【真剣!野良仕事】[1=不安からのエクソダス]

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↑ボクの野良仕事の先生です。飯島さんです。この先生の指導で、これから野良仕事に精を出し、野菜づくりの面白さを探っていこうと思います。どうかよろしくお願いします。「ま、そうリキまずに、のんびりコツコツとやることにしましょう。野良仕事というと、やはり『仕事』になってしまいますから、『野良遊び』のつもりで」と、農業未経験のボクを励ましてくれる優しい方でした。


はじめの一歩

 農家の方と知り合いになって……と、最近はじめた『DISCOVER CHIBA』というブログhttp://awasaya.exblog.jp/ に、「隠された世界」3/15と「極論に走る」3/29とを書きましたが、その方の畑で手取り足取りの農業指導を受けながら、農業まったく未経験のボクが無農薬の野菜づくりに挑戦できそうな気配なのです。

 実は憧れていたんです、農業に。

 さらに実はお恥ずかしいことながら、ボク、トイレが我慢できないんです。

 一年前は人工肛門をつけていました。左下腹部に大腸を出し、そこに収納袋を取り付けて、便を溜める。直腸や肛門に問題がある場合、排泄するための仕組みを人工肛門と言います。特に大腸ガンなど、肛門から数センチの直腸に発症している場合など、その周辺まで切除対象になり、肛門までその対象エリアに含まれている場合はガン再発を防止する意味から肛門及び直腸を切除し、人工肛門で対処するのですが、ボクの場合は直腸狭窄と言って、直腸の弾力が失われてしまって、それで直腸を休養させる必要があるという理由で、人工肛門を付けたのです。直腸と肛門はその手術直後から休養休業に入りました。

 人工肛門って、こう言っては叱られそうですが、便意がないのでラクなんです。収納袋に溜まったら処理をすればいいだけ。もちろん各人によって不具合もいろいろですが、ボクの場合、本屋さんにいくと、途端にトイレに行きたくなる条件反射を持っていたので、人工肛門をしていたときはトイレのことを気にせずに、本屋さんの店内でのんびりと本選びができ、それはそれは「天国の本屋さん」状態でした。

 幸い、直腸狭窄に若干の改善が見られましたので、人工肛門を閉鎖し、休業していた自分の直腸と肛門を使う「もとの暮らし」に戻ったのはいいのですが、便意を催すと、待ったなしの暮らしが始まった訳です。

 これには正直、参りました。外出する際はあらかじめどんなコースで動くのか、その行程中のどこにトイレがありそうか、見当をつけた上でないと動き回れなくなりました。町中ではコンビニもデパートもホテルもあり、たいていは用を足せるので、それほど心配はいらないのですが、海や山など自然の濃い場所では少し困ってしまいます。実は少しどころではなく、心底不安になって、真っ先にトイレの場所が明確にならないと、なかなか落ち着いて自然を楽しむなんてことにはならないのです。

 それで、そのことを相談したら、「畑はいつでもトイレになりますので、何よりご心配なく。また、畑から約300mほど離れたところにトイレ、あります。万一の緊急の場合は草むらもありますから心配いりません。さあ、いっしょに楽しく農業しましょう。お待ちしております!」と、あたたかなお誘い。抱えている「不安からの脱出」、英語っぽく言うと不安からのエクソダス(exodus=出国、脱出)とでも言うのでしょうか、とりあえず最初の一歩を踏み出す障害の一つはクリアーできそうだということが分かりました。

 この励ましを追い風に、農業、始めようと思いました。[hasegawa tomoaki]
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↑はじめて畑に訪ねたとき、ニンジンが畑一面に繁っていました。デジカメを取り出して、地面すれすれから撮ったところ、なんだかニンジンが巨木の森に見えてきて、なんとも新鮮な風景でした。この地面にニンジン色の巨大な根菜たちが姿を隠していると思うと、ジュラシックパークの興奮を凌駕するワクワク感があります。ニンジンの林の向こう、写真の奥に見える濃い緑はホンモノの森です。
by 2006AWASAYA | 2006-06-10 20:00 | 真剣!野良仕事


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