【真剣!野良仕事】[183=無声映画鑑賞会]

2012.6.7(木)
金字塔「瞼の母」上映
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↑無声映画鑑賞会のポスターです。

 ボク、無声映画って見たことがないんです。
 いつか見てみたいと思っていました。そのチャンスがなかっただけ。懐かしいとか、古くさいとか、余計な感想は持っていません。
 もともと、映画は大好きで、ロードショーもシニア割引の1000円で見られるので、現役を引退してからは特に映画を見る機会が増えたようです。今年のお正月から振り返ってみると、週1回は見に行っている見当。なにせ「ららぽーと」へはチャリで10分ですし、出かける前にパソコンで座席も指定できますから、なんとも嬉しい限りです。それに月に1回は神田神保町に用事があり、そのついでに岩波ホールに寄って、帰りはビールを飲んでいい気持ちで帰ってきます。実にほわっとした、さわやかな気分で帰ってきます。
 映画で思い出されるさわやかな気分のシーンは、もう55年も前の小学校時代の、夏休みのことでしょうか。
 いまでこそ千葉県船橋市に住んでいますが、そのころは江戸川区小岩に住んでいまして。いまでは蔵前橋通りという名前の、幅の広い通りを、その当時は改正通りと呼んでいまして、家はこの通りに面していました。通っていたのは西小岩小学校。その小学5年生の夏休みのこと。当時はテレビもなく、そもそも娯楽に乏しかったので、映画はなんともぜいたくな時間でした。長い長い夏休みのほぼ中間辺りに、無料の映画が学校の校庭で催され、全校生徒が出席するほど、人気のイベントでした。上映開始時間は夕方6時頃だったでしょうか。でも、その日は早めに夕飯を済ませ、生徒たちは学校へ。上映の時間が迫ってきても、なかなか暗くなりません。久しぶりに会った友達とおしゃべりをしながら、まだかなあ、遅いなあ、なにかあったのかなあ、など、みんなじっとしていられません。そんなみんなの気持ちを代弁するかのように、ボクは中腰になって「まだかあ」とか「早くはじめて!」と、両掌をメガホンのように口元に当てて叫んだのです。ところが、神経質な体育教師に聞き咎められ、「上級生にあるまじき振る舞いだ」とゲンコツをいただき、シュンとなって腰を下ろした途端、白布に3,2,1と数字が映し出され、映画が上映されたのです。松竹のロゴマークが開始を告げ、瞬時に校庭は静まり返って、終わったときには満天の星空でした。
 風に揺れる巨大な白布に映し出された映画は、あれは確かチャンバラ映画だったような記憶があります。白布の後ろに置かれたスピーカーから、音楽もセリフも聞こえていました。あの映画はふつうの映画館で上映している映画と同じ映画で、無声映画ではなかったのです。弁士もいませんでしたし。でも、この校庭での映画が、ボクにとっては初めての無声映画だったように記憶しているのです。勘違いなのですけど、そういうふうに頑なに記憶しているのです。
 ところで、本格の無声映画がこの夏、7月1日(日)に船橋市北部公民館で見られることになりました。なにゆえ、有声映画ではなく無声映画なのか。園主飯島さんの好みなのかどうかは分かりませんが、「おいしい野菜公園2007」のメンバーの協力で、鑑賞会が実現できました。
「サイレント浪漫」と大きくアピールしたかったのですが、実はボク、無声映画の知識がまったくなく、打ち合わせの席でメンバーである大村さんの奥様にその由を愚痴ったら、関連する新聞の切り抜きを郵送してくれて、その記事がなんとも難しい映画論そのものだったので、ますます訳が分からなくなり、ネットでいろいろ知識をつまみ食いし、図書館にも行き、思い悩んで1週間。暗澹たる気持ちで作ったのがこのポスターなのです。ここに貼り付けておきます。時間を工面して見る価値あり、だそうです。「瞼の母」という名作中の名作、日本映画草創期の金字塔とも言われている名作だそうです。

【上映作品】
番場の忠太郎 瞼の母
 昭和6年作品 原作/長谷川伸 監督/稲垣 浩
 主演/片岡千恵蔵、山田五十鈴、常盤操子
子宝騒動
 昭和10年作品 監督/斎藤寅次郎
 主演/小倉繁

日 時●7月1日(日)午後2:00〜4:00(開場●午後1:30)
会 場●船橋市北部公民館(船橋市豊富町4)
参加費●1000円
定 員●200名
問合せ●味菜畑(年内無休の野菜産直の店TEL 047-456-2750)
*収益金の一部は東日本大震災の被災地支援に使います。
by 2006awasaya | 2012-06-07 14:45 | 真剣!野良仕事


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