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【真剣!野良仕事】[106=ガムランのステージ作り完了!あした天気になあれ]

2009.5.30(土)
ガムランコンサート用ステージ準備完了
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↑【真剣!野良仕事】[103=ちょっとずつガムラン! ステージ作り]で紹介した通り、設計図面通りに四角い土俵状の木材チップの上にコンパネを敷き詰めます。
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↑踏み固めたとはいえ、均一な平面になってはいません。そこで、部分部分のコンパネを引きはがしては、凸凹調製。
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↑こちらを調整すると、あちらも調製が必要となる。この調製作業をいい加減にする訳にはいかないから、しつこいくらい、引きはがしてはチップを足したり削ったり。
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↑この部分を最後に、凸凹調製は完了。
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↑凸凹調整した下層コンパネ上にもう一層コンパネを敷き詰める。
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↑雨が上がればここでボルトを締めて固定する予定だったが、固定作業は翌日にすることにする。
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↑雨天の作業、ご苦労様でした。

 5月30日(土)、小雨が降る中、翌日に控えたガムランコンサートのステージを11人の男性陣で仕上げました。作業内容は写真で見ていただいた通り、びしょびしょになりながら作業は完了しましたので、あした、5月31日(日)に深川バロン倶楽部出演のガムランコンサートが無事に開けるよう、関係者一同のアンチ雨乞いが天に通じることを祈っていますが、それはそれとして、こんなmailが前夜、飛び込んできましたので、披露させていただきます。

長谷川さん、ついにできました!! 洋式トイレ2つ用意しました。お待たせしました。

 なんだか、弾んだmailです。印刷方面ではクォーテーションマークのことを雨だれといいますが、それが二つもついています。雨天中止にならなければ、多少の小雨ならあり難いと思っている昨日今日の気分で行くと、二つ並びの感嘆符は集中豪雨クラスです。
 ところで、二連音符っぽい雨だれ付きの「ついにできました!!」のセンテンスについて、少し補足説明をする必要があるようです。これ、まったくの個人レベルの内容を含んでいますので。
 実はボク、かねがね、トイレが我慢できない体で、それは数年前の自動車事故に由来するのですが、直腸狭窄といって、直腸に弾力性がなくなり、便を溜める機能が極端に低下しているんです。小腸から大腸へと進んできた内容物が直腸にさしかかると、健常者はここで留め置かれ、弾力のあるゴム風船のように膨らんで、その膨らみの限界に達する前に脳にその状況を通達し、脳から便意というサインを下し、「ああ、トイレにいきたい」ということになる。それでトイレへと走るわけですが、トイレに通う回数も健常者に比べると遥かに多く、それでトイレにはひときわ注文が多いという訳です。好人舍の改善点は何かと飯島さんに問われるたびに、「清潔なトイレ環境を!」とお願いしてきたのです。健常者に比べ、お世話になる回数が遥かに多いだけに、できるだけきれいな場所で用を足したいと考えるのは、ごくごく自然な成り行きだと思いません?
 それが実現したのです。それが「ついにできました!! お待たせしました」という飯島さんのメッセージの重大な意味なのです。
 しかも、嬉しいことに2カ所です。ボク、クドいようですが、便意を催してから実行に移るまで、ほとんど時間差がないのです。だから、トイレが使用中だったりすると、絶望的な結末を迎えてしまうのです。2カ所あれば、この絶望的な結末を回避できる確率がぐんと向上するのは自明の理。ああ、不安なく日常生活を過ごせる幸せ! この上なき安心感で農人生活を送れる幸せ! 
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↑好人舍に設備された清潔なトイレ。こちらは新設のトイレで、いまや当たり前とはいえ、ウォシュレット付き。あ、いえ、シャワー付きと言ったかな。
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↑こちらは旧来のトイレながら、和式から洋式と変更されたトイレ。ただし、こちらにはウォシュレットなし。この二つのトイレとも、好人舍の一番奥。それにしても、明日のコンサートに間に合ってほんとうによかった! 飯島さん、ありがとうございました。
by 2006awasaya | 2009-05-30 23:15 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[105=パパイヤメロンの無駄のない食べ方]

