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【真剣!野良仕事】[138=お米の話(15)]

2010.10.26(火)
ついに自作新米を賞味! 極品でした
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↑我が分け前のお米だと思うと、嬉しくて、思わず破顔。最近、畑や田んぼ以外でこんなに気分よく笑ってないなあ。
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↑これが玄米。さっそくお米屋さんに持ち込んで5kg200円で精米してもらいました。びっくりするほどツヤツヤで、ピカピカした極品のご飯。もちろん、三角おにぎりの塩結びでいただきました。そうそう、十六島(うっぷるい)海苔を片面に乗せて。

 10月10日、インストラクターの鷹島さんからmailを受信。
「1反で収穫したコシヒカリの各自の配布量が決定しましたのでご連絡いたします。収穫量は、玄米で282kgでした。その中から、地代として60kg、乾燥籾すり代として20kgを引いて、202kgの玄米を各自に配分することにいたしました。また、0.5反で作ったミルキークィーンについては、別途、乾燥籾すり後決定いたします」

 おお、ついに食べて実感できるところまできたか。はて、どんな味だろう。
 最近は精白米ではなく、近所のお米屋さんで玄米を5分から7分に精米してもらい、それを食べているので、味噌汁をかけたような炊き上がりのご飯なんです。せめて自分で作ったお米ぐらいは真っ白な銀シャリで食べたい!
 そこで、お米屋さんに持っていき、5キロだけ精白にしてもらったんです。
 なんと、炊きあがりはピカピカと輝いていました。うまい米でした。
 米作りの仲間を募るに際し、「1反の田んぼから7俵前後の米ができ、うち1俵は田んぼ借用のお礼として地主さんへお礼しますから、6俵はできます。1俵のお米は重さで表すと約60kgですから、1反ではその6倍の360kgの収量です。これを参加人数で割ると、例えば10名の参加者があったとして、36kgはゆうに我がものにできるんですが、参加しませんか?」と。
 ところが、今夏のこの暑さ。目標360kgが現実には280kgの収量しかなかった。ボクの分け前は20kg。
 ところがです。今日、山田農場の山田さんのブログを見ていたら、なんと昨年の1/3の収量しかなかったと書いてあるではありませんか。今夏はプロにとってもそれほど過酷な米作り環境だったのですね。目標の7割を収穫で来ただけでも善しとしよう。
by 2006awasaya | 2010-10-26 21:18 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[137=お米の話(14)]

2010.10.11(月)
来年はレンゲに期待

 稲刈り、天日干し、脱穀、そして玄米での収穫分配で「はじめての米作り」は締めくくりとなります。
 その反省会をかねた打ち上げで、来年への取り組みについての話し合いを持ちたいと思いますが、暑いさなか、草取りに追い回された思いから、どうしても田んぼにレンゲを播いて地力をアップし、雑草対策の下準備をしておきたい、これくらいをしておけば、来年の雑草対策がぐっと楽になるはず。そんな思いもあってレンゲについて下調べをしていました。

