【真剣!野良仕事】[83=オクラ収穫の3日間]

2008.7.24(木)
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↑本日のお昼は一人前オクラ5本使用の豪華ランチ。右はダンナさま、左は奥さま仕様。

オクラ収穫の3日間報告

 暑中お見舞い申し上げます。

 7月21日、海の日の祝日。家でのんびりweb散歩をしていたら、ポーンとmail着信音。なんだろ?誰かのお誘いかしら。ブラウザーはサファリを使っている。迷惑メールの大半はストレートに迷惑メールボックスに収納され、まったくの新規mailか登録済みmailしか着信しないので、最近はなんとも静か。この機能は実に助かります。
 で、ポーンと着信音が鳴ったので、開けてみました。

 鷹島さんからの一斉mailで、内容は以下のようなもの。

本日、今年のオクラの初収穫がありました。
あす7月22日(火)より、毎朝6時頃から「山口の畑」で収穫します。
収穫作業のお手伝いできる方は、ご協力お願いします。
手袋、ハサミのある方はご持参お願いいたします。


 う〜ん、いよいよ収穫時期が来たか。今年もがんばろう! ついでに、生活のスタイルを夜型から朝型に変えるチャンス! いやいや、ついでにと言ったのは誤りで、本当は生活改善が真の目的で、早朝収穫がついで、なんです。
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↑山口の畑にて5月24日に種を播いたオクラの畝。畝の奥に新興住宅地が見える。一年前は更地だったが、いまは若い夫婦が多く住んでいるようだ。朝、7:30前後に保育園の送迎バスが停車して、子どもたちをピックアップしている。
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↑6月14日のオクラ生育状況。ぐんぐんと葉を広げている。
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↑7月12日のオクラ生育状況。花芽の勢いが素晴らしく、今にも花が咲きそう。順調な発育状況だ。
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↑7月22日。朝日を浴びながら収穫作業を開始。葉の色も実にいい。
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↑7月22日のオクラの畝。ハイビスカスに似たオクラの花があちこちに見える。茎も実も似たようなグリーンをしているので、オクラを探し出すだけで一仕事。

■7月22日(火)

 で、翌朝5時に起床し、新聞に眼を通し、大きめのコップで水を一杯飲み干し、小夏に見送られて家を出る。小夏と言うのは本年1月5日に生まれた豆柴のことで、人間はまだ就寝中。「気をつけていってらしてください」なんて小夏が言えるようになればいいのになあと、そんな希望を胸に、いつもの道を法定速度で運転して20分。がらがら道は走っていて気持ちがいい。フーガの技法をヴァルヒャのチェンバロで聞きながら5時40分に好人舍着。
 すると、ちょうど上原さんがチャリで到着。

上 原 あれれ、どしたの? こんなに朝早くに姿を見せるなんて。雨でも降るんじゃない?
長谷川 あはは。そろそろ雨が欲しい時期だろうと、それで少し早く来たんですが、見つかっちゃったら雨もダメか。本当はうずうずしてたの、今年も早くオクラ収穫がやりたくて。

 山口のオクラ畑は5月24日の時点で30畝に種をまき、翌翌週の6月7日に17畝を追加し、さらに道路側に沿って長い2畝を追加し、全部で47畝+ロング2畝。夏本番になると、収穫に追われるだろうな、という予感をみな持っていたけど、ついにその夏本番が到来!

 この日は大村さん夫妻、上原さん、山田勇一郎さん、飯島さん、ボクの6名。昼日中の強烈な太陽光とは違い、朝日を浴びての収穫作業。朝のさわやかな斜光を浴びての作業は気持ちがいいな。と言葉にした途端、眼鏡が曇り、顔も背中も汗みずく。
 ほぼ一年ぶりのオクラ収穫。たった一回、経験しただけだから偉そうなことは言えませんが、ウーン、なんだか今年のオクラは出来がよさそう。それはそうとボクは6畝やってヘトヘト状態。全身汗でぐっしょり。

 収穫後、好人舍に持ち帰って選別と袋詰めをしなくてはいけないのですが、収穫だけでボク、タイムアップ。
 後刻、飯島さんからの報告mail。
[6時前からの収穫、御苦労さま。初出荷は10本入り200袋でした。順調なスタートです。お日様のもとでオクラは懸命に働き出した模様です。飯島幸三郎]

 オクラの出荷規格寸法は70〜110mm。規格外の巨大なオクラをお土産にいただいてお先に失礼!

