【真剣!野良仕事】[114=3年越しの謎が解けた!]

2009.11.24(火)
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↑群馬県川場村宮田リンゴ園産の「陽光」。もう10年以上通っているリンゴ園。『今年は天候の加減でしょうか、大きくなってしまうんです。1本の木に成るリンゴの総量は変わらないようにしていますから、実が小さければリンゴの数は増え、実が大きければ、数量は少なくなります。今年はほんとうに大きくなってしまったのですが、味が変わらず、ホッとしています』と、宮田さん。実は固からず柔らかからず、わずかに酸味もあり、群馬が誇るリンゴだけに、さすがに美味しい。
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↑長野県立科町五輪久保の柳沢リンゴ園産の「サンふじ」。色があまり良くないけど、食べた瞬間、この印象は実に簡単に覆る。ああ、見掛けも大切だけど、リンゴの皮を剥いているそばから立ち上がって来るこのかぐわしさ。ゾクゾクしてきます。実は固く締まっていて、俗にいう蜜入り。見掛けを良くするために陽の光をリンゴの実に当てるために葉を落とすのですが、これはそんな手間は不要としたリンゴです。
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↑今年のリンゴ狩りに参加したメンバーです。
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↑大村さんの奥さま。ビールが好き、ワインはもっと好きという愉快でおしゃれな方。ボクにはこのアングルがとても新鮮で、参加者全員をこのアングルで撮らせていただこうと思っていたのですが、「おーい、もぐための脚立で、撮るための脚立じゃないよ」の声があり、このあと、阿見さんを撮ってこのアングルからの写真はおしまいにしました。ああ、残念!
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↑阿見さんです。いいお顔!
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↑「長谷川さん、撮ってやるからカメラ貸しなよ」と阿見さん。「リンゴ狩りに来てんだから、カッコだけでもリンゴに手を伸ばして!」と阿見さんにいわれ、ポーズを決めたところです。
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↑脚立の上で大活躍の鷹島さん。今回も仲よきご夫婦での参加です。我が家から見上げるような高所に住んでいらっしゃるのです。この仰角が習い性になっていることもあって、鷹島さんの行動はいつも仰ぎ見ているのです。
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↑こてこて関西人の大村さん。ごくフツーの会話でも突っ込みが鋭く、ボク、ヘロヘロの関東人ですから、返答もままならぬまま無念のダンマリ。ああ、10回に1回くらいは大村さんクラスのセンスで会話に加わりたい!
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↑「樹下美人」という基本構図で描かれる『飛鳥の美女』ですが、樹下で一番絵になるのは飯島さんかも、と、この写真を撮りながら改めて考えていました。悪さを思いついてシメシメ、さあ、お楽しみはこれからだって顔に見えませんか。そのように申し上げたら、案外的を射てしまったのか、にやりとして、「桜の木の下にあるものと、リンゴの木の下にあるものはやはり違うんだろうか」と、文学的な教養を匂わせる一言を残してむこうに歩いて行きました。
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↑こちらが葉を摘んだリンゴの仕上がり。赤みが強いですね。葉を全部落とすのではなく、陽が射すように、要所要所の葉を落とす。こんな手間を掛けていること、お客様である消費者は知らないだろうな。
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↑こちらが葉を摘まずにいるリンゴです。リンゴ=赤、というイメージが刷り込まれている人は、この色のリンゴには手を伸ばさないでしょうね。「陽の射さない、暗い斜面にあったから、こんな可哀想な色になっちゃったんだろう」なんて、スーパーの従業員にクレームをつけるかしら。でも、リンゴ≠赤、というイメージでリンゴを見る人には、むしろこの冴えない色こそが涎を誘うのです。垂涎の色とは、こうした地味で艶を失ったような色のことなのですね。

まさに極上スウィーツ!
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↑「今年はこんなに大きなリンゴが多いんです」と柳沢リンゴ園の若奥様。