【レンゲ農法とは】
 稲刈り終了後に、レンゲを播き、肥料の効果と除草の効果を期待するのがいわゆる「レンゲ農法」です。レンゲ栽培の狙いは根粒バクテリアによる土壌改良ですが、雑草抑制の効果もあるようです。
 秋に土とまぜてレンゲを播き、地方により時期には違いがありますが、船橋とほぼ同じ地域の我孫子では4月下旬、レンゲがひざぐらいの高さになった頃、地面から刈り取ります。
 レンゲが枯れて、地表でレンゲが分解することにより、雑草の種が発芽するための酸素を奪います。長谷川のブログ「真剣!野良仕事」の[123=お米の話(5)]でも報告した通りですが、6月10日時点でわれわれはすでに草取りに辟易、田植えからほぼ1カ月が経過した時点での除草が、このレンゲ農法でクリアーできれば、来年はずっとラクに田んぼを見守ることができそうです。
 また、併せて、この作業をすることで、水面にアクのようなものが浮いて、光をさえぎりヒエの発生を抑える効果もあると、報告されています。
【もう一つのレンゲ農法】
 もう一つ、香川県辺りの報告ですが、収穫後にレンゲを播き、5月上旬に、花が咲いたレンゲを地面の位置で刈り取り、枯れ草となったレンゲを一気にスキ込み、ゴロ土になるようにします。5月中旬の田植え1週間前に水を入れて、代掻きはしないそうです。
 ゴロ土のままで、田植えをするので田植え作業がラクになり、健康なイネが育つという報告もあります。
 また、レンゲの生える中に不耕起直播して乾田期除草剤を使わないですむ方法、レンゲが枯れないうちに水を入れ、強力な有機酸を出させて雑草を枯死させるというものです。ただしレンゲは湿害に弱く、不耕起では連作障害が起きかねず、アルファルファタコゾウムシが大発生するなど難点があるそうです。善きことばかりを喧伝しないところが、伝統的なレンゲ農法のすてきなところと思います。
【レンゲのパワー】
 窒素を固定する根粒菌の働きで、レンゲの根には球形の根粒がつきます。レンゲの窒素固定力は強大で10cmの生育でおよそ10アール 4〜5kg の窒素を供給しているそうです。
 また、休耕田の雑草防止策にもなるということです。
 
 レンゲの効用などについて、インストラクターの鷹島さんと飯島さんにしゃべりかけ、なんとか取り上げてもらおうとボクなりの努力を重ねていました。飯島さんが地主さんに借りている田んぼのことです。たとえ草取りが辛かったからといって、そうそうこちらの思いを通すわけにはいきません。
 飯島さんの顔色をうかがいながら、少しずつ、情に訴えてでもレンゲを播いてみたい。来春、一反だけでもレンゲの花を一面に咲かせたい。レンゲの花を愛でながら、お弁当を広げてもいいし、天を仰いで寝転がってもいい。のどかな気分で再びお米作りをスタートしたい。そんな想念を汗だくの除草作業中に夢想していたんです。
 とりあえずネット上の「サカタのタネ」でレンゲの種を1キロ買ってみました。飯島さんにレンゲ播きを断られても、自分の区画や自宅の裏庭にでも播いて、花を愛で、併せて雑草対策にしてもよいと考えていました。

 仕事の都合でいすみ市の観光協会を訪ねた折、毎年行われている春の定例行事「レンゲ祭り」の会場がどの辺りにあり、どのような段取りで祭りの日を迎えるのかについて質問したところ、係の人は申し訳なさそうな表情を浮かべて、「来年からのレンゲ祭りは中止となったのです。申し訳ありません」と頭を下げられてしまいました。
 これは事件です。その週の週末、この件を飯島さんと立ち話をした折、報告したんです。

長谷川 つい先日、確認したのですが、来年から『いすみのレンゲ祭り』が中止になったそうです。レンゲ祭りは房総半島全域で認知されている春の祭りで、菜の花同様、首都圏全域でも広く知られていますが、残念なことに来春から中止だそうです。
飯 島 え?なんで中止なんだろう
長谷川 主催する市もいすみ鉄道も、財政的にきついという話でした。

 そんな会話を交わして数日後のことです。
飯 島 レンゲの花が見られなくなったら淋しかろうし、せめて1反とはいえ、我が方の田んぼ一面、レンゲの花で覆い尽くすっていうのもいいなあ。レンゲの種まき、やってみましょうか。
長谷川 実はボク、そんなふうに飯島さんが賛成してくれることを見越して、レンゲの種を購入してしまったんです。レンゲ袋の説明書によると、1反で4キロが目安とありましたので、追加で3キロほど購入してしまったんです。いつでも播ける準備はできています。田んぼの具合などを見て、実行の日にちをご連絡ください。