2009.5.30(土)

食べ残しが多いと、気が滅入りますよね

 船橋にもメロン栽培に熟達した農家の方がいて、5月19日にパパイヤメロンを2つ、いただいた。小振りのラグビーボールのような形をしている。昔食べたプリンスメロンとほぼ同じ形。初めて聞く名前だったので、ネットで調べたら、宮崎県産は1つ3000円もする! おお! 高級フルーツ。いただいた時に、「食べごろは週末の5月24日(日)頃」とのことだったので、台所に無造作に放置。しかしながら、その日が近づくと、台所といわず、部屋中がいい香り。
 さっそく、普通のマスクメロンを食べるときと同じように、オシャレに三日月型に切り分けて、スプーンで掬いながら食べた。甘い! でも、表皮に近い部分はだいぶ残してしまって、なんだか勿体無い食べ方だった。こんな食べ方をしちゃいかん!
 そこで、残りのもう一つは、無駄のないようにこんな切り分け方をした。
 まずは巾40mm程度のリング状に切り分け、リングの表皮を桂剥きにし、中のタネを洗い出してから縦割りで10等分する。こうすると、不様な食べ残しもぐんと減り、しかも、タッパに保存しておくことも容易で、我ながら鼻が高い。今度は同じようなカッティングで、小玉スイカでも応用してみよう。
 と、ここまで書き進めて、そうそう、初物好きの芭蕉のことだから、きっとマクワウリのことも句にしているに違いないと、加藤楸邨先生の『芭蕉全句』の索引をパラパラして見たら、おお、さすがですね、食いしん坊の芭蕉らしい一句があるじゃないですか。

初真桑四つにやわらん輪に切らん

 目で、掌で、真桑瓜を撫で回しているじゃありませんか。四つに切り分けようか、輪っか状に切り分けようか、思案しています。でも、スイカみたいにかぶりついたんじゃないでしょうか。元禄2年、鐙屋(あぶみや)玉志亭にての句会で読んだとあります。季節も今とぴたりの6月。でも、つくずく、初物好きの芭蕉翁にこのパパイヤメロンを進めたい。この甘みをこの上なく甘味に表現してくれるでしょうね。

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↑パパイヤメロンを1/2に切ります。
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↑リング状に切ります。
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↑表皮を剥きます。
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↑中のタネを洗い出します。
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↑約10等分にカットします。
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↑おいしいからペロリですけど、甘さのことを考えたら、そうそうガツガツと食べるわけにもいきません。短冊状に切り分けたら、タッパに入れて冷蔵庫へ。毎日、少しずつ香りと甘さを楽しみつつ、いただきましょう
by 2006awasaya | 2009-05-30 22:22 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[104=落花生の煮豆]

2009.5.11(月)

シマさん直伝・落花生の煮豆

 5月2日(土)、ガムランのステージ関連整備を終え、自分の区画の手入れも済ませて、さて帰るとするかと、腰をさすりながらズボンについた土を払っていましたら飯島さんから電話。
「いま、どちら? まだ畑? それじゃあ、帰りがけに好人舍のテーブルに、シマの落花生をおいておきますからもって帰ってください」「え? シマさん作の落花生! ありがとうございます。それはそうと、飯島さんはこれからお出掛け?」「ええ、これからちょっと出掛けなくちゃならないんで。それじゃあ、今日はお疲れさまでした」。
 なにやら急いでお出かけしなくちゃいけない風。
「はい、忘れずに頂戴して帰ります」と返事をしたその直後に電話は切れた。
 余程に急いでいたんだろう。雰囲気としては、約束した時間をすでに30分はオーバーしている感じの気の急きよう。

 好人舍前の洗い場で、ツメの間に入り込んだ土をタワシでゴシゴシやりながら、ついでに両腕もそのタワシでゴシゴシ洗い、好人舍を覗くと、テーブルの上に落花生の包み。
 シマさん作の落花生。

