【隠された世界】

 知り合いの農家に「船橋の近くに鎮守の森がまだ残っていない?」と尋ねたら、
「農業を重点的にやっている地区なら、まだまだあるんじゃないの」ということでしたが、その方にとっては当たり前すぎて話を別方面へ誘導したがっている。
 で、成り行きに任せておしゃべりをしていたら、意外な方向へ。
「鎮守の森に関係した話じゃないと聞かない?」
「そんなこともないけど」
「鎮守さまではなくて、権現さまって言う集まりが年に一回あるんだ」
「なにそれ?」
「なにそれって、農家の奥様が年に一回、おしゃべりをする会なんだ」
「なあんだ、年に一回ね、おしゃべりをね」
「そう、女だけの秘密のおしゃべり集会。ここで聞いた話しゃべった話は他言無用と言うキツい縛りというか、掟があって、お話の内容は夫婦の愛の話」
「ウソでしょ」
「嘘みたいなほんとの話。だから、ぼくら男はなんも知らないのよ、この集会の内容については。昔からあった集会なんだと思うんだけど、そんな集まりが地域の隠れた絆だったりして」
 少なくとも、都会にはなかったような気がする、この手の集まりは。明るい農村の、その明るさは案外、こんな情報披露にあったのかも。
 そんなおしゃべりをした翌日、海も山もある船橋の山の中を車で走っていたら、ギョ! 大きなタブの木の根元に、こんな道祖神がおまつりされていた。ウソのようなほんとの世界への目印? 
 ああ、まだ異次元の入口は探せば見つかるのだと安堵した。
(hasegawa)
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# by 2006awasaya | 2006-03-15 10:02 | 船橋

【関東の富士見百景〜「ふなばし三番瀬海浜公園」】

 2006.3.11(土)、余りにも気持ちよく晴れた朝。なんだか家の中で朝食をとるのがもったいない爽やかな朝。近所のパン屋さんでパンを買った足で海浜公園へ行った。車で10分も走れば、三番瀬海浜公園。海辺で朝食とは、我ながらなんともおしゃれ。
 海浜公園はバードウオッチングの愛好家の一団が潮の引いた三番瀬の沖合を眺めている。その脇をかすめて、海辺とテニスコートの緩衝地帯のような、芝生で覆われたマウンドに登っていく。こんもりとした芝生の山頂でパンをかじろうと、そちらに目を移すと、あれれ、なにあれ。見かけない標注が9本、山型に並んで建っている。そばにベンチも。その9本の標注が[関東の富士見百景〜「ふなばし三番瀬海浜公園」]だった。平成17年11月建立とあるから、まだ出来立て。
 今日みたいにスッキリ晴れていれば富士山が見えるかもと、その方向を見ても、あいにく姿は見えず。案内板には「冬の日の空気が澄んだ日には富士山が見える」とあり、よほど条件がよければ、確かに富士山が拝めるのだろう。今朝は残念。ただし、新しい新名所発見!と、おいしくチーズ入りフランスパン、カレーパン、きな粉まぶしパンで気持ちのよい土曜日の朝食をいただいた。「ティファニーで朝食を」になぞらえて、「富士見百景で朝食を」、いいものでした。
(hasegawa)
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# by 2006awasaya | 2006-03-11 12:00 | 船橋