【真剣!野良仕事】[87=飼料用稲の栽培実験、途中経過]

2008.8.3(日)
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↑8月2日(土)の午前中、オクラ収穫と出荷作業を終え、息つく暇もなく飼料用米の田んぼへ移動。井上さんの車に乗せてもらい除草作業の現場に到着。さて、田んぼの向こうの方で何かやってる様子。何をやってるんでしょうか。少しずつ近寄ってみましょう。
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↑まだ何をやってるのか、よく分かりません。一面のグリーンの絨毯。むっとする湿度。遠くの森で蝉が鳴いています。一つ置いた隣の田んぼでウグイスが鳴いています。しかしながら、我々がいる田んぼ一帯は不気味なほどの静閑郷。人の気配で鳴りを鎮めているのか、それとも鳥や昆虫類がもともといないのか。
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↑なにか探し物をしているように見えますが、さて、何を捜しているのかしら。
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↑草ぼうぼうの中でイナゴ狩りかな?
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↑ウーン、そのとおり。筋蒔きにした籾が立派に成長中ですが、それ以上に雑草たちが成長中なので、雑草たちの中で健気に成育中の稲を捜していたんです。
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↑この作業にあたっていたメンバー。みな、異常に明るい顔をしているその理由が分からない! この暑さで頭をやられたのか?
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↑作業現場を背後から見ると、なるほど、筋蒔きにした稲がはっきりと分かる。こんなになる前に、草取り団を派遣しなくてはいけなかったんだ。後悔先に立たずか。
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↑除草作業をした区画としなかった区画の対比。除草作業をした区画の四隅にポールを立てて目印とする。

デホって、デホのことですわ。

 8月1日、飯島さんからメンバー全員へmail。内容は以下の通り。

明日は6時からオクラ収穫、9時より飼料用のお米の除草作業を行ないます。希望者は長靴着用。

 6月15日(日)、飼料用の稲栽培実験に着手しました。このことは[81=飼料用稲の栽培実験]で報告し、播種から22日目の7月5日(土)の途中経過も公開しましたが、さて、その最新状況はどうなっているのでしょうか。田んぼ用の長靴は持ち合わせていませんが、ごくふつうの長靴をはいて出掛けました。

 ところで、7月19日、八千代市ではラジコンヘリによる農薬の空中散布が行なわれ、アイガモ農法にチャレンジしている山田農場の山田さんが、アイガモ全員を飯島農園の竹林に避難させました。そのことは「アイガモ通信5号」で報告されていて、無差別な農薬の空中散布に、相当に憤っていました。憤って当たり前です。

「我々有機農業者の宝である害虫を食べてくれるクモやカエルやゲンゴロウももちろん死にます。我々人間が、個別に農薬を撒く手間を惜しむばかりにこんなことをして良いのでしょうか。病気が出ていない田んぼにも、直接関係のない水路やあぜ道にも、みな平等に農薬が振りまかれるのです」

 この山田農場のアイガモ農法による田んぼのすぐ近くで、飼料用米の栽培実験をしているから、その憤りはコチラも同じ。ラジコンヘリによる農薬散布で、我が飼料用田んぼにも等しく散布されたのですが、その2週間後、田んぼにはイナゴが元気よく飛び跳ねていました。ただし、昆虫類はイナゴだけしか確認されませんでした。見た目は不気味なほど虫の姿がない、長閑な田んぼ。

 写真で見てもらえばわかるとおり、除草作業をして来なかったので、稲なのか、雑草なのか、判然としません。田んぼ一枚すべての除草は到底無理なので、区画を5メートル×10メートルに限定して除草することにしました。いやはや、こうも雑草に覆われると、まるで休耕田と変わりがありません。

 除草作業を1時間ほどで切り上げました。お隣の田んぼに眼をやると、もうすでに花が咲いて受粉作業が完了し、籾は口を閉ざしています。
 飯島さんによると、「こうした状況を、『デホが出たぞ』って言うんです。穂が出たからデホ。漢字で書くと出穂。音読みでシュッスイって言うんでしょうが、我々は『デホが済んだよ』なんて言ってるんです。稲は日照時間の積算時間が一定時間に達すると、花が咲いて受粉し、結実となるので、このデホは大切な情報なんです」と説明してくれる。

 それにしても、デホってだれが言い出したんだろう。花が咲いたぞ、とか、穂が出たよ、と言えばいいのに、「デホ」とはね。
 いつか、司馬遼太郎先生が誰かとの対談で「タイジョウホウシンって言われて、しばらくの間わからなかった。漢字で書く『帯状疱疹』とタイジョウホウシンが結びつかなかった。『タイジョウ』を『オビジョウ』と発音すればまだわかるのに」と、そんなことを言っていた記憶があるが、それと似たような事例かも知れないなあ。「出穂」を無理に訓読みにしたり、音読みにしたりせず、ここは「穂が出たよ」と、挨拶言葉に近い感覚で情報交換したほうが素直そうだ。蛇足ながら。
by 2006awasaya | 2008-08-03 20:26 | 真剣!野良仕事


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