 殻も剥き終わり、ふくふくと太った、桃色の甘皮にくるまった大粒の落花生です。形がいいのばかりを選り分けてあるので、本来は売り物用に取っておいたものなのではないのかしら。
 殻を剥くというか割るのが結構めんどうな作業で、一昨年、自分の区画で作った時には、水洗いしてから天日干しをして、殻を割って剥くまで、本気でめんどうだった思いがある。殻を割るだけでも一苦労なのだ。それで今年は落花生を作らなかったのです。とにかく、食べるところまでにいろいろしなくてはいけないことが多く、[19=落花生の収穫]では書きませんでしたが、こうした手間を掛けたものは、なべて、仇やおろそかにはできません。

 名状し難いふくふくとした幸福感を助手席に置いて帰宅し、早速に一握りをフライパンで炙っていただきました。これ以上炙ると甘皮が焦げちゃうので、火を止めて5分ほど放置。
 熱を帯びているフライパンからまだ冷めない落花生を一粒つまんで、口の中で転がしながら噛み締めると、カリカリの食感はまだなくて、少し硬めのギンナンを噛んだような弾力。
 それでもしばらく置くと、もうごく普通のカリカリ落花生。
 そうか、子ども時分に、少し湿気った落花生は捨てるなどせずに、火に炙って食べたっけなあと、父親が食べ残した落花生を火鉢に焙烙をかざしてコロコロ炙った記憶が結構鮮やかに甦ってくる。もう50年も前の記憶が、落花生独特の香りをともなって脳裏に映し出される。なんとも不思議な数瞬でした。

 それから1週間後の5月9日(土)に、畑に出る前に飯島家を覗いたら、作業小屋でシマさんがサツマイモを整理中。落花生のお礼かたがた、兼ねて聞きたいこともあって、ご挨拶に立ち寄りました。実際にはシマさんの脇に座り込んで。

 兼ねて聞きたいこととは、「成りものの味」について。
 例えばの話、ホウレンソウも小松菜も、いまではほとんど味に違いがなくなってきていて、目隠しテストでもやってみたら、味の違いはほとんど分からないんじゃないだろうか。ホウレンソウだと思って調理しているから、食べたときにホウレンソウの味がする。あるいは、スーパーの陳列棚に小松菜と書いてあるし、小松菜だと思って料理しているから小松菜の味が各人の記憶の襞から滲み出てきて、ああ、いま小松菜を食べているんだと、そんな思い込みの味覚で食べているのではないのだろうか。
 しかも困ったことに、味覚の記憶が年々あやふやになってきていて、保存形式についてwinではなんと言うのか分かりませんが、macで言うところの上書き保存と別名保存をボクの記憶装置自身が勝手に使い分けている風があり、野菜全般に関してはなんとか別名保存を心掛けて入るものの、こと味覚全般に関しては上書き保存で更新されていく傾向が見られ、まったく、時々の流行に流されっぱなしの見識なき味覚のママ。
 さらに、種苗メーカーさんの飽くなき企業努力の成果なんでしょうが、品種改良がここまで進んでくると、売れる品種に進化して、数年経つと、もはやこれが改良前の姿だったとは到底思えないほどの姿カタチになっていたりする。

 これらの事情で、記憶にとどめている「味覚全般」は日々更新され、上書き保存されているので、ボクの場合、相対評価となり、絶対評価は怪しいものになってしまっている。

 そこで、シマさんが出てくるって訳です。
 驚くことに、90歳を超してなお、矍鑠として農作業を続け、何を聞いても、即座に回答してくれるのです。記憶の引き出しがきれいに分類整理され、タグというか、インデックスの整理が余程に工夫されているんでしょうか、検索時間が文字通り、瞬く間、瞬時に言葉となって出て来るんです。

長谷川 たくさんいただいた落花生ですが、炙って食べるかピーナツ味噌にするかですが、それ以外に、どんな食べ方があるでしょうか。
シ マ 煮豆はやったこと、ありますか。ウズラ豆とかそら豆と同じように、一晩水につけておくんです。それで一煮立ちさせてから水を代え、弱火でコトコト、気長に煮るんです。昔は火鉢やコンロがありましたから、そこに置いておけば、やわらかな煮豆ができるでしょ。落花生はほんのり甘くなるように砂糖を入れて。同じ豆でも、落花生の煮豆はとってもおいしいですよ。
長谷川 いただいた状態で、つまり、甘皮がかぶった状態で煮続ければいいんでしょうか。
シ マ 皮がかぶった状態のほうがおいしいと思いますよ。おいしく煮るには、水を足すんじゃなく、水を代えること。味付けは最後にね。

