【真剣!野良仕事】[95=カブ4種に挑戦報告]

2008.12.13(土)
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↑球形部分がちょうど1センチ時代の本紅丸かぶ。もっと小さい時代もおしゃれな紅を茎に染めていて、なんとも可愛らしい。

肌理こまかな白き蕪

 塩漬けにした大振りのカブをぶ厚に切り、切れ込みを入れ、その中にこれも塩漬けにした薄切りのブリを挟み込み、細かに刻んだニンジンと米麹に漬け込み発酵させたナレ寿司がカブラ寿し。冬の北陸で上手いものと言ったら、やはりこれだな。カブは煮ても漬けものにしても独特の香りを失わない強情ぶりが好きで、遠い昔からバクバクいただきたいという意地汚さをかなえてやろうと、昨年、自分の区画でカブづくりに挑戦したのですが、見事に失敗。原因はアブラムシ、アオムシなどの虫たちでした。収穫時期を逃してしまったこともあって、光沢を放つ白い肌に、規則性のない我が儘勝手な傷跡を残し舐められ放題でした。

「よし、来年こそ、白く輝く肌理こまかなカブを作ってやるぞ」と、誓ったものでした。こうした恨みつらみが農業には大切なインセンティブになるのだと思うのです。そして今年の9月27日(土)、30センチほど深く掘り起こし、1メートル幅の畝を作り、金町小かぶ(サカタ)、黄金カブ(藤田)、早生の耐病ひかり(タキイ)、本紅丸かぶ(サカタ)の4種類を筋蒔きにしました。

 昨年初めてカブを作って分かったのですが、どのように成るのか実は知りませんでした。
 白く輝く球形部分が地中に隠れていて、引き抜く時には結構抵抗があるだろうな、数を引き抜くと腰にくるだろうなと、そんな風に思っていたんです。ちょうど氷山のように、海面に姿を現しているのが1で、海中に9という案配で球形の部分が土中にあるのだと思っていたんです。

 でも、成長を観察すると、球形部分の直径が1センチになっても5センチになっても8センチになっても、地中には潜り込まず、球形の底辺のわずかな部分で球形とその上に繁る葉を支えていたんです。

 球形の先っちょには細いヒゲのような根が球形部分の3〜5倍の長さでほそぼそと地球の中心を目指して伸びていて、この細腕で健気にも地上部分を支えていたのでした。このことが分かったとき、「ああ、ご苦労様」と労ったものでした。その健気ながんばりを摘んでしまうのは、神をも畏れぬ不敬かもと逡巡し、それで収穫時期が来ているとはいえ、もう少しその細腕で頑張ってもらい、もっともっと大きくなってもらおうじゃないのと、そんな理由で2週間置いてしまったら、虫たちに無惨にも舐められてしまったのです。

 飯島さんが言うには、「発芽から2週間くらい、球形部分が直径5ミリで大半を間引きし、間引いた若芽を味噌汁などの具としていただきながら、さらに直径1センチくらいになったら株の間隔を空けるように間引きし、以降、ほどほどの大きさになったカブから収穫するといいです」とアドバイスを受けた通りに栽培し、どうです、この輝かしきカブの姿。
 カブラ寿しは作れませんが、クリーム煮にして存分にいただきました。
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↑こんな風に4条の筋蒔きで畝を作りました。9月27日のこと。左から金町小かぶ(サカタ)、黄金カブ(藤田)、早生の耐病ひかり(タキイ)、本紅丸かぶ(サカタ)の4種類です。
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↑金町小かぶは裏の説明書を読むと小かぶの代表格で、直径8センチ、球に近い腰高で肉質は緻密、甘みと独特の風味が魅力とあります。その通りのカブが出来ました。ちょっと見えにくいのですが、袋の右の溝に見えるのが種で、色は焦げ茶色。
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↑黄金カブは表皮が美しい黄金のカブと説明がありますが、実際に育った黄金カブを食べて見ると、大根でした。カブはスライスしてサラダにして使うと美しいと書いてありますが、この点はその通りでした。種は黒に近い焦げ茶色。
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↑早生の耐病ひかりは種子に農薬がまぶしてあり、キラキラと輝くブルーの種でした。ウイルス病に強く、肌は純白で艶があり、鬆入りや根割れがしにくいと説明にあり、本当にその通りの手間いらずで期待通りの美味しいカブでした。
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↑本紅丸かぶは酢漬けと塩漬けでいただきました。種は茶系で濃淡ばらばら。
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↑一番左とその右となりの大きな玉が早生の耐病ひかりで直径10センチと8センチ、次の4つが金町小かぶ、黄色いのが黄金カブ、本紅丸かぶの順です。
by 2006awasaya | 2008-12-22 17:31 | 真剣!野良仕事


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