■7月23日(水)

 とにかく暑い! 道路はすいていて、正確に20分走って、朝5時30分に好人舍着。すでに気温は30度を越している。
 オクラ畑に行くと、すでに大村さんが収穫の手を休め、畝から顔を出して汗を拭っている。

大 村 なんだか昨日よりも暑いねえ。
長谷川 でもこうして畝の間から顔を出すだけで、ほんの少しの風があるから気持ちがいいですね。でも、しゃがんで作業をするから結局は暑さは同じですか。
大 村 上原さんが全身、かぶれたって言ってたよ、このオクラの産毛で。
長谷川 ボクも左手が痒くて痒くて。でも、今日も長袖シャツを着て来るの、忘れちゃって、Tシャツできちゃった。ああ、どうしよう。

 オクラの葉っぱって、意外なほど強張っていて、威張っている感じ。先っちょにトゲもはやしていて、コレが顔を撫でたり、振り向き様に眼元に触れたりして、結構痛い。しかも、茎と言わず葉と言わず、オクラの実と言わず、びっしりと産毛を鎧っていて、カユミの原因にもなる。
 手袋も必需品で、素手で作業をすると、産毛が指先に刺さって、腫れてくる感じ。それでかどうか、指先がヌルヌル、すべすべで指紋が無くなっている。

 今朝も東の畝から収穫を進める。
 一畝分を収穫した頃、軽トラの荷台に麦茶タンクを載せて飯島さんがすぐに現れ、すぐに山田さん、竜平さんも顔を見せる。水分補給はこの時期、絶対条件。
 それはそうと、こんな連日の収穫で、オクラは無くならないんだろうか。収穫作業をしながら、そんなことを飯島さんとおしゃべり。話題はオクラのことばかりでなく、転々と飛び跳ねて、コレが結構面白いが、肝心のオクラ関連の部分だけをここに再録。

長谷川 mailでは200袋2000本のオクラとありましたから、規格を超えた大きなオクラも会わせると3000本弱のオクラを収穫したことになりますよね。それで今朝はもう収穫できるオクラはないかなと思ったんですが、結構あるもんですね。
飯 島 すごい成長力だと思いますね。昨日、規格に届かない7センチ弱のオクラは丸一日で規格の大きさを超えて大きくなっちゃう。それに見落としたオクラも結構あるから、出荷できない巨大オクラをこんな手間を掛けて収穫している。考えただけでもおかしいこと。これからお日様がどんどん強くなるので、ますますロスが多くなる。まだ出盛りだから多少不揃いでも出荷できているけど、今後は見落としを少なくして、収穫作業に励みましょう。
長谷川 実は昨日は初日だってこともあって、きちんと規格の寸法を守っていなかったと反省してるんです。なぜ規格をきちんと守らなかったのかというと、規格ギリギリのオクラも一緒に収穫しちゃうと、翌日に収穫するオクラが無くなっちゃうんじゃないか、そんな独りよがりの素人考えがあって、それで多少大きめのオクラだけを収穫していたような気がしているんです。
飯 島 それじゃあ、だめだなあ。

 なんだか長谷川が叱責されているようなニュアンスですが、いつものように飯島さんの語調は柔らかなので、ご安心を。

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↑大村さんとボクを呼び寄せて、「お二人の収穫を終えた畝を見て回ったんですが、規格に適合するオクラがこんなにあったんです。バケツ一杯の幸せというとこですか」と破顔する飯島さん。絶句して「とほほ」と苦笑しつつ誤魔化す我ら二人。

長谷川 今後はきちんと寸法を見て収穫するようにします。それと、昨日は収穫したオクラをカゴに入れて作業を続けていましたので、カゴの底から土が入り込んで、せっかくきれいな状態で収穫したオクラを汚してしまったんです。このことを帰りがけに飯島さんに伝え、「明日からはカゴの底には新聞紙を敷いて、土地が入り込まないようにしませんか」と言いましたら、今日は収穫用のカゴがバケツに変わっていて、それだけでも昨年に比べて収穫作業が改良されたんじゃないかと、そんな風に思います。
飯 島 去年との差異の最も大きな点は畝の間隔を10センチ広げたことですかね。それだけで風通しも良く、お日様にもよく当たるし、収穫作業もラクになっていませんか。
長谷川 ええ、わずか10センチの差は大きいですね。

 こんなことをおしゃべりして、前日同様、収穫だけのお手伝いでリタイア。この日の収穫は前日より少なめ。夕方、飯島さんに電話で収量を確認したら、140袋とのことでした。

■7月24日(木)

 前日同様、車を好人舍に置いて畑へ。大村さんはいつも早いなあ。ひとしきり、朝のご挨拶を交わして作業に掛かる。夜中に大きな地震があって、結構長い時間揺れていたんだけど、家を出る時間に、なぜか新聞が届いていない。昨夜の地震がどこであったのか、気にかかる。

大 村 今朝も暑いですね。昨夜の地震、また岩手県だったということです。岩手もたいへんですね。
長谷川 内陸だったのですか。
大 村 いま、ラジオで聞いてるんだけど、三陸の方だって、震源は。

