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【真剣!野良仕事】[25=畑の海苔]

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↑今年もいい笑顔で僕らを指導してくれる飯島さんです。軽トラの荷台で収穫されてきたブロッコリーの最終チェック。大きさ、虫食い、その他のチェックをしてから袋詰め。

畑の海苔とは?

 昨日1/6(土)は、前夜から急激に発達した寒冷前線の影響で、その猛々しさはまるで「冬の台風」。そのさま尋常ではなく、じっと家にこもっていました。田舎の学校の坂本さんとはmailのやり取りの中で「しばらく忙しくしていましてなかなか畑に出られませんでしたが、明日は、ブロッコリーの収穫のお手伝いに行きます。畑でお会いしましょう」なんて調子のいいことを言っておきながら、いざ出掛ける段に、風雨が強いことに怯んで、それで畑に出ませんでした。農家失格ですね。
 ところが一夜明けた本日1/7(日)は北京秋天のような高く青い蒼天。風邪気味の妻を気分転換にはもってこいと助手席に乗せて、畑へ出向くと、ちょうどそこに飯島さん。
 さっそくご挨拶。

長谷川 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
飯島 いえいえ、こちらこそ。本年もどうかよろしく。
長谷川 ところで、昨日は大変な天気でしたね。
飯島 ええ、すごい天気でしたね。それでも土砂降りの中、雨合羽を着て、8人くらい集まってくれたかな。みんなで収穫したんですわ。いい経験になったと思います。それで、収穫の後、好人舎に集まって、今後のこと、話し合ったんですわ。そう、2時間くらい話し合ったでしょうか。1/20(土)の寄り合いには、きちんとした報告と展望なんかが発表しようと思っていますが、それがもう具体的に話されてしまって、みなさん、熱いなあ。

 あれれ、あの風雨の中、田舎の学校の面々はきちんと収穫作業をこなしていたんですね。「注文があれば、天候がどうあれ、収穫して納品する。これが農家の基本」と、いつもいつも飯島さんが言っていたけど、まったく頭が下がります。ご苦労様。暮れに忘年会ならぬ「望年会」を九十九里のホテルにて敢行し、その報告もいまだ手付かずという負い目、さらに昨日の冬の台風に怯んだことなど、負い目ばかりを背負っての年明けとなってしまいましたが、田舎の学校の皆さま、本年もよろしくお願いいたします。

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↑田舎の学校のみなさん、昨日の風雨の中の収穫作業に引き続き、今日は穏やかな天気の中でブロッコリーの収穫です。

 さて、畑の様子を見に行っての帰りがけ、飯島さん宅でシマさんとお会いしました。
 ちょうど日だまりで洗濯物を乾している最中でした。

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↑飯島さん宅に新年のご挨拶にうかがったら、庭先の日だまりでちょうど洗濯物を乾しているシマさんがいらっしゃいました。そこで、ホンの短時間のおしゃべりで、新発見の大収穫!「畑の海苔」。実にすてきな表現ですね。

長谷川 シマさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
シマ 息子がいろいろとお世話になっておりまして、こちらこそよろしくお願いいたします。

 ひとわたり挨拶と近況報告を交わし、同行の妻・広子がお雑煮のことなど聞くに及んで、なんともすてきなフレーズに出会いましたので、それを紹介することにしましょう。

広子 ところで、船橋もこのあたりだとお正月のお雑煮、どんなふうにしていただくのでしょうか。
シマ そうねえ、とてもあっさりしてるんですよ。具は小松菜だけ。お澄ましでいただくんですが、仕上げに畑の海苔をパラパラッて振るんです。とってもいい香りなんです。
広子 え、畑の海苔っておっしゃいましたか?
シマ ええ、畑の海苔って私たちはそう呼んでいるんです。なんのことはない、大根の葉っぱを陰干しにし、それをパラパラッとね。香りが実にいいんです。ですから、ここらあたりのお雑煮は、その香りを楽しむお雑煮なんですね。
広子 大根の葉っぱって、すぐに黄色くなっちゃったりしますよね。
シマ ええ、すぐに変色しますが、陰干しならば緑のままなんです。
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↑道具置き場の奥の方に、こんな感じで陰干ししてありました。近くで見ると、葉を一本一本、丹念に結んで振り分けてありました。根気がいる仕事でも、平然とこなしているところが凄い。まったく頭、下がります。

 新年早々、シマさんのお元気そうなお顔も拝めたし、なんといってもシマさんとおしゃべりしていると、いろいろ教わることが多くて、全くありがたい。それにしても「畑の海苔」とは言い得て妙!本年もよろしくご指導ご教授お願い申し上げます。
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↑飯島家を守る豆柴のムク。漢字で書くと「無垢」。新年にふさわしく、きりっとしたいい表情。

飯島さんからの伝言
シマは説明しなかったかもしれませんが、割いてあるのです。そのまま乾しておいても乾きが悪いので、一本の葉を何本かに割いて乾してあるのです。シマにとっては当たり前のことですから、そのような細部はきっと説明を省いたのでしょうね。こんな小さなノウハウの塊が農業なんです。実際に体験してみないと分からないこと、たくさんあります。これは農業に限らず、他の産業でも、世代で受け継がれていくノウハウって、いろいろあって、気がついた時点で申し渡していくことがなによりも必要なんです。後継者がいないってことは、こうしたちょっとしたノウハウのバトンタッチができなくなるってことですね。都市近郊型の農業では特に、畑が荒れるし、問題山積なんですわ。この件、もっとお話したいところですが、とりあえず、そんなこんなで。
by 2006awasaya | 2007-01-07 13:07 | 真剣!野良仕事