2009.5.2(土)
今年のガムランのポスター
↑これが今年のガムランコンサートのポスターです。昨年のガムランコンサートでひときわ大きな拍手をもらった「ルジャン」。6人の踊り手が美しかった! 神殿に祈りを捧げにいく時の曲だそうです。
今年のガムランコンサートは、田植えの関係で5月31日(日)になりました。全国各地にある農村歌舞伎も、その年の天候や人手、水量などの様子を見ながら実施日を決めているのと同様、竹林コンサートも、田植えのスケジュールに合わせて日取りを決めていくなんて、農村本来の在りようを示しているようでいいものですね。そこで時間を掛けてポスターを作りました。
昨年のガムランコンサートで撮影した「ルジャン」を使い、踊り手以外を放射状にぼかし処理してみたんです。フォトショップはいつまでたってもヘタクソで、踊り手の輪郭をもっときれいに正確にトレースすると、ぼけ足のラインがシャキッと浮かび上がって来るはずなんですが、「フォトショップはどうも難しいソフトだ」と思い込んでいるものですから、輪郭がきれいにトレースできていません。まだまだ努力が足りませんね。
でも、自分で言うのもナンですが、今年のポスターは意外といい感じでした。深川バロン倶楽部の逸見さんからも「いい感じですね」なんてお褒めのmailをいただきました。
曲目も決まりました。
11:00の会場を待って、午前中はリハーサルを兼ねた、ワークショップ。
13:15から以下の曲が奏されます。
【レンケル】前奏曲です。会場に来ていただいた聴衆に対しての、「これからガムランのコンサートが始まります」という挨拶のような曲です。踊りはなく、器楽の曲です。
【パニャンブラマ】歓迎の踊りです。ボコール(花かご)を手にした女性6名による優雅な踊りで、曲の後半には、その場を浄め、歓迎の意味をこめてお花をまきます。
【ジャッウック】男性の踊り手がトペン(仮面)をつけて踊ります。ジャッウックとは「イタズラな森の精」という意味で、おどけた所作で客席を沸かせます。踊り手はバリ人のコマン氏です。コンサート前のワークショップでバリ舞踊の基本的な動きの説明があります。
【ジャグール】バリ島に伝わる獅子の姿をした聖獣・バロンを迎えるための器楽の曲です。
【テレック・ジャッウック】神テレックと悪魔ジャッウックとの戦いの踊りです。メロディーが美しいので、とても人気のある曲です。
【バロン】聖獣・バロンの踊りで、バリ・ヒンドゥーでは善の側に棲み、悪を代表する魔女ランダと対局をなしています。動物の皮と編んだ竹で作った重量80kgというバロンを2人で担ぎ、踊ります。ワークショップでは、バロンに入ったり、かぶったりする体験タイムも用意しています。
【ジョゲ】宴会芸の一種です。日本ではガムランコンサートの合間に、女性の踊り手が客席に入り、ステージでいっしょに踊ろうと、老若男女を問わず手を差し伸べて誘います。指名されたらニコニコ顔でステージに上がってください。踊り手の所作を真似するだけで、十分に楽しめますよ。
交通不便な田舎ですが、どうか、お誘い合わせの上、見に来てください。
でも、誠に残念なのは、この日、親戚に結婚式があり、そちらに出席。企画した本人が現場にいられないとは。ああ、人生同様、ったく思い通りには行かないものですね。
↑会場周辺には駐車場がありません。申し訳ありませんが、できるだけバスでご来場ください。