【真剣!野良仕事】[173=見た目か味か]

2011.11.4(金)
「うまい」が一番

 文化の日、リンゴ狩りに行ってきました。
 毎年、この日の前後に、群馬県川場村の宮田リンゴ園に行きはじめてもう15年になるでしょうか。入院して摘み取りに行けない年もあり、この時は宮田さんに摘み取ってもらい、現物を送ってもらうこともありましたが、それでは楽しみごとを奪われておもしろくもなにもありません。できるだけ自分の手で収穫して来るようにしています。家族親族友人隣人知人と、その年ごとにメンバーこそ違え、毎年毎年、おいしい川場のリンゴをこの時期、いやになるほど食べています。品種は陽光。香りがよく、肉質も硬からず軟らかからず、酸味も甘みもしっかりしていて、ボクは大好きな品種です。

 ところが、今年は作物全般に様々な場面で異変が生じていて、この川場のリンゴにも異変は現われていました。

宮田 お客さんに、今年はどうしたのって尋ねられ、なんとも返事のしようがないんです。
ボク え!なにがどうしたんですか?
宮田 肌、カサカサできたないでしょ。お客さんから、「きたない」って言われると、なんと答えたものか、ウーン、悩んでしまう。陽気の加減できれいにできる年もあり、今年のようにきれいにできない年もあり、なかなか難しいものですね。
ボク さきほど、リンゴの木の下で摘んだばかりのリンゴを食べましたが、味が濃いいって感じがして、この濃さはどうした加減でできるものか、そこをうかがっておこうと。
宮田 今年の春先、えらく寒い時期がありまして、それが原因できれいにできなかったんだろうと思います。なんだか人ごとのような言い方ですが、ほかに原因が考えられない。それに例年に比べて大きくならない。大きくならない分、ひょっとしたら甘さも酸味も濃くなった、のではないかと。
ボク なるほど。でも、きたないって、味とは関係のない話しなのに、やるせない言われ方で、気が滅入りますね。

 帰宅して、持ち帰ったリンゴを上から横から下から、つらつらと眺め、「なるほどなるほど今年は小さいなあ。でも、うまいなあ」と一人、ぶつぶつつぶやくのでした。

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↑リンゴ狩り開始そうそう、皮を剥いて試食。
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↑孫に「どうぞ!」。孫は、うまい!ともうまくない!とも。こういうときは「うまい!」と感じているに違いないと勝手によき方向に解釈するのが正しい在り方。
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↑約30分で今年の成果をすべて摘み取り終わる。途端にリンゴの樹は肩の荷をおろしたようにひとまわり大きくなって見えた。孫も一回り大きくなったようだ。来年もまたよろしく!
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↑上から見ると例年のリンゴとあまり変わるところがない。過剰の艶がなく、ほどほどのテリ具合。
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↑横から見ると、なるほど小振りだってことが分かる。去年はこの倍ぐらいの大きさで、親指と中指を全開にしないと掴めなかった。
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↑下から見ると、カサブタのような擦り傷、治り傷、小さなニキビやポチポチが見える。きたないとは思えないが、やはりきれいじゃない。でも、おいしい。
by 2006awasaya | 2011-11-04 16:42 | 真剣!野良仕事


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