2009.5.30(土)
食べ残しが多いと、気が滅入りますよね
船橋にもメロン栽培に熟達した農家の方がいて、5月19日にパパイヤメロンを2つ、いただいた。小振りのラグビーボールのような形をしている。昔食べたプリンスメロンとほぼ同じ形。初めて聞く名前だったので、ネットで調べたら、宮崎県産は1つ3000円もする! おお! 高級フルーツ。いただいた時に、「食べごろは週末の5月24日(日)頃」とのことだったので、台所に無造作に放置。しかしながら、その日が近づくと、台所といわず、部屋中がいい香り。
さっそく、普通のマスクメロンを食べるときと同じように、オシャレに三日月型に切り分けて、スプーンで掬いながら食べた。甘い! でも、表皮に近い部分はだいぶ残してしまって、なんだか勿体無い食べ方だった。こんな食べ方をしちゃいかん!
そこで、残りのもう一つは、無駄のないようにこんな切り分け方をした。
まずは巾40mm程度のリング状に切り分け、リングの表皮を桂剥きにし、中のタネを洗い出してから縦割りで10等分する。こうすると、不様な食べ残しもぐんと減り、しかも、タッパに保存しておくことも容易で、我ながら鼻が高い。今度は同じようなカッティングで、小玉スイカでも応用してみよう。
と、ここまで書き進めて、そうそう、初物好きの芭蕉のことだから、きっとマクワウリのことも句にしているに違いないと、加藤楸邨先生の『芭蕉全句』の索引をパラパラして見たら、おお、さすがですね、食いしん坊の芭蕉らしい一句があるじゃないですか。
初真桑四つにやわらん輪に切らん
目で、掌で、真桑瓜を撫で回しているじゃありませんか。四つに切り分けようか、輪っか状に切り分けようか、思案しています。でも、スイカみたいにかぶりついたんじゃないでしょうか。元禄2年、鐙屋(あぶみや)玉志亭にての句会で読んだとあります。季節も今とぴたりの6月。でも、つくずく、初物好きの芭蕉翁にこのパパイヤメロンを進めたい。この甘みをこの上なく甘味に表現してくれるでしょうね。
↑パパイヤメロンを1/2に切ります。
↑リング状に切ります。
↑表皮を剥きます。
↑中のタネを洗い出します。
↑約10等分にカットします。
↑おいしいからペロリですけど、甘さのことを考えたら、そうそうガツガツと食べるわけにもいきません。短冊状に切り分けたら、タッパに入れて冷蔵庫へ。毎日、少しずつ香りと甘さを楽しみつつ、いただきましょう