2012.11.6(火)
↑長野県立科町五輪久保の柳沢リンゴ園に飯島幸三郎さんがお願いしているリンゴは葉摘まずリンゴ。当然、色はさえないリンゴですが、とてもうまい。一方、群馬県川場村の宮田リンゴ園のリンゴはまんべんなく玉回しをし、樹下に反射板を敷き、たっぷりの陽光を吸収したリンゴです。品種はその名のとおり「陽光」。ご主人の宮田さんは「今年は陽気の加減も良く、苦労の甲斐が実ったリンゴだ」と胸を張っていました。
↑夫婦で夢中になってリンゴ狩りをしていましたが、うちの小夏はグリーンのカーペットが足裏に気持ちよかったのでしょう、樹下を走るでなく寝そべるでなく、ひたすら歩き回っていました。
↑小型のコンテナー4つ、これが今年の収穫全量です。コンテナー一つに約50個ですから全部で約200個。収穫した全量は大振りでキズもなく、鳥につつかれた痕も見られませんでした。丹念に玉回しをしてくれたその作業に頭が下がります。来年からはこの玉回しの作業をご辞退しようと考えています。
宮田リンゴ園にリンゴ狩りへ
子どもたちの都合がつかず、今年は犬と夫婦だけでリンゴ狩りをしてきました。ウイークデイの早朝に船橋を出発し、外環から関越経由で沼田で下り、11:00前には群馬県川場村の宮田リンゴ園に到着。高速道路が空いているとこんなにもスムーズに走れるんだということが判りました。高速代の元を取ったようで、久々にいい気分です。
狩り取りを始める前に、ご主人の宮田さんに、リンゴの皮の色と果肉の関係について聞いてみたのですが、やはり皮の色と果肉のうま味、味わいはほとんど関係ないということでした。この宮田さん、農林水産省のホームページにも(
「日本の篤農家」)として紹介されている志の高い農業人です。
それなら何故、面倒で厄介で、高所作業で危険な「玉回し」という作業をするのでしょうかと問うと、「見た目も大切なおいしさの要素でしょ」と、含羞んだような笑顔でぼそっとひと言。ウ〜ン、篤農家らしい、味わい深い笑みでした。
剪定をし、授粉をし、リンゴの木全体を見ながら摘果をして、一つ一つ実を選んで玉を回す。まったくご苦労様です。
そうしたご苦労が分かると、おいしさも一入のものがありますね。あだやおろそかに食べ急いではいけませんね。ゆっくりしっかり、味わいながら食べることにしましょうか。