稲の観察記録[第1回]
船橋農産物供給センターでは、毎年、春先の時期に、野菜ボックスをとってくれているかたに、稲の苗を入れています。稲を育ててくれればいいという農家の思いから始めたことですが、なんと、その苗を育て、収穫し、脱穀・精米し、さらに稲ワラをなってお正月飾りまで作ってしまった小学生がいました。その観察記録を今日から週一回のペースでお届けします。野菜ボックスに苗を入れた農家の飯島幸三郎さんと、その野菜ボックスをとっていた安藤弘さんに、観察記録についてのコメントを添えてもらいました。
安藤 隣家に小学校4年生(当時)のA子がいる。年令は私と60才以上も離れているのだが、おたがい友達としてつきあっている。この作品はA子が私に助言してもらいながら、自宅の庭で育てた「バケツ稲」の観察記録である。表紙の文字はA子が毛筆で一気に書きおろした。子どもらしい、のびのびした文字の一画一画にA子の気持ちがこもっていて、立派な出来ばえだ。
飯島 毎年、この季節の野菜ボックスの中に、毎日食べるお米の生育を楽しんでもらおうと稲の苗を添えています。意外と稲は強く、たいていは土を選ばず、少しぐらいの日陰でも育ちます。これを育て、観察した日記が始まります。とても楽しみです。