【真剣!野良仕事】[51=三宅島三本岳の釣果に『ああ至福、ああ極楽』]

f0099060_1761774.jpg

↑アンデルセン公園南ゲート脇にある船橋市農業センターの南瓜展示棟。全国の南瓜が展示してあり、先週収穫してきた加賀伝統野菜の一つ、打木赤皮甘栗かぼちゃもあった。
f0099060_1754687.jpg

↑その展示棟に展示されていた「備前縮緬黒皮」に「びぜんしゅくめんくろかわ」と読みがなを振っていましたが、これは「縮緬=ちりめん」と読ませないと意味も伝わりません。担当の方、厳重注意ですね。

三宅島三本岳の釣果に『ああ至福、ああ極楽』

 10月20日(土)に打木赤皮甘栗かぼちゃの収穫と畑の整理を終え、自分の区画の畝を作り直し、お正月用の小松菜とほうれん草と蕪の種を筋播きし、ロバとの共生に夢中の山田青年についての話など、久しぶりに飯島さんとおしゃべりをした翌週の土曜日10月27日。すこし風邪気味だったこともあり、生憎の雨でもあるし、畑に出るのをキャンセルして家で読書。アジア人の人生訓でもある「晴耕雨読」を地でいく1日になりましたが、この日の昼前、鷹島さんから回覧メール。

[本日27日(土)は、雨のため作業は中止とすることになりました。今、好人舎にはハーブの方たちの講座が開かれています。明日は、天気回復の見込みのため、午前、船橋市農業センター見学、午後、畑での作業の予定です]

 そして、10月28日(日)の朝、少し早めに好人舍に着くと、飯島さんが回転式の農具研磨機で出刃包丁を研いでいるじゃないですか。

長谷川  おはようございます。ところで、どうしたんです、こんな朝早くから包丁なんか研いだりして。
飯 島  今週前半に、三宅島復興支援も兼ねた農業関係の全国大会が三宅島でありましてね。それに出席のため出張していたんですが、帰りがけ、東京に戻る船の時間が少しありましたので、三宅島から約10キロばかりはなれた岩礁、長谷川さん知ってっかなあ、三本岳って。釣りをやる人だったら知らぬもののない超有名な岩礁なんだけど、そこに行ってきたんです。なんせ久しぶりだったこともあり、いやあ、楽しかったなあ。アオダイ、カンパチなど大型が何本も。釣果もすごかった。持参した大型のクーラーボックスに入りきらないほどで、帰ってすぐに三枚に卸して、ちょうど今日あたりがうまいんだ。これをみなさんに御馳走しようと、ね。
長谷川  会議にクーラーボックスを持参するっていうのも、確信犯っぽくて羨ましいくらいに素敵な心構えだなあ。それと、ボクも包丁仕事、嫌いじゃないんで、みんなが集まってくるまでの間、なにか手伝わせてください。

 そんなおしゃべりをしながら、飯島さんの指示で三枚に卸した半身をヅケにして、残りを大皿に。釣り上げたばかりの刺身は身が締まって、ボクなんかには硬くて噛み切れなかったりするんですが、3〜4日、冷蔵庫で寝かしておくと軟らかくなって旨味も増してくる。ボクはそう思っていたんですが、飯島さんも全く同じことを言ってくれるので、嬉しくなっちゃう。一切れ二切れ、お醤油に漬けて食べてみる。う〜ん、甘い、旨い。

飯 島  釣り上げたばかりの魚が旨いっていいますが、僕なんかはしばらく放っぽらかした方が旨いと思うんです。で、今日が食べごろ。青唐辛子を刻んだ醤油に漬けて、昼頃にはいいヅケになるだろうな。
長谷川  それにしても旨いですね、これ。カンパチですか? アオダイって食べたことないなあ。おお、これも旨いなあ。
飯 島  天然物って、こうして刺身にしていても、包丁が脂でギトギトしないし。ね、旨いでしょ、アオダイって。
長谷川  朝からビールが飲みたくなっちゃうなあ。

 そんな下準備をしていると、仲間がちらほら集まってきて、朝の挨拶を交わしている。
 9時30分。鷹島さんの回覧メールにあった船橋市農業センターの見学へ。すぐ近くのアンデルセン公園の南ゲート横にある施設なので、アンデルセン公園の北ゲートから入り、名物のアイスクリームをナメながら園内を突っ切り、南ゲート脇の船橋市農業センターへ。
 ここは農事試験場と言った性格も併せ持った船橋の農事関連施設で、園芸や家庭菜園のイベント会場として使われているらしいが、一般の人にはほとんど無縁の施設。センター内には大型のハウスが5棟ほど建っていて、パプリカやメロンなどが栽培されていた。そのうちの一棟で、時節柄のハロウイーンにちなんだ全国南瓜展示会をしていて、先週収穫を済ませた打木赤皮甘栗かぼちゃも展示されていた。さすが、プロが作ると、一回り大きく、しかもオレンジ色も濃く、いかにも美味しそう。
 見学を終え、ふたたびアンデルセン公園南ゲートから再入園し、妖精たちの森を抜け、子ども美術館の脇にある出入り口から園外へ。久しぶりに来たアンデルセン公園だから、もっと園内のいろいろを見て回りたいけど、気持ちはアオダイとカンパチのヅケが待つ飯島農園へと帰心矢のごとし。
 帰り急いだには訳があったんです。ごめんなさいね、みなさん。でも、みんな美味しい顔でしたね。四角いテーブルを囲んでアオダイとカンパチに舌鼓を打ったのは飯島、坂本、松本、井上、海野、大内、山田青年、長谷川でした。
 回覧発信人の鷹島さんは、贅沢なこの昼食を目の前にしつつ、都合で「お先に失礼します」と言いおいてご夫婦ともども早退。ああ、アオダイの、カンパチのひとひらなりとも賞味して行っていただきたかった。それはさておき、小春日和にも似た柔らかな日差しの中で、三宅島三本岳の釣果を賞味した優雅なひとときでした。ああ、至福、ああ極楽。
f0099060_1764821.jpg

↑見事な包丁さばきを見せる飯島さん。
f0099060_1771458.jpg

↑アオダイのお刺身。
f0099060_1773697.jpg

↑カンパチのヅケ。
f0099060_178341.jpg

↑「まあ、おいしいこと!」と、それに続く言葉を失ったご一同さま。左下・坂本さんから時計回りに、井上さん、海野さん、大内さん、山田さん。その美味しい笑顔を見ながら、最後の一切れをいただく長谷川でした。肝心の飯島さんは、お刺身が足らなくなったので、キッチンに行っています。この間、一同、「今後、飯島さんが出席する農業関係の研修会や会議は島でやってもらおう」「おお、いいね、いいね。渓流沿いも期待したいところですね」「その会議出席の折りには周囲に気兼ねすることなく、クーラーボックスを担いで行くようにって、だめ押しもしておきましょう」と、異様な注文をつける畑の面々でした。  
by 2006awasaya | 2007-11-04 17:14 | 真剣!野良仕事


<< 【真剣!野良仕事】[52=あり... 稲の観察記録[第26回] >>