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↑落花生の煮豆、作ってみました!圧力鍋で煮てみました。強火10分、冷却、水代え、強火10分、冷却、水代え、強火10分、水代え。その後、砂糖50g、味醂50cc、刻んだ昆布少々、しょうゆ少々、塩少々を入れ、強火で5分ののち、30分放置。落花生の風味は少しも薄れず、マシュマロのようにやわらかに煮上がりました。

長谷川 分かりました。帰ったら早速やってみます。圧力鍋を使えば、燃料代も節約できそうですしね。それから、もう一つ、お聞きしたかったことがあるんですが、よろしいでしょうか。野菜の味についてなんです。シマさんが農業を始められた頃のホウレンソウと、最近のホウレンソウとでは、どのような違いがありますか。
シ マ ぜんぜん別な種類の野菜だって感じですよ。私らが若い時分のレンソウは根元が赤くて、それは甘みが強かったんですよ。いまのレンソウはその甘みがほとんどありませんよ。ですからレンソウって感じがしないんです。
長谷川 そんなにも違うものでしょうか。
シ マ まったくといっていいほど違いますよ。
長谷川 肥料の関係でしょうか、それともタネの関係でしょうか。
シ マ 昔は自分でタネを取っていましたから、自分のおいしいなと思うレンソウができたように思いますよ。いまではタネ屋さんのタネを買って播いていますから、みんな同じような味のレンソウになっちゃうんですよ。仕方ない話ですが。肥料の関係はあるのかないのか、それはよく分かりません。
長谷川 その肥料のことですが、堆肥はもちろん自分で作っていたんですよね。
シ マ ええ、いろいろな種類の落ち葉を集めて積んでおくだけだったですが、やはりクヌギの葉が一番多かったようです。先日、孫が作業小屋の整理をしていて、木製の桶を見つけてきたんです。きれいに洗ってもとに戻してもらいましたが、あの桶で肥やしを両天秤に振り分けて運んだものなんです。ずいぶん重いものですが、昔の人は平気で担いだもんです。
長谷川 ボクも子ども時分に誤って肥だめに落ちた覚えがあるんです。でも、幸い、発酵が進んでいる肥だめだったので、恐れていたほどのニオイはしませんでした。肥だめの近くに小川が流れていて、そこでジャブジャブと水遊びをしている風を装いながら、汚れを洗い流した覚えがあります。

 野菜の味から化学肥料を初めて使った時の話、肥溜めの話から汲み取りの話まで、昨日のことのようなリアリティーで盛り上がってしまいましたが、そんな話をシマさんとしていましたら、さらに昔のことが次々に思い出されて来るのです。
 四国香川の満濃池のユルヌキとでも言ったらいいんでしょうか、記憶のため池の栓が抜かれ、池の底に淀んでいた50年前の記憶が一気に噴出してくるのです。
 これには少々困りました。意外といってはなんですが、シマさんはおしゃべりもうまいけど、本当は聞き上手なんですね。ボクが一方的におしゃべりしそうな雰囲気になっています。本末転倒も甚だしい限りです。用事を思い出したことにして、作業小屋を辞しました。
 畑は道を挟んだ向かいに広がっています。区画の隅にベンチがあり、そこで吹き出してくる昔を解放することにしました。

