【真剣!野良仕事】[64=恒例、竹林コンサート第2弾]

2008.4.5
青銅器の嵐!薫風が竹林を駆け抜ける!
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↑深川バロン倶楽部の楽人たちが集まった折の記念写真です。

 昨年4月7日(土)に、第1回竹林コンサートを開きました。ユニオンニューフィル千葉のメンバーによる『木管五重奏』でした。風が吹くとザワザワと葉を鳴らす竹林で、果たして音量の小さな室内楽の楽器が奏でる曲目を聞き取ることができるのかしらと、関係者一同、大きな不安を抱えて当日を迎えたものです。ところが、午前中は竹林を渡る風も多少あり、サワサワと葉の擦れる音を立てていたのですが、昼過ぎ、演奏が始まると、ぴたりと風はやみ、ほっとしたものです。
 あれから早1年。今年は同じ会場にガムランのチームが来てくれることになりました。逸見幸生さんというカメラマンさんが所属するガムランチームです。演奏の環境はバリに似た竹林です。

 ところで、1年前、竹林コンサートが終わって1カ月ほど過ぎた頃でしょうか、逸見さんと雑誌の取材で仙台松島に行ったおり、帰りの新幹線の車中でいろいろおしゃべりをしていたんです。最近はどんな仕事をしているのかとか、なにか面白い本はあったかとか、おいしい料理に出会えたかとか、そして、つい1カ月前に竹林コンサートをやったとかを、しゃべりかけてたら、逸見さんが「え、なんです、その竹林コンサートって」と急に興味を示してくれて。

 かねてから、逸見さんがガムランに興味を持っているということは、妻の小出から聞いていました。でも、おしゃべりしているうちに、逸見さんがただのガムラン音楽好きを通り越し、演奏をしているということが分ってきたのです。ガムラン音楽が好きな人って結構いるんですが、自ら楽器を演奏する人に出会ったことがなかったので、猛然と逸見さんというカメラマンさんに興味が湧いてきて、松島での仕事を終え、仙石線の松島海岸から電車に乗って、ずっとおしゃべりをし、間もなく仙台だってのに、もっぱらガムランのことに終始。さらに仙台駅で少しビールを飲んで、やがてやってきた新幹線に乗って東京に着くまで、さらにずっとガムランのことをしゃべり続けていました。

長谷川 それはそうと、逸見さん、月にどれくらいお稽古するんです? お稽古って、絶対必要ですよね、時には本番の演奏会のような心意気で練習することも、年に数回は必要でしょうね。ガムランって、独奏音楽じゃなく、合奏の妙と言うか、全員が合奏する快感を共有する面白さがありますよね。ピシャって合ったときの仲間意識って、それは凄いもんだろうな。それ以前に、ガムランのメイン楽器、名前はよく分からないんですが、要するに鉄琴。メロディラインを、右手に持った先っちょの尖った金槌でガンガンガーンと叩きますよね。すると、叩いたそばから左手で鉄琴を押さえて音を消して回る。ピアノに喩えると、右手は鍵盤、そのメロディーを左手が消音していく。ちょうどペダルを踏む動作を左手が受け持っている。盛り上がってくると、おそろしく速いパッセージを打ち鳴らしていきますが、鉄琴上で右手と左手が交差、錯綜して、それだけでもハイテンションになってきませんか。
逸 見 あれれ、長谷川さん、ガムランのこと結構知ってるんだ。おっしゃる通り、一人一人も大変難しい。それがチーム全員でピタッと揃ったときって、やっぱり幸福感に満たされますよね。私たち深川の冨岡八幡様で定期的に発表会を持っていて、ガムランの楽器も八幡様に部屋をお借りして、そこで練習もするんです。
長谷川 練習は野外の方がいいんじゃないですか。遠慮なく、ガンガン鳴らしたいでしょうね。しかもバリに似た竹林で練習したくないですか。
逸 見 そ、それはどういうこと?
長谷川 ええ、お察しの通りです。正式に逸見さんのチームに演奏会の出演を申し込むとギャラが必要ですよね。でも、ボクたちにはお金がない。でも、お金がないからといって、こんな身近にガムランに携わっている方がいるのに諦めるってのは、なんとももったいない。だめでもともと、無理は承知、非礼も承知で頼むのですが、いかがでしょうか、ガムランのパワフルでスピリテュアルな音楽を畑で働く仲間に聴いてもらいた。そこで改めてのお願いですが、竹林に練習に来てくれませんかというお誘いなんです。できれば、きちっと演奏会風に衣装なんかも決めて。そんな練習を、私たちの第2回竹林コンサートとして紹介させていただく。いかがなものでしょうか。
逸 見 自分の一存では決められません。お返事はいましなくてはいけませんか。
長谷川 いえいえ、頭の隅に置いておいていただければそれで十分です。

 要するに出演のギャラは払えない。その代わりに、気持ちよく練習しにきていただける環境は整備する。本番さながらの練習を竹林で開いてもらう。なんともちゃっかりしたお願いを、仙台から東京駅まで移動する車中で必死にしたのでした。ああ、こんな無理な話って、そうそうないですよね。自分でもなんて厚かましいんだろうと、嫌になるくらいでした。

 こんな無理強いのお願いをして、数カ月が過ぎた頃、逸見さんから「okです」のmail。ああ、世の中、素敵な人に満ちあふれている!
 その後、日程を打ち合わせたりして、竹林コンサートが実現するのです。題して「薫風コンサート ガムランの調べ」。2008年5月18日(日)の13:00からの予定です。期待してください。
 これについてはより詳しいことが決まり次第、またここに載せますので、5月18日(日)は船橋まで、ぜひ来てください。

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↑おいしい野菜公園2007の実行委員の松本さんから、「そうと決まったからには、お知らせするポスターなりチラシが必要になりますよね。長谷川さん、さっそくですが、作ってくれませんか」と依頼され、逸見さんからいただいた写真をポスターに仕上げました。
by 2006awasaya | 2008-04-06 14:38 | 真剣!野良仕事


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