とした装いを取り戻していました。
by 2006awasaya | 2015-06-02 00:06 | 真剣!野良仕事