 その頃は江戸川区小岩に住んでいて、いまは蔵前橋通りと言いますが、当時は改正道路と言いました。幅の広い道路で、家はその道路に面していました。毎年秋が過ぎた頃に、三輪トラックに肥え桶をいっぱい積んで、農家のおじさんが汲み取りにきてくれたものです。その日はとにかくニオイがきつくて、なかなか家に帰りたくありませんでした。家中があのニオイで充満していましたので。それで近所をふらつき、もうニオイも薄らいでいる頃だろうし、腹ぺこも我慢ができなくなったので帰ってみると、いきなり帰りが遅いときつく叱られました。だって、あのニオイがイヤなんだもんと返事をしたら、ふだんは優しい母が急に真顔になったと思った次の瞬間、平手で左の頬を張られました。「自分で汲み取りをしたこともなく、全部人任せのお前に、汲み取りにきてくれる農家の方のご苦労など分かるはずもないが、まさかにそんなことを平気で言う子だとは。そんなことを言う子に育てた覚えはない。今すぐにこの家を出て行きなさい。とっとと出て行きなさい」と。余りにも冷静な母の語調にびっくりもし、叩かれた頬もひりひりと痛く、頬をかばいながらメソメソしていたら、そのメソメソした仕草が男らしくないといって、もう片方の頬にも平手が飛んできました。
 結局、ぐずぐずと泣き崩れたまま寝入ってしまい、目を覚ましたら朝です。あんなに心細い面持ちで迎えた朝もありません。どんな顔をして朝の挨拶をしたらいいのか、それよりも、まだこの家の子でいていいのだろうか。そんな拠り所のない不安を抱えながら、薄目を開けて台所を伺うと、いつも通りの朝の支度をしている母が目に入りました。
 ボクから声をかける度胸も勇気も気概もないまま、母に声かけしてもらいたくて、不自然にならない程度に空咳をするのですが、視線すら投げてくれません。ああ、まだ怒っているんだ。いや待てよ、それ以上に失望しているんだ、不甲斐ない息子になってしまったことを。あるいは、お前は江戸川の土手に捨てられていたのを拾ってきたんだぞと、いつか兄から聞かされたことがあったのですが、アレはやはり本当のことだったのか。これから家を出て行かなくてはならないんだ。

 父がボクの空咳を聞きつけて、叱られた理由を説明させられ、『それはお前がわるい。悪いってことが分かったらお母さんのところにいっしょに謝まりにいってあげるが、どうする?』と取りなしてもらい、長谷川の家の人間として50年を過ごし今日に至ります。
 取り留めのない文章になってしまいましたが、飯島家の「肥え桶」がさまざまな記憶を漂わせつつ出現したように、シマさんとおしゃべりしている最中に担ぎ出された「汲み取り」という言葉が、ボクの記憶のため池に長く長く溜め置かれたあの恥ずかしい朝の記憶を汲み上げ、怠惰で傲慢な最近のボクに鞭を当てにきたのかもしれません。
by 2006awasaya | 2009-05-12 22:08 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[103=ちょっとずつステージ作り]

2009.5.5(火)

ガムランのステージ作り

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↑ガムランステージの設計図。赤い点線が下層のコンパネ。スミの実線が上層のコンパネ配置図。
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↑下層のコンパネはこんな配置で並べる。
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↑コンパネのカット図面。「カットするだけでも大変そうですね」と、飯島さんと渋谷にキングコーンというへんてこなドキュメンタリーを見に行った帰り、おたずねしたら、「たいした手間はかかりません」とのお返事。でも、作業当日、設計図面通りにカッチングされたコンパネが見当たりませんでした。
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↑作業スケジュール通り、大型トラックが竹林に入ってきて、ステージ近くに木材チップ3トンを搬入。
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↑ステージ予定地に木材チップを降ろしたところ。湯気が見えますか。発酵していて、手を突っ込むと熱いくらいでした。
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↑森の匂いに包まれながら、木材チップを鍬やフークでならし作業。
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↑とにかく物凄い量の木材チップ。あらかじめ張り巡らせてあった縄張りに従い、ならし作業中のメンバー。
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↑四角い土俵のようなステージ土台が完成。汗を脱ぐうまえに記念撮影。
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↑設計図ではカッティングされたコンパネを使わなくてはなりませんが、生憎それがないので、とにかく敷き詰めながら試行錯誤中のひとこま。土台となる木材チップがやわらかいので、人一人がコンパネの一方の端に乗ると、片方が浮いてしまう。土台の踏み固めも相当時間をかけなくては行けないことがわかりました。このテスト中に、2層から3層構造案が浮上。
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↑本日2度目の木材チップ搬入。
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↑この日の作業が完了した晩、鷹島さんから送られてきた3層構造の設計図面。ブルーラインが下層、レッドラインが中層、ブラックラインが上層。この図面を見ながら、エクセルをもっと練習しなくてはと思いました。
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↑この設計図面通りステージが完成すれば、昨年同様、こんな記念写真を撮って慰労会へなだれ込めるんですが、さて、乞うご期待。