 今年も11月8日(日)に群馬県川場村の宮田リンゴ園へリンゴ狩りに行ってきました。陽気も良く、孫の羽衣も大喜び。それから2週間後の11月21日(土)、飯島幸三郎さんが運転するマイクロバスで長野県立科町の柳沢リンゴ園へ。いつものメンバーといっしょの気の置けない楽しいリンゴ狩りです。ボクはここのリンゴ園へは今年で3度目です。宮田リンゴ園のリンゴは「陽光」ですが、こちら柳沢さんのリンゴは「つがる」や「サンふじ」「ふじ」が多いようで、収穫するのは「サンふじ」。大きな木で800個近くを付けています。
 川場村でもリンゴの実が大きくなっているそうです。リンゴ本体が限度を超えて大きくなると肝心の味が落ちると言われ、大きくなる前に収穫するのですが、オーナーの木はリンゴ園といえども断わりなしに収穫するわけにも行かず、オーナーが適期に収穫に行けず、ずるずると収穫を延ばし伸ばししているうちにどんどん、大きくなってしまうのです。実は収穫適期は11月に入って草々と宮田さんに言われていたんですが、さまざまの都合で延び延びに。
 そんなことを柳沢さんの若奥様に言ったら、「うちでも大きくなってますね。こんのくらい」と、両手で顔の前で輪を作ってくれました。
 でも、柳沢さんのリンゴは大きくても小さくても等しく美味しいのは、すでに熟知していますので、3年越しの謎の解明!というと大袈裟ですが、実はリンゴ収穫を終え、お茶の接待をいただく時に出されるサツマイモ、ああ、思わず溜め息が出るほどうまいのです。あまりにうまいので、どうやったらこんなにおいしいサツマイモになるのか、そのあたり、毎年説明を聞くのですが、どうしても得心が行かず、きっと別のおいしい品種なんだろうとか、説明では「コタツの中に転がしておくだけ」と言ってはいても、きっと重大な秘訣は丁寧に排除してわれわれに説明しているのだろうとか、疑心暗鬼というか、疑い深い眼差しをこのサツマイモに向けていたのです。今年こそ、スウィーツの製造現場を拝見したいというテーマを隠し持って五輪久保にやってきたのです。そのあたりの事情は3年前に書いたブログ【真剣!野良仕事】[58=五輪久保のリンゴ]でもしつこく書いていますので、バックナンバーを参照してほしいのですが、いやはや、どうしてもこのおいしいサツマイモを作っているコタツを見せてください、と伏してお願いして、散らかっているから嫌ですと若奥様に断られ、ダメでもともと、そこをなんとかとお母様に平身低頭してやっと了解をいただき、居間にあるコタツを覗かせていただきました。
 それがこの写真です。コタツの掛け布団を剥いだところです。
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↑コタツの内部です。ボクはもっと深い掘りゴタツを予想していたのですが、足をのばしてこのスノコと言うか格子の上に足をのばして入る式のコタツでした。
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↑格子をあげると、一面、きれいに灰が敷き詰められていました。

 柳沢さんのお母様によると、洗ったお芋をアルミ箔にくるんで、この灰の上に転がしておくのだそうです。陽気にもよりますが、剪定したリンゴの枝で作った炭を朝と晩につぐので、コタツも灰もほどよい温度に保たれていて、それがきっとサツマイモをおいしくしているのだろうということでした。リンゴの小枝で作った炭が火力もあり、やわらかい暖かさなのだそうです。剪定された枝は炭と成り、灰と成り、やがてリンゴ畑に帰っていく。循環しているんですね。
 失礼して灰の中に指先を突っ込んでみましたら、火傷こそしませんが、結構な熱さの温度でした。
 どれくらいの時間、この灰の上に寝かしておくのか尋ねましたら、お母さんは2時間と言っていました。朝方から準備していてくれたのですね。ありがたいことです。
 アルミ箔を剥いでナイフでカットした写真が下の写真ですが、キントン状態と言ったらいいのか、ケーキ屋さんで買ってくる極上のスイーツと言ったらいいのか、意地悪でうまく伝えないのではありませんが、やはりこれだけは実際に味わっていただかないと、なんとも伝えようがないなあ。今年もまた、佳きリンゴ狩りでした。
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↑極上のスウィーツとしか言いようのないサツマイモ。品種はごく普通の「ベニアズマ」ということでした。
by 2006awasaya | 2009-11-24 16:55 | 真剣!野良仕事


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