【真剣!野良仕事】[57=ローゼルティー&ジャム]

2007.12.6

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↑フレッシュローゼルです。ほぼ原寸の大きさです。

高雅なハイビスカス一族のローゼル

飯 島  おいしいお茶をご馳走しますから、ちょっとそのまま待っててくれますか。

 紅茶用の透明耐熱サーバーになにやら赤い茶葉のようなものがジャンピングしています。かすかに甘酸っぱい匂いも漂ってきて、色といい匂いといい、そうか、ローズピップをご馳走してくれるのかなあと、にやにやして待っていました。
 ローズヒップって、「倹約する自分が大好き」なイギリス人好みのハーブティーで、バラの花が終わった後にできる実を乾燥させてから砕いたり粉末にしたお茶なのですが、目が覚めるほど酸っぱいんです。担いだりからかったりするのが大好きな飯島さんのことですから、きっと特別に酸っぱい新製品が手に入ったので、酸っぱさで気絶する寸前のボクの歪めた顔を見たかったのかなと、それで思わずにやにやしてしまったんです。仕掛けは割れてますよ、と。

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↑ローゼルティのさわやかな赤です。これでフレッシュローゼル3個分です。熱湯をそそいでおよそ3分でこの色。

飯 島  これ、なんだか分かりますか。
長谷川  色も匂いもローズヒップですかね、さて、飲んでみないと分からないなあ。うーん。あれれ、違うなあ。和製ローズヒップって感じかなあ。なんなんだろう、少しばかり梅干しみたいな味も舌の奥に感じるなあ。
飯 島  ローゼルって言うんです。ハーブティの専門店なんかでは、乾燥させたものを売ってるんだそうですが、これはフレッシュな生のローゼル。畑の仲間で沖縄出身の上原さん、いますよね。その上原さんの妹さん、沖縄で「みどり農園」をやってる新里みどりさんが送ってくれたんです。おいしいでしょ。よかったらお裾分けしますから、ジャム、作ってみません?
長谷川  うわあ、嬉しい。じゃあ、さっそく作ってみよう。
飯 島  新里さんからのメッセージがあるので、それを参考にしてください。ジャムの作り方もしっかり書いてありますから。

 とにかくはじめて聞く名前だったので、帰ってwebでさっそく調べてみました。
 ローゼル、ローゼル、と。

 飯島さんによると、今年の夏、みんなで携わったオクラも同じ仲間で、オクラやハイビスカス同様の花をつけるそうですが、そのローゼルの花がきれいに紹介されていたのがヒロガーデンでした。ローゼルのジャムの作り方を克明に紹介してあったのが漢方薬のきぐすり.comで、とても参考になりましたが、さらに一歩踏みこんだ内容のホームページがケシの花よりケナフの花をというNPO法人日本ケナフ開発機構のページでした。
 このページにはローゼルについて詳しく説明されていて、タイ王室では国賓をもてなすときにこのローゼルティーが出されると書いてあり、うーん、そうか、日本の「皇室と菊」の関係なのかなと、ちょっと及び腰になったくらい。

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↑右のお皿に苞とガク、左のお皿にタネ。ジャム作りの材料の下拵え。

 さっそくジャムを作ってみました。
 さっと水洗いしてから直径30センチのお皿にあけます。およそ50個。使う部分は苞とガク。中の種は「漢方薬のきぐすり.com」によると乾燥させると自然にはじけて種が出てくると説明がありましたので、これは自宅のプランターで試してみようと、いま、陰干中です。
 苞とガクを微塵に切ってから小さめのパンに入れ、食べ残しのリンゴが半分ほどありましたので、新里さんのコメントに「少し量を増やしたいときにはリンゴを足すとよいでしょう」と書いてありましたとおりに、卸し金で擦り卸して加え、砂糖を大さじ3ほど投入し、ついでにバーボンもドクドクとダブルで入れ、強火で2分ほど。すると全体が溶け出してきました。微塵にカットしなくても、種を抜いた状態のまま、ザク切りにしたフレッシュローゼルでもよかったんですが、なにごともさまざまにチャレンジしてみるのが好きでして。
 味加減を見ながら、砂糖を大さじ1追加し、ぷすぷすと音を立て始めましたので、火を止めて出来上がり。甘酸っぱい匂いが部屋いっぱい。下拵えからジャムの出来上がりまで、およそ15分。
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↑出来上がったローゼルジャム。イチゴのジャムを作ったとき、つぶつぶが入れ歯の奥に入り込んで、痛くて痛くて食べられなかったと亡くなった母がよくこぼしていたことを思い出しました。このローゼルジャムなら、入れ歯のヒトでも文句なしに味わえます。かくいう長谷川も部分入れ歯なんで、入れ歯と歯肉のわずかな隙間に入り込む微細な部分についての配慮、気配りにこそ真心がこもるんだと言うことをつい最近、分かるようになりましたんです。

 ローゼルジャムを冷ましてからヨーグルトにのせ、結構おいしくいただきました。実は前の週末に海坂藩作事奉行の阿部さんの奥様から、土佐馬路村のユズで作ったユズジャムをいただいていましたので、美味しいものは美味しいものといっしょに。ユズとローゼルの香りで、ひどく寒い日でしたが、数瞬、上機嫌のアフタヌーンティタイム。今度はバーボンの代わりに泡盛を入れて作ってみよう。

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↑ローゼルジャムと馬路村ユズジャムのヨーグルト。日だまりのアフタヌーンティタイム。お茶は80年もの(本当かなあ)のプーアール、本は浅田次郎さんの『輪違屋糸里』の上を読みながら。
by 2006awasaya | 2007-12-06 15:44 | 真剣!野良仕事


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