 4月9日、メンバーの坂本さんから、ガムランコンサートのステージ作りの件で連絡mailあり。作業はゴールデンウイークの中日、5月2日(土)に実施したい旨。

 ステージは木材チップを約3トン搬入。その木材チップを平坦にならし、その上に180センチ90センチの黄色い化粧木板のコンパネ24枚を2枚重ねで作ります。コンパネとはコンクリートパネルの短縮呼称で、鉄筋鉄骨建築現場などでよく見掛ける建築資材の一種です。1枚1000〜1500円くらいでしょうか。

 昨年のステージは角材をステージ予定地に組み、その角材を土台にして、その上にコンパネを並べ、コンパネ周囲をボルトで土台の角材に固定。継ぎ目にガムテープを貼って段差をなくし、摺り足で踊る踊り手が、軽快に動けるように作ったのです。

 今年は土台となる角材骨組みを使用せずに、ステージ予定地に木材チップを敷き詰め、そのソフトな土台にコンパネを2層に敷き詰めることにしました。木材チップは坂本さんの担当で、製材所で余ったり廃棄処分にされるチップをいただいてきてくれます。設計は鷹島さんで、考え方は下層には半幅にカットしたコンパネを敷き、上層に敷くコンパネの継ぎ目が下層のコンパネの継ぎ目と重ならないようにすること。上下で継ぎ目が重ならなければ、ステージ面はフラットに保たれるという狙いです。その設計図面がメンバーにmailで配布されました。

 ボクは設計図面の内容よりも、mailで送られてきた設計図がエクセルでできていたことに感動。そうか、エクセルって、表計算だけじゃなく、こんなこともできるんだと、むしろそのほうが面白かったので、その旨、鷹島さんに「エクセルって、すごいすごい」なんて返信してしまいました。

 作業当日、指定時間通りに木材チップが大型トラックで運ばれてきて、指定場所にどどっと降ろされ、メンバーで一斉にならし始めました。木材チップは発酵していて、湯気を上げています。手で触ると熱いくらい温度が上昇しています。フィトンチッドの匂いでしょうか、森の匂いを嗅ぎながら鍬をもったりホークをもったり大型のバケツに掻き入れたりしながら、縄張りに従って均一にならすこと約1時間。左の角が低いだの、中央がへこんで凹レンズみたいだと言い合いながら、一応、四角い土俵のようなステージが出来上がりました。

 さて、鷹島さんの設計図通りにコンパネを敷いてみようと言うことになりましたが、半幅にカットしたコンパネが見当たりません。仕方がないので、上下2層に重ねるだけは重ねて見ようと言うことになり、設計図面通りに並べたところ、基本的な縄張りが寸法違い!狭いんです。しかも、上下2層で並べてみると、下に敷き詰めた木材チップがふかふかしていて、ガムテープだけでは固定できないことが分かりました。

 あれやこれや試行錯誤の末、角材を土台としない方式では2層構造では保たないこと、もう1層追加して3層構造でやれば、重量80kgのバロンがステージ狭しと踊り回り、どたんどたんと見栄を切っても大丈夫な堅固を保持できることが分かり、「それじゃあ、今年は豪勢に3層構造でやってみましょう」ということに意見が一致。1層で4×6の24枚を使うので、72枚のコンパネが必要。現状で24枚はあるので、48枚を新規で購入ということになりました。

 そうと決まったら、ステージと好人舍を結ぶ花道にも木材チップを敷き、さらに段差をなくす改良工事をしようということになり、追加の木材チップをさらに3トン、搬入の手配を坂本さんがしてくれて、待つこと1時間、大型トラックに積み込まれた3トンの木材チップを要所要所に再配分。もう土木工事の様相です。やがて左右10m奥行き8mのステージ土台が完成。ガムランコンサート2週間前に3層コンパネを敷き詰めるという段取りを確認して、この日は散会。