 以上のようなおしゃべりがあって後、10月11日にレンゲの種まきとなったのでした。その様子は以下の写真で報告します。
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↑トラクターで1反の田んぼを整地する猪股さん。この方、ハーベスターやトラクターの運転はプロ並み。どこで習ったんだろう。我らの羨望のまなざしを浴びる。その正確な運転ぶりを見守るのは飯島さんと阿川さん。
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↑トラクターで整地をすませた後、1反を8等分し、1/8の各区画担当を決める。4キロのレンゲの種も8等分し、花咲か爺さんもかくやとばかり、丁寧に均等に種をまく。種まきをすませたら、箒で薄く土を被せる。
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↑種まきをした1週間後、うっすらと発芽したレンゲ。
by 2006awasaya | 2010-10-25 17:57 | 真剣!野良仕事

【真剣!野良仕事】[136=おいしいものは母の手から]

2010.10.3(日)
巨大な「未熟」をおいしくいただく

 10月2日(土)、ダイコンの間引きをしようと少し遅めに畑にいきました。タネ播き時、タネ袋には1穴に3〜4粒とありましたので、万一を考え5〜6粒を播いてしまい、発芽率はほぼ100%。播いたタネの数だけ、発芽しています。双葉から本葉に替わっていて、しっかりした本葉だけを3本残し、他を間引きます。
 この間引きを終えた頃、坂本さんから「おおまさり、1株、もってかない」と、うれしいお誘い。
 昨年もこのジャンボ落花生「おおまさり」を作っていて、今年は前年の栽培上の問題点を克服する2回目のトライアル。ご本人も結構満足な出来だとか。

 ところで、「おおまさり」については、千葉県農林総合研究センターの主任研究員・清島浩之さんの研究論文「極大粒・良食味なゆで豆用落花生品種『おおまさり』の育成について」が公開されているので、そちらを見てください。栽培についての問題点、食味、成分分析など、見事なレポートです。

 このレポートを見ていてボクが面白く感じたのは「おおまさり」の系譜。人の家系でいうところの母系社会そのものです。CMのキャッチコピーに「おいしいものは母の手から」でしたか、「美しきものは母からもらう」でしたか、正確性を欠きますが、落花生の系譜も、優れた長所は母から受け継いでいるようです。
 エダマメなど完熟する前に茹でていただく調理法の仲間入りを果たした落花生ですが、この「おおまさり」は開発時点ですでに大きさだけではなく、食味でも、茹で豆用のトップブランドを目指していたようです。とはいえ、ローストしてカリカリ状態でいただく従来通りの香り高い落花生の代表品種「千葉半立」が3代前にいるのです。そこが母系社会と感じた所以です。

 坂本さんからいただいた1株からどれくらいの収量があるのか。
 きちんと調べて報告しないと、「調べ魔」のような坂本さんのこと、いい加減な「ありがとう」などの返事で澄まし顔をしていると、機嫌を損ねてしまうかもしれません。以下に写真を添えましたので、見てください。まだ水洗いを済ませたばかりですが、1株で1253gでした。この収量から大粒だけを選別しても800gは優にありました。来年もぜひ、チャレンジして、もっともっと良品の収量をあげて、また、「一株、もってかない!」と声をかけてください。よろしくお願いいたします。
 

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↑坂本さんからいただいた「おおまさり」1株です。
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↑脱穀が済んだ「おおまさり」です。
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↑「おおまさり」の拡大写真です。右上にグリーンの莢が見えますが、これ、何だと思います? いたずらが大好きな大村さんが超未熟なニガウリを「珍種のおおまさり、見つけたよ」と持ってきてくれたものです。我らが飯島農園には、ジョーク好きの不思議な人が多いんです。
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↑デジタル秤で計量すると、1253gありました。
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↑家に帰って、2/3をさっそく近所に配り、のこり1/3を茹でると、どんぶり鉢に山盛りでした。写真に撮ると、ごく平均的な2粒入りの莢で50〜60mm。1粒の莢でも30mmはありました。ちなみに、茹で方ですが、ボクは海水に近い濃度の塩水で茹でますが、普通のお鍋で茹でると40〜50分かかるのです。そこで、圧力鍋があれば10分でokです。冷めるのが待ちきれないほど、おいしいんです。上品な甘納豆をいただいている気分です。
by 2006awasaya | 2010-10-03 18:21 | 真剣!野良仕事