【真剣!野良仕事】[43=納涼バーベキューパーティ報告]

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↑「おいしい野菜公園2007」の納涼バーベキューパーティーの開会に先立ち、飯島さんから一言、二言、三言、四言とコゴトに近い挨拶を受ける農好人の面々。

みんな違って、みんないい

 8月5日(日)、16時から「おいしい野菜公園2007=夏野菜バーベキューパーティ」が開かれました。飲酒運転厳禁のお達しが麗々しくポスターの地を締める遵法精神!
 オープニングにあたり、メンバー各人から自己紹介をかねてほんの一言ずつ、抱き続けた夢を、ほんのお裾分けでいいので、その抱き続けた夢に付いて語っていただきました。それをここに披露します。夢も関心ごとも各自ばらばらで、みんな違っているところが大いに面白いところ。詩人・金子みすゞを引用するまでもなく、みんな違って、みんないい。

飯島 先週は坂本さんが作ってくれた会則下案「おいしい野菜公園2007会則」について、みなさまからいろいろご意見を頂戴し、ありがとうございました。再度まとめ直して本日、披露しようとしてがんばりましたが、夏野菜の出荷で忙しく、間に合いませんでした。お集まりいただいたなかに、初めての方もいらっしゃるので、自己紹介をかねて、一言頂戴できますでしょうか。時計回りに、お隣の海野さんから。
海野 海野と申します。今年は脳梗塞をやり、飲酒を禁じられているんですが、畑でいい汗をかいている限り、健康維持には最高だと感じております。来期は区画をもう一つ増やして、今年できなかった分、がんばりたいと思います。以上です。松本さん、どうぞ。
松本 ここにお集りの中で、ボクが一番古いのかな。田舎の学校1期生の松本です。飯島さんとご縁をいただき、憧れの専業農家への道に就くことができました。農の世界にぞっこん浸っていられると思うと、わくわくします。とにかく楽しく!これがボクの気持ちです。では、長谷川さん、どうぞ。
長谷川 本日はみなさまのおしゃべりを記録する書記を務めさせていただいております。みなさまのメンバーに加えていただいて1年強が経とうとしています。ほぼ1年前、同じバーベキューパーティに呼んでいただいたことが鮮やかな記憶として甦ってきます。今後ともよろしく。では鷹島さん、お願いします。
鷹島 鷹島です。このグループに参加して1年半が経ちます。農好人のメール管理人をやっています。最近は「用事があって出席できません」という「欠席メール」が多くなっているのが気になるなあ。それはそうと、どなたか、グループのホームページを作ってくれないかなあ。酒井さん、よろしく。
酒井 はい、分かりました。福井出身の酒井です。鷹島さん、ホームページの件、私がなんとかしましょう。忘年会までにはなんとか作るってことで(一同、盛大な拍手)。板橋からこちら船橋に移住の噂では盛り上がりましたが、坂本さんが家を建ててくれるというので、決断の時か。奥さん、よろしく。
酒井(妻) 翻訳の仕事をしています。板橋から週末、車を飛ばしてやってきます。農業は締め切りがアバウトでいいなと感じています。坂本さんが「ブルーシートハウスだよ」って言ってますが、よろしく、坂本さ〜ん!。ここの竹林に樹上ハウスと言うか、バンブーハウスでもいいなと。では大竹さん、どうぞ。
大竹 おいしいもの食べたさに1年8カ月通っている大竹です。釣りも山も好きですが、畑に来るともっといろいろ楽しいことができるので、嬉しくて嬉しくて。うちの母ちゃんは飛騨の山の中育ちで、農業はもういやって、いつも言うの。だから「おいしい別居」を目指して楽しくやります!井上さん、どうぞ。
井上 ご紹介にあずかった井上です。九州は大分出身の九州男児です。九州男児ですが、USA出身でもあります。分かりませんでしたか。USA、つまりウサ=宇佐の出です。山が好きで、山への憧れが高じて、山でプロポーズしました。隣にいるのが妻です。口べたなもので、それではよろしく。
井上(妻) いつも二人で通ってくる井上です。出身は千葉市で、私も山が好きです。畑よりも畑で作った野菜を料理したりするのが好きです。みんなの賄いをしている方が好きです。安心安全な食事ができるファーマーズレストランができればいいなあと、これは私の宿願と言うか夢です。小林さん、どうぞ。
小林(靖) 約100坪の畑が付いたクラインガルテン笠間というところで5年間、市民農園に親しんできた小林です。2年前に飯島さんのところにお世話になって、オーナー区画の一番端っこでやっています。こちらの方が皆さんに会えて、ほんとうに楽しいです。今後ともよろしく。それでは小関さん、よろしく。
小関 自分はアウトドアが好きで、なんで好きなんだろうと考えていたら、自分の親が農家出身で、庭先で野菜を作っていました。そんな風景が心に焼き付いているのでしょう。ゆくゆくは自分の畑で朝早くから畑に出て作物を作っていたい、そんな暮らしをしたいです。それでは、坂本さん、よろしく。
坂本 現役当時はケミカル関連の営業をしていました。定年後、どうするってことを自問。農業をやりたい、でも土地がない。成田にある和民の農園では60以上は採用してくれないので、女房とも相談して植木屋に。近所の植木屋が高齢で、その跡をまかされて、もう後には引けないんです。それでは門脇さん。
門脇 島根県出身、今年の4月、「ゼロから始める」で入ってきた門脇です。松ヶ丘に住んでいます。防衛関係の仕事に就いていました。飯島さんとは相当古くからのお付き合いがあるんです。実はうちの奥さんが飯島さんの頭をいじって40年と言う関係で、それで畑に入ってこられたんです。では、篠塚さん。
篠塚 このメンバーの中では一番の新入りです。「田舎の学校」からこちらに入ってきました。中目黒に住んでいます。畑に来ると、土の上で遊んでいられるので、それが楽しくて、やってきます。みなさま、どうか、今後ともよろしくお願いします。それでは吉本さん、お願いします。
吉本 埼玉県浦和に住んでおります。20年間、好きなことをしてきました。群馬の農家に7年間いて、山スキーとか登山とかに夢中でした。大多喜にハーブ園を持っていて、飯島さんのご好意でこちらにハーブを移すことができました。ブルーベリーもハーブですから、もっとやりましょう。それでは竜平さん。
竜平 飯島竜平です。父がお世話になっております。なにか言えということですが、自分には若さしかないんで、そのことをまず最初に。なんで農業をやろうと思ったかですか? 周囲の友達が皆、農業をやっているので。父、幸三郎について、ですか? ライバルです。おばあちゃんのシマさんは? 尊敬しています。

