【真剣!野良仕事】[13=秋冬野菜の芽]

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↑種を蒔いて2週間目の発芽一覧。ぽつんぽつんと欠株しているところ、分かりますよね。整然と芽を出してくれればいいんですが、はやり芽を出さない種もあるんですね。奥まで伸びた右の方の畝の、4穴マルチの右の1列目にはダイコン、2列目もダイコン、3列目は白菜、4列目は手前がダイコンで奥が白菜。
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↑漬物用にむいているという「干し理想」という名のダイコンの芽。この2本のうち、元気なほうを残して1本を間引きます。ボクはこの1本を慎重に引き抜いて、欠株しているマルチ穴に移植したのですが、果たしてうまく成長を続けてくれるかどうか。
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↑青首ダイコンの新芽。5粒蒔いて芽を出したのがこの2本。手前の株が元気そうだったので、奥を間引き、欠株しているところに移植しました。元気に育てよ。

野菜の芽

 もう1カ月が過ぎようとしています。白菜と3種類のダイコンの種を蒔き、次の週にゴボウを蒔き、畝の周囲の雑草取りの模様をここに書きましたが、ありがたいことにそれぞれが芽を出し始めました。

 でも、悲しいかな、そうなったらそうなったでどうしていいのか分かりません。
 9月1日に秋冬野菜の栽培目安表をいただき、まるで小学生のような面持ちで飯島さんから秋冬野菜づくりの講義を受け、好きな野菜を選んで種を蒔きました。

 白菜、ホウレンソウ、小松菜、ダイコン、ちぢみホウレンソウ、絹サヤ、タマネギ、そら豆といった品種メニューから、ボクは大好きな白菜とダイコンを選び、さらにこのリストにはなかったゴボウまでチョイスしたのです。

「ゴボウは収穫が大変ですけど、いいですね」と、飯島さんに太い声で念を押されました。
「た、大変って、何が大変なんですか」
「細くて長いですよね、ゴボウって。相当深く掘らないといけない。結構しんどい作業になるんです。それでもやりますか」

 それでもやりますかという言葉にビビる自分がちょっと恥ずかしかったのですが、ゴボウって惚れ惚れするほどいい匂いのおならが出るので、この一点の理由で小学6年生になる息子舜太も大好きな野菜なんです。最近はお風呂にほとんど一緒に入らなくなったんですが、それでも一緒に入った時など、湯気に煙るお風呂場での「おならの匂いくらべ」はいい思い出で、ことしは父親自ら作ったゴボウだから格別の匂いで笑いあえるはずだと、そんな見果てぬ夢の片鱗もちらついて、即答できなかったのです。そしてワンクッション置いて、頭の片隅にゴボウの匂いを嗅ぎながら、
「ぜひ、ゴボウをやらせてください!」と、お願いしたものでした。
 偏差値では到底無理と分かっている受験校を高望みする出来の悪い少年、ボク自身がそうでしたので、そうした屈折した心根は、実によく分かるんです。でもやってみたい!ダメもとでやってみたい!
「同じ畝に蒔いてもいいんですか。もっともっと深く畝を起こさなくてもいいんですか」
「ええ、深く掘らなくてはいけないのは収穫の時だけ」と、たかだかゴボウで過剰反応の素人に接し、プロの飯島さんもちょっぴり慌てたのかもしれません。
 そのゴボウも2週間後にはしっかりとした芽を出しました。1メートルくらいなら掘り下げてやるからな!ずんずん暗黒世界の中心目指して深化しろよ、成長しろよ。湯気の向こうの笑顔が待ってるぞ!

 段取り
 さて、段取りはワープロで以下のように書かれていました。

・ダイコンは2本を残し間引き、もう少し時期を見て1本にします。間引いたダイコンは葉も、モヤシのような根も食べてください。
・白菜は1本に間引きし、欠株しているところに、できるだけ根を傷めずに移植します。
・ゴボウも1本に間引きます。

 ボクはダイコンと白菜とゴボウですが、他の野菜にチャレンジした方の野菜のその後の段取りも一緒にここにメモしておきます。

・コカブは10月までいつでも播種OKです。
・タマネギは9月中旬の時点で播種のこと。マルチシートの3615使用をおすすめ。
・長ネギは苗を「田舎の学校」でつくり、来春に定植しましょう。
・ホウレンソウは10月頭まで随時播種していけば、きらさずに収穫ができるようになります。
・タアサイはマルチの1穴に1本に間引きます。
・ナスは寒さとともに成りは減りますが、霜が降りるまでは収穫ができます。あるいは収穫が減ってきたこのあたりで片付けて、次の野菜を植える準備に入ってもいいですね。
・ピーマン、シシトウはナスに同じ。唐辛子はある程度赤くなったら枝ごとはずして乾燥。

 以上のような簡明な指示が段取りには書いてありました。

 この指示どおりにダイコンと白菜の間引き作業をしましたが、全部が全部芽を出した訳ではなく、思わぬ欠株となっていました。
 三浦ダイコンは1列19穴に蒔いたうち、5穴が欠株。
 青首ダイコンは1列10穴に蒔いたうち、4穴が穴株。
 干し理想(煮物にするとおいしいダイコン)は1列9穴に蒔いたうち、3穴が穴株。
 白菜は1列19穴に蒔いたうち、5穴が欠株。
 間引き作業をしにきて、芽を出してくれたことに対する感謝の念がふつふつと湧いてきました。芽を出すことの大変さ、芽を出して当たり前という考え方でいた自分でしたが、考えて見るまでもなく、芽を出さないという場面もありで、そのときにはどうすればいいかも含めて改めて考えてみようと思いました。

 さて、欠株したマルチの穴に、同じ畝で作業をされている方の間引いた白菜をいただき、移植したのですが、たちまち萎れてしまい、まったく元気がありません。野菜類には移植定植ってほんとうに大変なことなんだということがほんのり分かったように思います。確実な実りを手にしたいなら、できるだけ多めに種を蒔いたほうが確実。でも、いたずらに多く蒔くというのも無駄で、やはり4〜5粒という指示なら、今後は6〜7粒を蒔くことにしようと、農作業ノートにメモしました。
 間引き作業を開始する前の注意事項として、ダイコンやゴボウは移植できないと飯島さんにいわれたのですが、欠株は美しくないので、間引いたダイコンを決株したところに移植したのです。果たして同時期にスタートした他のダイコンに比べ、移植したものがどれくらい成長が遅れるのか、今後、しっかりと観察していこうと思います。ボクにはただじっと見守るしかできませんから。(hasegawa tomoaki)
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↑ゴボウの種を蒔いて1週間目の畝。中には芽を出しているものもある。この黒いシートがいいのか、透明のシートがいいのか、そのあたりの黒白の差もいつか、飯島さんに聞いてみよう。あんがい、「ほとんど、差はありません。生産者の好みです」なんて言われてずっこけるかも。
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↑種を蒔いて2週間目のゴボウ。この穴には5粒蒔いて芽を出したのがこの一つ。でも他の穴には3〜4の芽が出ていて、1本に間引かなくてはいけないから、これは悩まなくていい穴。心配は一番柔らかなこの新芽を狙って虫たちが来なければいいなあと。心底心配になる。二つ向こうの畝に定植したブロッコリーの何本かは、枝だけ残して葉がきれいになくなっていた。「これ、きっとウサギに食われたんだと思いますよ。よーくみると、ウサギの忘れ物があるはずです」「忘れ物って?」「フンです。きっと近くに落ちていると思います」。そうか、野生化したウサギも、われら農業者には敵なのか。
by 2006awasaya | 2006-10-01 15:00 | 真剣!野良仕事


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