 そんな情報交換をしていると、飯島さん登場。松本さんも、山田さんも、竜平さんも顔を見せる。収穫作業は頭数が多いとはかどる。

 ここで、この3日間のお浚いをしておきましょう。

 昨年と今年で、どこがどれくらい改良されたのか。

 その一
 畝間を100センチから110センチに拡張したこと。この10センチの違いが畝の間を這って収穫しながら移動するのにラクになった。作業もラクになったけど、オクラにとっても風通しが良くなり、日が十分にさすようになり、生育に好都合。
 その二
 タネの植え付け方が丁寧。「丁寧と言うと去年はザツだったかと思われるといけないので、正確に言うと去年は浅播きだったという点。マルチの穴にアーリーファイブという品種のタネを2粒播きましたが、埋める深さは種の直径の3倍、だいたい1センチくらいにして、上から土を軽く押さえたと思います。コレを全員で確認しながら植えたのがよかった」と飯島さん。
 その三
 肥料が効いていること。畝を作る前に、肥やしをやったんだけど、それが効いてるようです。使った肥料はシチケンPK(ペレット)。この肥料の説明書には「リン酸と有機物を醗酵させることで、リン酸の吸収が良くなります。各種アミノ酸、ビタミン、核酸成長ホルモン等が多量に活性化し、多収のみでなく、味・品質・鮮度・栄養価・安全面を向上させます」とあり、それがいい結果に結びついてくれるといい。
 その四
 よく切れるハサミを使用。去年は各自持参のハサミでオクラ収穫をやったと思うんですが、誰かさんは茎の向こうに回した自分の指をハサミで切っちゃうなんてことがありました。今年のハサミは切れますから、誰かさん、十分に気をつけてください。*なんと、誰かさんて、ボクのことなんです。まったく迂闊でした。手袋をしていたから軽症で済んだんですが、今年のハサミはよく切れるから要注意!
 その五
 収穫用のカゴをバケツに代え、泥汚れを防いだこと。畝と畝の間に這いつくばって、イザリながら進んでいくので、腰がすぐに痛くなる。疲れてくる。すると、どうしても収穫用のカゴを地面に押し付けながら進むことになり、カゴの底から土が入り込み、たとえカゴの底に新聞紙を敷き詰めても、土が入り込み、せっかくきれいな状態で収穫しても汚してしまう。コレを避けるため、収穫用のカゴをバケツに変更。もっと背丈が高くなれば這いつくばらずに腰を伸ばした状態で収穫作業ができるので、再びカゴに持ち替えてもいいかもしれないが、ここ数週間はバケツの勝ち!
 その六
 収穫オクラの寸法を規格の70mm以上で統一。オクラの先っちょから蔕(へた)の片部分までの長さが70mm以上のものはすべて収穫する。ハサミには先端から70mmのところにガイドラインが引いてあり、ハサミを当てれば、規格品か、規格外かがすぐに分かる。
 その七
 収穫現場で化粧バサミを入れ、切り口をきれいにした。昨年は出荷調整作業の最中に切り直しをしていましたが、山田さんから「昨年、坂本さんと二人で収穫をした際、改めて切り直すのはふた手間になるので、それなら収穫する際に蔕(へた)の肩から10ミリにカットし、きれいに切り落とすようにすればいいんじゃないでしょうか」との発言があり、それで作業を徹底することにしましょうと意見一致。

 以上を収穫メンバー全員で厳守すれば、昨年以上の収穫が望めるはず。

 さて、本日も収穫だけのお手伝いで引き上げてきたのですが、なんと嬉しいことに、帰りがけにバケツ一杯の巨大オクラをお土産にいただいて、知り合いに配って回りました。
 そうこうするうちにお昼タイム。さっそく太めのソーメンに一人2本分のオクラを輪切りにスライスして散らし、甘辛に煮込んだ姿煮状態のオクラを3本載せ、缶詰のイワシの姿煮を載せ、さらに納豆を載せ、収穫を感謝しつつ、おいしくいただきました。バケツ一杯の幸せ感は夕方にいたるもまだあとを引いています。
 なお、オクラをスライスしながら気がついた。
 切り口が☆の形で、強烈な酸味が清々しいスターフルーツに似ているので、オクラも日本名を「真夏の星」あるいは「真夏のスターベジタブル」とでも改名したらもっと売れるかな。さあ、明日もがんばって早起きしよう。早起きはバケツ一杯のトク!
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↑上はわずかに寸法規格に撥ねられたオクラ。下は18センチはある巨大オクラ。でも、このままムシャムシャしても硬くない。
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↑オクラの寸法規格。
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↑これぞ日本名「真夏のスターベジタブル」。
by 2006awasaya | 2008-07-24 19:43 | 真剣!野良仕事


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