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↑竹林では蚊に対する対策が重要ポイント。こんな渦巻きを結界代わりに下げていました。この仕掛けの効果効能について説明する大竹さん。その右はUSAの井上さん、酒井さん、小関さん。手前の背中は「欠席メール」に心悩ます鷹島さん。

 といった案配で時計回りの挨拶が一巡し、ビールがすすみ、夏野菜のバーベキューが焦げて煙を上げ、やがて竹林全体に夜の帳が下りてくる。その頃合いを見計らって、「さあ、ホタル、見に行きましょう」と、飯島さんが声をあげる。
 ポスターにも予告があったとおり、船橋では唯一、ホタルが飛び交うさる場所目指して歩いた歩いた。全員、相当にアルコールが入っているからフラフラ、まるで認知症患者の一団のよう。前の人の背中を見ながら一列になって、見咎められることも気に留めない集団脱走の一隊列。先頭を歩く飯島さんだけがその場所を知っていて、「飯島サーン、ボクたちはどこに向かって歩いてるんですか?」の質問にも、知っていながら知らぬ顔。
「だって教えたら、誰かが誰かにしゃべって、その誰かが誰かにおしゃべりして、あっという間にみんなが知るところとなり、そのうちの何人かがホタルを捕まえて、そして来年はホタルが姿を消してしまう。それゆえ、皆さんは場所は知らない方がいい」というのが飯島さんの論理。
 やがて、広い広い田んぼに出た途端、誰かが叫ぶ。
「あ、いた!」
 ほんとうにホタルがいた!
 飯島さんには、この4月1日、古典的なエイプリルフールで担がれたことのある面々もいて、この船橋でまさか、ホンモノのホタルがいるとは半信半疑。でも、飯島さんの照らす懐中電灯の明かりの呼応するように、光の束の先にホタルが集まってくる。昔は大きな大きなゲンジボタルもいたということだが、いま飛び交っているのは、市制70年を迎えた船橋育ちの、見るからにシティボーイっぽい脆弱なホタル。でも、脆弱とはいえ、ホタルはホタル。ぺたぺたと列をなして歩いてきた面々の心にも、同じように脆弱ながら小さな光が灯ったかしら。小川に沿った崖地には、レースを編んだようなカラスウリの花が、まるで深海にいるような静けさの中で開いていた。
 この宵、用事で参加されなかった小林さん、阿部さん、大内さん、上原さんの先輩諸氏に、このホタルの光はお届けできないまでも、せめて、創造主の丹精ぶりはお届けしたい。暑中お見舞い申し上げます。
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↑創造主は意外と手先が器用だったのだろうか、その丹誠込めた仕事が、このカラスウリの花から窺い知ることができるかも。
by 2006awasaya | 2007-08-15 00:45 | 真剣!野良仕事


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