【真剣!野良仕事】[56=おいしい野菜公園のロゴ顛末記]

賞品の行方は?

 昨年2006年暮れの忘年会で飯島さんから提案のあった「おいしい野菜公園」構想。
 はや、あれから1年が経とうとしています。「毎週末に楽しく農作業に興じていたら、もう一年が過ぎていた!」というのがボクの実感です。
 また、この春に坂本さんから「おいしい野菜公園」会則原案も示されましたが、未だ議論は熟さず、走馬灯のように各人の胸の中で映し出された夢が駆け巡っています。醒めない夢を見続けていると言ったらいいのか、見果てぬ夢を見ていると言ったらいいのか、あるいはいっとき燃え盛った焚き火の火勢が衰えて、それでも性懲りもなく燻っていると言ったらいいのか。
 メンバーのこうした温度差と言うか、気分を察してか、飯島さんから回覧メールが10月29日(月)23:35に発信されてきました。

[おいしい野菜公園2007のロゴをデザインして下さい。カラーでできるといいですね。作品には氏名とそのこころを添えて下さい。応募は11月2日(金)の締め切りとします。応募された作品は3日(土)にグループメールと好人舎にて見られるようにします。選定は3日の昼のミーティングで行ないます。採用者には賞品として『葉摘みしない五輪久保リンゴ1ケース』の贈呈]

 締め切りまで5日です。なんとも性急な要求ですが、真っ先に応募したのはだれあろう長谷川でした。
 その心は、「一番始めに応募することが大切で、クオリティは二の次」というのがボクの考え方で、飯島さんからのmailが送信されてから、さてどんなものがいいのか、うつうつと考え込んだりしていたのです。そして翌々日の10月31日にグループメールのブリーフケースにボックスイン。内容はどうあれ、一番乗り!

 その後も阿部さん、鷹島さん、大竹さん、坂本さん、小林靖さんがエントリーし、審査当日を迎えました。

 審査当日11月3日(土)の午前中、飯山満南小学校3年生とその父兄、引率の先生2名によるブロッコリーの虫取りがあり、その手伝いをしてから竹林にて昼食をとりながらの審査となりました。
 飯島さんの挨拶があり、下に掲げた写真のように、エントリーしたご本人が自作に付いて説明します。色にこだわりを持った方、色よりも形を重視する方、文字の字源にこだわる方と、ああ、人生の達人なんだなあと、その説明を聞きながら各人の思い入れを味わっていました。

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↑ボードを支えながら司会進行を担当する飯島さん。農業公園の理念からその将来展望まで広く深く自作のロゴの拠ってきたるよしなしごとについて説明する坂本さん。左手前の背中姿は各人の説明を腕組みして聞く松本さん。

 ひとわたり説明が終わり、では、これで選考課程に進み、ロゴとして決められれば決めましょうかという段になって、飯島さんの息子さん、竜平さんがもじもじしています。このロゴ募集について、竜平さんは知らなかったのです。
 その様を、まるで慈父のような眼差しで見つめていた松本さんが腕組みを解いてさっと手を挙げ、
「飯島さん! 竜平君のエントリー参加があったほうが公平だと思うんで、飯島さん、もう一週間、延ばしませんか。自分もエントリーしたいし」と言うのです。
 こんな一言、なかなか言えるものじゃありません。さすがですね、松本さん。
 で、この日、ロゴ決定は延期され、審査は11月10日(土)になり、さらにこのロゴ審査の週末は破天荒な雨天となり、出席できない参加者が多数になるだろうとの理由から、11月17日(土)になったのでした。

 ところで、ここで竜平さんのことを紹介しておきましょうか。
 かれは飯島さんの三男で、人生の分岐に立ったとき、デザインの道に進もうか、音楽の道に進もうか、股裂きにあったらしい。同年代の青年たちと共同で農作業ができるような集団を作ろうと言うcoolな熱き思いを抱きつつ、ストリートミュージックに燃える若者で、いまは父を支えながら農業に従事しているので、「あったらしい」と、遠い過去の事例のように始末を付けて言うのは大いにヘンで、精神はいまも股裂きに遭っているとか。父である幸三郎さんの跡を継がなければいけないのか、それともGoing my way!自分は自分の思うままに歩んでよいものか! 永遠のテーマである「父と子の葛藤」を抱えて野良に立っているのです。
 飯島さんにすれば、身内がしゃしゃり出るのはまずかろうと言う思いもあってか、声をかけなかったに違いなく、その辺りを察しての松本さんの一言ではなかったか。

 話がどんどんと長引いて、閑話休題。
 いきなり11月17日(土)の審査会場へと話は移ります。
 2週間前と同様、好人舍裏の竹林ランチテーブルに作品が並べられています。それぞれの作品に番号が振られ、出席メンバー16名による無記名一人一票投票です。国会だと白と青だったか、色付きの短冊の木片で投票しますが、竹林では5センチ四方に切られたチラシに作品番号を記入し、二つ折りにしてお菓子箱のふたに投票します。坂本さんだけは最後の最後までだれに入れたものか、迷いに迷っての投票となったのですが、「時間をかけて丁寧に作品に仕上げて応募してくれたのですから、投票するこちらもそのイキを汲み取らない訳にはいきません。もうすこし考えさせてください」ときっぱり。

 結果だけを公表しましょう。
  阿部さん9票
  竜平さん4票
  松本さん2票
  小林靖さん1票
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↑多くの支持を集めた作品を手にする阿部さん

 投票に移る前に、長谷川から以下のようなことを提案させていただきました。
「大方の予想では2作品が前評判もよく、社会一般の通念ではトップ当選の作品をロゴに使うと言うのが当たり前なのでしょうが、フトコロの広さを誇示する意味でも、われわれ農好人は上位2作品をケースbyケースで使うと言うのはいかがでしょうか」と。
 一同拍手をもってのご賛同をいただきましたので、ここに2作品を掲載することにいたします。
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               ↑阿部さんの作品
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               ↑竜平さんの作品
by 2006awasaya | 2007-11-20 18:45 | 真剣!野良仕事


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