 昨年同様、素晴らしいガムランコンサートが開催できるよう頑張りますね。

 ところで、ゴールデンウイーク中の5/5に、深川バロン倶楽部の逸見さんが会場を下見に来てくれたそうで、
「ぶらり飯島農園に行ってきました。残念ながら、どなたも来ていなくて、舞台だけ拝見させて頂きました。昨年より緑が深く、良い感じになっていますね。」と、伝言メールがありました。
 決まり文句で済みませんが、昨年同様、今年もよろしくお願いいたします!
by 2006awasaya | 2009-05-05 17:42 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[102=今年のガムランのポスター]

2009.5.2(土)

今年のガムランのポスター
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↑これが今年のガムランコンサートのポスターです。昨年のガムランコンサートでひときわ大きな拍手をもらった「ルジャン」。6人の踊り手が美しかった! 神殿に祈りを捧げにいく時の曲だそうです。

 今年のガムランコンサートは、田植えの関係で5月31日(日)になりました。全国各地にある農村歌舞伎も、その年の天候や人手、水量などの様子を見ながら実施日を決めているのと同様、竹林コンサートも、田植えのスケジュールに合わせて日取りを決めていくなんて、農村本来の在りようを示しているようでいいものですね。そこで時間を掛けてポスターを作りました。
 昨年のガムランコンサートで撮影した「ルジャン」を使い、踊り手以外を放射状にぼかし処理してみたんです。フォトショップはいつまでたってもヘタクソで、踊り手の輪郭をもっときれいに正確にトレースすると、ぼけ足のラインがシャキッと浮かび上がって来るはずなんですが、「フォトショップはどうも難しいソフトだ」と思い込んでいるものですから、輪郭がきれいにトレースできていません。まだまだ努力が足りませんね。
 でも、自分で言うのもナンですが、今年のポスターは意外といい感じでした。深川バロン倶楽部の逸見さんからも「いい感じですね」なんてお褒めのmailをいただきました。
 曲目も決まりました。

 11:00の会場を待って、午前中はリハーサルを兼ねた、ワークショップ。
 13:15から以下の曲が奏されます。

【レンケル】前奏曲です。会場に来ていただいた聴衆に対しての、「これからガムランのコンサートが始まります」という挨拶のような曲です。踊りはなく、器楽の曲です。

【パニャンブラマ】歓迎の踊りです。ボコール(花かご)を手にした女性6名による優雅な踊りで、曲の後半には、その場を浄め、歓迎の意味をこめてお花をまきます。

【ジャッウック】男性の踊り手がトペン(仮面)をつけて踊ります。ジャッウックとは「イタズラな森の精」という意味で、おどけた所作で客席を沸かせます。踊り手はバリ人のコマン氏です。コンサート前のワークショップでバリ舞踊の基本的な動きの説明があります。

【ジャグール】バリ島に伝わる獅子の姿をした聖獣・バロンを迎えるための器楽の曲です。

【テレック・ジャッウック】神テレックと悪魔ジャッウックとの戦いの踊りです。メロディーが美しいので、とても人気のある曲です。

【バロン】聖獣・バロンの踊りで、バリ・ヒンドゥーでは善の側に棲み、悪を代表する魔女ランダと対局をなしています。動物の皮と編んだ竹で作った重量80kgというバロンを2人で担ぎ、踊ります。ワークショップでは、バロンに入ったり、かぶったりする体験タイムも用意しています。

【ジョゲ】宴会芸の一種です。日本ではガムランコンサートの合間に、女性の踊り手が客席に入り、ステージでいっしょに踊ろうと、老若男女を問わず手を差し伸べて誘います。指名されたらニコニコ顔でステージに上がってください。踊り手の所作を真似するだけで、十分に楽しめますよ。

 交通不便な田舎ですが、どうか、お誘い合わせの上、見に来てください。
 でも、誠に残念なのは、この日、親戚に結婚式があり、そちらに出席。企画した本人が現場にいられないとは。ああ、人生同様、ったく思い通りには行かないものですね。

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↑会場周辺には駐車場がありません。申し訳ありませんが、できるだけバスでご来場ください。
by 2006awasaya | 2009-05-02 20:48 | 真剣!野良仕事