【真剣!野良仕事】[208=今年の収穫]

2013.9.24(火)
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↑2反4畝の田んぼにはコシヒカリを、この5畝の田んぼにはミルキークイーンを田植えし、今年も夏の日照りと夏の終わりに来襲するだろう台風に脅えながらも、除草に励み、ご覧のとおりの収穫をこのメンバーで得ることが出来ました。風通しよく、刈り取った稲ワラを乾燥させるにはハサ掛けにまさるものはなく、かつては日本のどこにても見られた、しかしながら今ではほとんど見られなくなったお米の国のシンボル、ハサ掛けです。そのハサ掛けを背景に、気持ちよきメンバーと今年も無事稲刈りを済ませることが出来ました。

今秋も佳き実りでした

 飯島農園のエントランス脇には神田(「しんでん」と読みます)と呼んでいるおよそ5坪の田んぼがあります。われわれが米づくりに挑戦している八千代市の田んぼの田植えをした5月25日(土)の朝、この神田にて伊勢神宮の外宮神前祝詞を上げ、本年の豊作を祈願したものです。

 ふだんは神も仏も信じていないにもかかわらず、まことに勝手そのものですが、この時ばかりは丁寧に奏上した祝詞の効果があったのでしょうか、約4カ月後の9月14日(土)に約2反の稲刈りをし、一週間後の9月21日、22日、23日の連休に脱穀を済ませました。惚れ惚れするくらいの出来です。

 脱穀作業を始めるに当たって、脱穀初日の早朝、神田の稲刈りをし、生け垣をハサ掛けに見立てて稲束を干し、豊作御礼の祝詞をメンバー全員で神妙に伊勢神宮内宮神前祝詞を奏上しました。

神風の伊勢の国
折鈴五十鈴原の底津石根に
大宮柱太敷立高天原に比木高知て
鎮座坐す掛巻も稜に尊き天照皇大神
亦の御称は憧賢木厳之御魂天疎向津比売之命
亦の御号は天照大日霊之命の大朝廷を祝斎を云巻も畏加礼ど
天津日嗣知食皇命の大御代を
常磐に堅磐に護り奉り給ひ
現き青人草をも恵み幸へ給へる広く厚き御恩頼に
報ひ奉ると称辞竟奉りて拝み奉る状を
平けく安けく聞食と恐み畏みまをす
(伊勢神宮の内宮神前祝詞)


 その後、八千代市の田んぼに移動して脱穀作業を開始、3日間で2.4反の脱穀を済ませました。丁寧に慎重に稲刈りと脱穀をしたつもりでも、田んぼには稲刈り時に刈り残されたり、結束もれでこぼれてしまった稲穂が散見。これらを、ミレーの落ち穂拾いに倣い、一本一本拾い集めると一握りの稲束にもなるんです。毎秋、こうして拾い集めた稲束を我が家の一番目立つ場所に掲げ、実りに感謝を捧げるのです。

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↑5年分の稲束です。写真右が本年産の稲束。

 それがこの写真ですが、なんだか年を追うほどに稲束が太ってきているようで、本年分の稲束を脱穀して籾摺りし、精米すれば、きっとご飯茶碗三杯の銀舎利になるんじゃないでしょうか。

 それはそうと、本年分は籾状態でまだ玄米になっていませんが、玄米になった時点で今年のお米の粒を1000粒数えて重さを計ってみたくて、いまからワクワクしています。頭を垂れた稲穂の具合を見る限り、粒が大きいのです。しかも肉厚な感じがしています。ふつうに炊いてもふっくら美味しそうなお米の予感がしています。昨年のお米は台風で倒伏したり、水管理ができなかったりで、小さく肉厚も薄かったりで、その証明としては1000粒の重さ、これを業界用語では「千粒重」と言うのですが、20gちょうどでした。1000粒で20g。千葉県の標準千粒重は20.4g(コシヒカリ)に比べても下回っていて、実際のところ粒の小さなお米だったのです。去年のボクのブログ[192=1000粒、カウントしました!])とその前年のブログ[171=3年目の稲穂])にも書きましたので、参照してください。
 それが今年の粒はまったくの憶測ですが、21gはありそう。はやく玄米を分けてもらい、1000粒を数えたくてうずうずしています。
by 2006awasaya | 2013-09-25 21:15 | 真剣!野良仕事


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